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寝グセで薄毛のリスクが高まる⁉ 頭皮の状態を悪くするその理由とは?

12月は仕事上の付き合いや、イベントなどのお誘いも増え、どうしても帰宅が遅くなりがちです。
そんな日には急いで入浴し、髪を洗った後、よく乾かさずそのまま寝てしまい朝起きたら髪の毛にひどい癖が…。といったこともあるでしょう。
朝の忙しい時にこうなった髪を直すのは時間がかかり、面倒なもの。それだけならまだ良いのですが、寝グセのできやすい方は薄毛になる可能性が高いともいわれています。
それはどうしてなのでしょうか。薄毛との関係を解説ながら、予防対策もご紹介していきます。

 

 

寝グセがつきやすいと薄毛を招く?

なぜ髪に癖がつくかというと、それは「髪の毛が濡れた状態で寝ている」ことが主な理由といえます。
入浴して洗った髪を完全に乾かさずに眠ってしまうと、頭皮は不衛生になりやすく、抜け毛を増やす可能性を高めているということになります。
直接的な原因ではないものの、濡れたままの髪で寝ていると、髪に癖がつく以上に薄毛のリスクといった大きな問題につながっていきます。

 

濡れた髪で寝ると、薄毛の原因になる

頭皮には様々な常在菌が存在しています。その多くは色々な役割を持っていますので、全てが悪いということではありません。ですが、過剰に増えてしまうと困った問題が起きてきます。
水分が多い頭皮が蒸れて、皮膚に炎症を起こすマラセチア菌や他の雑菌が大量に増える環境を作ります。そして、かゆみや炎症、嫌な臭いなどを引き起こし、やがて抜け毛が増え、薄毛へとつながります。
雑菌は水分が多い環境で盛んに繁殖するため、髪が湿っているのに寝てしまったり、寝汗をかいたりすると、たちまち頭皮環境が悪くなってしまうのです。
つまり髪や頭皮を十分乾かさないで寝ることが、薄毛の原因になるということなのです。

 

最近、癖がつかなくなった場合も、要注意!

実は以前は朝起きるとひどい寝グセだったのに、今はつかなくなったという場合も少し注意が必要です。
それは薄毛が進んだためか、あるいはAGA(男性型脱毛症)が発症しているためであることも考えられるからです。
そんな方の髪の毛の特徴として、
「髪の毛が柔らかい」「細い」「ハリやコシがない」といったことが挙げられます。
もともと、髪の質が柔らかく細かった方は必要以上に心配しなくても良いといえますが、もともと髪が太くしっかりしていて、寝グセもよくついたのに、最近になってそれがなくなったという方は、AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症、またヘアサイクルの乱れなどで毛にハリやコシがなくなっている可能性もあるのです。

 

なぜ寝ているうちに癖がつくのか?

これまでお伝えしたように、寝グセができる状態を直さないでいると、薄毛を招いてしまう危険もあるので、できないような対策をしていきたいものです。
具体的な対策をご紹介する前に、もう一つ寝グセができる仕組みを理解しておくことも重要です。
寝グセの最も大きな理由は「髪が濡れたまま寝るから」でしたが、それはなぜなのか説明します。

 

水素結合という化学反応が関係している

髪は水に濡れた状態にすると形が変化しやすくなりますが、乾くとそのままの形を保つ性質があります。それは、水素結合という反応が起きていることで起こります。
髪に水分が含まれるとその内部で水素の結合が一度切れるため、髪の固さが取れて、その反対に髪が乾くと水素が再び結びつくので、固くなるのです。
水分を含み水素の結びつきが取れた髪は柔らかいので形を変えやすく、乾いて固い髪は手でなでたぐらいでは変わらず、すぐ元の形に戻ります。
その作用を、髪を洗ってよく乾かさずに寝た場合にあてはめると、洗髪して髪の毛は水素結合が切れていることで、形を変えやすい状態になっています。
これを完全に乾かしていないと、形が変化しやすいままの状態で寝て、時間とともに乾いていく過程で再び水素同士が結合して髪は固くなります。
寝ている際に、枕に押しつけた形にクセがつき、その状態で乾いて固まってしまったということなのです。

 

寝グセがつきやすい方の特徴

ご自身を振り返って、次のようなことに思い当たることがないかチェックしてみましょう。

● 洗髪後そのまま寝てしまいがち
● よく寝返りを打っている
● 頭に枕を押し付けて寝る
● 固い枕を使っている
● 寝汗をよくかく

 

まだ他に、こんなことも原因に!

 

ドライヤーの使い方が不十分

ドライヤーを強にして急いで手短に済ませてしまうと、頭皮や髪全体は生乾きのまま。髪や頭皮が湿っているということはよくあります。
髪が長めで厚みのある髪の方は特に、時間をかけて丁寧に乾かす努力をしましょう。

 

髪が傷んでいる

傷んだ髪というのは、髪の表面層を覆うキューティクルが傷ついて剥がれているため、髪の内側からタンパク質が流れ出て空洞状態になりがちです。
そのため水を吸いやすく、乾かしても乾きにくく、癖がつきやすくなります。
寝グセ対策が薄毛予防にもなる
寝る前に次の点を確認して改善すれば、寝グセも抑えられ、頭皮環境が悪くなるのも予防できますので、見直してみて下さい。

 

就寝時にチェックしたいこと

 

頭皮や髪が乾いた状態で寝る

一番大切なのは洗った髪をしっかり乾かすこと。入浴後は、まずタオルドライで水分を拭き取り、続いてドライヤーを使い乾かします。
頭から20cmほど離して、まんべんなく温風をあてます。特に髪の根元は乾きにくいために地肌を乾かすように意識し、ドライヤーを持たない手でかき分けながら動かすと乾きやすいです。ドライヤーの最後は、1分くらい冷風をあてて髪を冷ますとよいでしょう。

 

寝る前にも水分補給を

大量の寝汗をかいて髪の水素結合が切れることで、寝グセがついてしまうことがあります。
寝汗は、寝ている間の体温調節という役割もあるのですが、体が水分不足だとベトベトとした汗となり、蒸発しにくく、癖がつきやすくなります。
毎日1ℓを目安に水分補給をこまめにして、寝る少し前に摂っても良いでしょう。

 

寝る時の姿勢

横向きになり枕に顔を押し当てて寝ると、一方の髪が押し付けられた状態になり、寝グセがついてしまいます。
できるだけ仰向けで寝ているのが理想ですが、低反発枕を使えば頭の形とフィットするため、癖がつきにくいともいわれます。

 

傷んだ髪を保護する

乾燥や摩擦でダメージを受けた髪には寝グセがつきやすいもの。傷んだ髪を回復させることは難しいのですが、トリートメントやコンディショナーを使うことで、これ以上傷まないようにすることができます。
コンディショナーは髪を保護し、刺激物から守り髪にまとまりを持たせることができるため、寝グセのつく状態を抑えられます。

 

朝は忙しい! 即効で寝グセを直すコツ

注意していたのに、できてしまった時の、簡単で素早く直せる方法を最後にご紹介します。

 

蒸しタオルで髪を湿らす

もう一度髪に水分を与え、髪をとかしてから乾かせば直る場合もありますが、水をつけても直らない方に試していただきたいのが、蒸しタオルを使う方法です。

1) タオルを水で濡らし、軽めに絞ったらレンジで1分ほど加熱して蒸しタオルを作ります。
2) 広げて適温にしてから クセがついた部分に数分あてます。
3) その後、ブラシで整え直してから、ドライヤーで乾かしましょう。

蒸しタオルだと水で濡らすより、乾かす時間は少なくてすみます。部分的なクセはタオルを乗せて、全体的についている場合は頭を巻きましょう。

 

寝グセ専用スタイリング剤を使う

時間のない朝に早く寝グセを直したい時には、専用スタイリング剤を使用するのもおすすめです。
髪を濡らすことで、クセが取れるのは分かっていても短時間で直せないこともあります。そんな時、専用のスタイリング剤は髪の内部まで素早く浸透してくれるので、手早く寝グセを直すことができますよ。

 

まとめ

12月は仕事に忘年会にと忙しく、連日深夜に帰宅。お風呂に入って髪を洗った後、そそくさと寝てしまい、朝の寝グセという方が増える時期でもあります。
今回は寝グセがつく生活習慣が、頭皮や髪に悪影響を及ぼしているということをお伝えしました。
寝グセがつくのは前日の夜に髪の乾かし方が足りないということで、頭皮の状態が悪化していることの現れでもあります。
お伝えしたように髪が湿った状態は、抜け毛が増え薄毛にもつながる可能性があります。
寝グセがついたら、髪を洗った後、地肌と髪を丁寧にしっかり乾かすよう意識してみて下さい。

薄毛にワックスは避けた方がいい? 使う際の注意ポイントと正しいつけ方

空気が乾燥するこの季節。パサパサしている髪をスタイリングするために、毎日ワックスを使っている方もいらっしゃると思います。
中には「薄毛につけても大丈夫なのか?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
実は、ワックスは使い方や落とし方が悪いと、薄毛に与える影響は予想以上に大きいといえるのです。
ヘアワックスは薄毛を隠したい時にも便利なのですが、覚えておきたい注意点もあります。というわけで、この記事では、ワックスが髪に与える影響について解説していきます。
また、普段からスタイリングをしている方も意外と知らなかったワックス剤の選び方や正しい使用法についても紹介します。

 

 

ワックスが与える影響は予想以上に大きい!

店頭やネットショップなどで様々なタイプが販売されているヘアワックス剤。朝の寝癖を直したり、ぼさぼさ髪につけたり、なにかと重宝している方も多いでしょう。
便利で何気なく使ってしまいがちですが、実は使い方や落とし方に問題があると薄毛を招く原因になることもあります。

 

含まれる成分と薄毛の関係は?

 
一般的にワックスが薄毛を招くと言われている理由として、そのほとんどに「合成界面活性剤」が含まれていることが挙げられます。
使い心地やセット力の強弱に違いがあっても、基本的に配合されている成分は同じです。
界面活性剤には、天然由来のものや石鹸系のもののほかに脂肪酸エステル系、アミノ酸系、アルコール系、石油系のものがあります。
それらのうち、天然由来以外は「合成界面活性剤」といいます。
合成界面活性剤は、水分と油分を混ぜ合わせる作用を持ち、クリーム状の滑らかで使いやすい形に変えることができるということで、ヘアワックスのほとんどに含まれます。
色々なスタイルを作る上で欠かせないものなのですが、この合成界面活性剤には髪の元となるタンパク質を変形させて破壊してしまう危険が指摘されています。
そのため、決められた量以上使ったり、長時間つけていたりすると、髪や頭皮にダメージを与えて枝毛や細い髪、抜け毛の要因となり、薄毛を招くきっかけになる場合があります。

 

 

ヘアワックス剤の主な成分には何がある?

基本的にワックスのパッケージを見てみると、合成界面活性剤以外で含まれている成分は次のようになっています。どんな点が頭皮や髪に影響があるのか、詳しく見ていきましょう。

 

鉱物油などの油性成分

油も多く使われています。良く使われているものには高級脂肪酸があり、油性成分やろう(蝋)として界面活性剤の原料になったりします。
油性成分は髪の毛をセットしたり固めたり、保湿効果などがありますが、それが頭皮についたまま長時間たつと、頭皮の毛穴が詰まる原因になってしまいます。

 

シリコン油

シリコン(ケイ素)から作られる化学物質です。ワックスにはシリコン油として使用されています。
水をはじく撥水性や髪を滑らかにする働きがあり、そのものに毒性はないものの、洗っても落ちにくく、皮膚に膜を張る性質があるため、頭皮環境が悪くなってしまう恐れがあります。
例えば育毛剤などを使っても、その成分を頭皮が吸収しづらくなってしまうということもあります。

 

アルコール類

ワックスに使われているアルコールは、お酒と同じ成分のエタノールであることがほとんどです。
役割は水や油に溶けない成分を溶かして使うことができるというもので、合成界面活性剤の「乳化」と似たような働きを持ちます。
アルコールの頭皮への悪影響としては、乾燥や刺激を与えるというものがあります。

 

このほか、アクリル樹脂系のフィルム系成剤なども接着性を高めるために含まれていて、頭皮に付着して毛穴を塞ぎ、奥に浸透すれば発毛機能を損なわせることにつながりかねません。

 

 

ワックスで薄毛につながるか否かは使い方で決まる!

ヘアワックス剤に含まれている成分を知ると、間違った使い方をしてしまうとリスクが高まることが理解できたかと思います。
特に頭皮についたままにしておくと、汚れや皮脂とともに毛穴に詰まり、発毛機能にダメージを与えて抜け毛が増え、新しい髪が生えにくく、薄毛の原因となります。
また、ワックスがついているとホコリやゴミなどの汚れが付きやすくなり、不衛生にもなりやすいです。
ただ、正しく使うことで、ワックスによって薄毛が進行するリスクは下げられます。
適切な使用を心がければ頭皮環境の悪化は防げますので、正しく使うことを心掛けましょう。

 

薄毛の方が使う際の注意点

抜け毛や薄毛を気にされている方がワックスを使う際のコツや、手順を説明します。心配な方は次のことを改めて意識してみて下さい。

 

1) 毛先に軽くつけるように

ワックス剤の成分が頭皮に直接つかないようにするだけでも、頭皮へのダメージは防げます。短い髪の方なら、毛先につけるだけでもスタイリングは十分できます。
ある程度の長さがある方は、根元近くまでつけないと整髪が難しいかもしれませんので、薄毛が気になる方はできれば短髪にした方がおすすめです。

 

2) 使用量を守ること

使い過ぎると髪はベタつき、かえって薄毛が目立ってしまい、地肌にも付きやすいので指示された使用量は守りましょう。
そしてまず少量を手の平に取って伸ばし、毛先から髪につけましょう。頭皮にワックスがつくと毛穴が詰まり、薄毛の原因となるので注意して下さい。

 

3) バック、サイド、前髪の順に

薄毛を気にされる方がつける際は、バックからサイド、フロントの順番がおすすめです。はじめは手についている量が多いため、前髪からつけると重く不自然になります。自然な感じにするには、後ろからサイドにつけ、最後にフロントにつけ髪を握るように揉みこみます。

 

 

4) 様々な方向へ散らすように

薄毛を目立たなくするには、毛の流れを色んな方向に散らすようにしましょう。
髪の毛を同じ方向に流すと、かえってつむじや分け目の薄さが強調されてしまうことがあるので気をつけましょう。

 

その日のうちに正しくキレイに落とす

ワックス剤が頭皮に残っていたり、しっかり落とそうとするあまりゴシゴシ洗ったりすると薄毛を招く原因になる恐れも…。
まずはその日、帰宅したら早めに洗い流すようにしましょう。ワックスを落とさず寝てしまうと、ターンオーバーや皮脂分泌を妨げ、頭皮の菌の異常繁殖が起こったり、炎症したりして抜け毛を増やすことになってしまいます。
だからといって洗い過ぎも禁物です。必要な皮脂まで洗い落としてしまうと、頭皮のバリア機能が弱まります。
すると紫外線やホコリなど外的刺激を受けやすくなり、さらには皮脂不足で乾燥し、かえって皮脂が過剰に分泌します。
これが毛穴詰まりや嫌な臭い、かゆみを発生させ、様々な頭皮トラブルにつながります。

 

刺激の少ないワックスを選ぶ!

ワックスに含まれる主な成分は、商品によって多少異なってきます。
できるだけ、界面活性剤の配合量が抑えられているものや、シアバターやミツロウ、ホホバオイルなど天然由来の成分が配合されているものを探してみましょう。
また頭皮トラブルが心配な方は、パッチテストをして赤みやかゆみが出た場合は使用しないでください。
クリームタイプやミルクタイプは、汗をかいたり、時間が経ったりすると落ちて頭皮につきやすくなります。
またスプレータイプは、霧状になって噴射されるので、頭皮からは20~30㎝離して使いましょう。ただ短髪の方は頭皮につきやすいので、避けた方が無難といえます。
ジェルタイプは、ほかのワックスより固まりやすいため、汗や時間が経っても落ちる心配は少ないといえまが、落ちにくいです。
シャンプー剤は、頭皮に優しいアミノ酸系、ノンシリコンタイプなどを選び、必ず一日に一回はキレイに洗って頭皮や髪に残らないように心がけましょう。

 

まとめ

ワックスは正しい使用方法を心がけさえすれば、薄毛を目立たなくするスタイル作りにも大いに役立ってくれます。また髪の保湿効果も期待できるものです。
まずは頭皮に刺激の少ないものを選び、多く使い過ぎない、頭皮につけない、その日のうちに洗い落とすなどを守っていれば、頭皮への影響は最小限に抑えられます。
薄毛を気にされる方もその点を意識しながら、上手に活用していきましょう。

危険な毛根の状態とは? 抜け毛をチェックして見つける薄毛の原因

11月までは抜け毛が多い時期ですが、それにしても薄毛具合が気になるという方は抜けた毛の毛根を確認してみましょう。
いつも捨てているかもしれませんが、毛根には髪の健康状態が表れています。
抜け毛や薄毛の原因を見つけられる可能性もありますので、今回は、季節性による正常な抜け毛と、そうでない危険な抜け毛の違いをご紹介します。
さらに毛根が不健康になってしまう理由やその予防方法も併せてお伝えしますので、「最近、髪のボリュームがなくなって心配…」という方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

毛根の状態で“薄毛危険度”がわかる?

髪を作る元となる毛根部分にある毛母細胞が、正常に分裂を繰り返すことで髪が生え成長していきます。
しかし毛穴に汚れが詰まっていたり頭皮が乾燥していたり、何かのトラブルがあると毛根の働きが滞り、その結果として抜け毛が増え、薄毛を進ませてしまうこともあります。
そこで抜け落ちた毛をチェックして今の状態を判断することが、薄毛対策に役立つことにもなるわけです。
ただし、「どんなものが不健康なのか分からない」という方もいらっしゃいますので、心配いらないタイプと、注意すべきものについて解説していきます。

 

マッチ棒のような状態ならOK

 

抜けた毛の根っこの部分、つまり毛根に膨らみがあって、毛先に向かって細くなっている、マッチ棒のような形のものは正常といえます。
毛の全体が太くて、しっかりとハリがあるのも特徴です。
抜け毛の中にはその部分が白くなっているものもあります。それはその毛髪が寿命ギリギリまで成長した証拠です。
普通、髪の毛の色を作るメラニン色素は毛根から吸収され、毛先に向かって色が付いていきますが、寿命を迎える毛はもうメラニン色素を吸収しなくなっています。
そういったことから毛根が白い状態で抜けるのです。
また、中には「毛根鞘(もうこんしょう)」と呼ばれる透明な膜が付いたまま抜けているのもありますが、これも正常な毛です。
毛根鞘は、髪と頭皮を接着させるためのもので全てに存在するので、もし付いていても心配はありません。

 

危険なのは「毛根がない」状態

薄毛を進ませている抜け毛には、毛根が付いていません。
床に落ちたり枕に付いていたりした毛髪を見て、もしない場合はAGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症の可能性があるかもしれないのです。
通常、髪は成長期から退行期、そして休止期といった順番に成長していき、抜けていくのは休止期に入ったものです。
それに対してAGAや円形脱毛症である場合は、成長期の途中で髪が抜けていきます。
成長期なのに抜けてしまう髪の毛には毛根がないのが特徴なので、そういうタイプを見つけたら注意が必要です。
ほかにも、次のようなものは危険な抜け毛のサインになりますので、一度ちゃんと確かめてみることをおすすめします。

 

■抜け毛全体が細い
■毛根が黒い
■毛根の形が歪んでいたり尖っていたりする
■毛根から新しい毛が生えている

 

このような状態は、栄養不足や血行不良などから起こっているといわれています。
そのまま対策しないでいると、さらに抜け毛が増えたり発毛しにくくなったりすることもありますので、見つけたら早めに頭皮環境を改善しましょう。

 

毛根が不健康になる原因に考えられること

実は普段の生活の中にも毛根の状態を悪くする習慣が潜んでいます。当てはまる項目がないかチェックしていきましょう。

 

1日に何度も髪を洗っている

髪や頭皮を清潔に保つのは大切ですが、洗い過ぎるのは逆に頭皮環境を悪くする可能性があります。
運動した後や汗をかいた後は、臭いや汚れが気になってその都度、髪を洗いたくなりますが、髪を洗う回数が増えるということは頭皮を擦り過ぎたり、必要な油分が失ったりすることにもなります。
皮脂を取り過ぎると、乾燥してフケやかゆみが生じ、皮脂の過剰分泌が促されて、結局、頭皮環境に悪影響を及ぼすことになってしまいます。
特に洗浄力の強い、刺激性のあるシャンプー剤を使った際は、炎症を起こす場合もありますので、できるだけマイルドなアミノ酸系のものを使い、よく洗い流すようにしましょう。

 

脂肪分の多い食生活をしている

食生活の乱れは、頭皮トラブルの原因になります。その例として肉中心で動物性タンパク質や脂肪分の多い食事を続けていることが挙げられます。
そのような食生活だと皮脂が過剰に分泌されて、毛穴に皮脂が詰まり髪の毛の成長が止めることにつながります。
またインスタント食品やスナック類などを頻繁に食べていることで、栄養が少ない状態になって頭皮トラブルにつながります。
髪の毛に必要な栄養素が行き渡らず、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりしてしまいます。

 

ドライヤー熱やカラー剤などよるダメージ

髪を乾かす際のドライヤーの熱が頭皮に当たることや、ヘアカラー剤などの薬剤による刺激も、危険な抜け毛を増やす原因となります。
頭にドライヤーを近づけ過ぎると、頭皮が熱により炎症を起こしますし、ヘアカラー剤にはアルカリや界面活性剤など刺激性の高い成分が入っています。
そうした刺激物が頭皮に付くと、かぶれや炎症などの症状が出ることがあります。
またそれらの成分が毛穴に詰まって、毛根が正常に機能しなくなることも否定できません。縮毛矯正やパーマ剤、整髪力にも同じことがいえます。
薄毛の進行を防ぎたい場合は、熱を当てすぎることやカラー、パーマなどはできるだけ避けるようにしましょう。

 

ストレスが溜まっている

ストレス性の抜け毛として知られているのが、円形脱毛症です。
気が付くと頭に10円玉ほどの大きさの脱毛した跡が発生するもので、仕事や人間関係でストレスを抱え、精神的、肉体的な負担が続くと発症しやすくなるといわれています。
またストレス状態が続くことで、頭皮の血行不良や毛根の機能の低下も引き起こすといわれますので、過度な疲労や心労をしない工夫も必要です。

 

睡眠不足や運動不足

睡眠が足りないことや運動不足も、抜け毛の原因となります。就寝が深夜をまわっていたり、あるいは熟睡できていなかったりすると、成長ホルモンが十分に分泌されません。
その結果、髪の毛の成長が抑えられたり、傷んだ頭皮環境が修復されなかったりして、抜け毛が増えることもあります。
また運動不足の場合は、血行が滞って毛根に必要な栄養が行き渡らなくなります。

 


 

危険な抜け毛を減らすための方法

不健康な抜け毛を予防するためのケアポイントをまとめました。すぐに実践できるものばかりなので、できることから始めてみましょう。

 

ぬるま湯で髪と頭皮を洗う

1日1回のシャンプーが理想的ですが、どうしても1日2回以上髪を洗う必要がある時は、ぬるま湯で髪と頭皮を洗い流すだけでもおおまかな汚れは落ちますし、刺激物を避けることにもなります。

 

シャンプー剤の泡でこすらずに洗う

髪を洗う際には、シャンプー剤をしっかり泡立てて、その泡で先に頭皮をマッサージするように洗ってから髪を洗います。
ゴシゴシ擦らず優しいタッチで行い、その後はぬるま湯で十分に洗い流します。

 

ヘッドスパやマッサージを取り入れる

普段の洗髪だけでなく、気分転換も兼ねてヘッドスパや頭皮マッサージを受けるのも良い方法です。
ご自身でのマッサージするのも効果はあることはありますが、プロに施術してもらう方が毛穴詰まりがキレイに取れるでしょう。

 

育毛剤を使ってみる

抜け毛が気なり始めた方は、育毛剤を使ってみるのも方法です。頭皮の環境を整え、髪が成長しやすい土台作りをする手助けをしてくれます。
毛穴汚れや皮脂の除去、抗酸化作用なども期待できるものあるので自分に合う商品を探してみましょう。

 

毛根を健康な状態にするには、こうしたケアと一緒に生活習慣も見直すことを忘れずに。
ストレスを溜めないよう気分転換を上手にして、7時間睡眠を心掛け、タンパク質やビタミン、ミネラルを含んだバランスの良い食事のほか、寒くなるこれからの季節は特にストレッチや軽めの筋トレなどの運動を定期的に行う努力もしていきましょう。

 

まとめ

毛根の形は、毛髪や頭皮の健康状態に直結していることをお伝えしてきました。
正常な毛根とは白っぽくふくらみを帯びていますので、もし抜け毛をチェックしてみて色や形に異変があれば薄毛リスクが高まっていることのサインかもしれません。
毛根が細くなっていたり、あるいは無かったりという場合は、状態が悪化する前に対策することが大切です。AGAの特徴と同じ症状に心当たりを感じたら、できるだけ早めに専門医に相談することをおすすめします。

お菓子が薄毛のもと? 間食のスナック菓子がはげる原因になるのはなぜ?

ようやく涼しくなって食欲も復活! 最近小腹が空くようになって、そんな時つい手が伸びてしまうのがスナック菓子や菓子パンです。
仕事で疲れた時や自分へのご褒美にコンビニに立ち寄り、新作のスイーツを食べるのを楽しみにしている方も珍しくありません。
しかし、そんな風に気軽に食べるおやつには、脂質や砂糖、添加物などがたっぷり含まれていて薄毛の原因に結びついていることもあるというのです。
そこで、今回は、何故お菓子が薄毛の原因になってしまうのか解説すると共に、髪の毛の事を考えたお菓子の選び方をお伝えします。

 


 

お菓子が薄毛の原因といわれる理由

小腹が空いた時や疲れた時、ちょっと一息つきたい時に、甘くて美味しいスイーツやお菓子に癒されている方は多いと思います。
そんなお菓子はパンケーキやクッキー、スナック菓子や菓子パンなど多岐にわたりますが、実はこれらには髪の毛にとって良くない影響を及ぼすことが指摘されています。
それはなぜなのかその理由を見ていきましょう。

 

糖の摂り過ぎで“糖化”が起きる

 

多くのお菓子には、たくさん砂糖が使用されています。砂糖などの糖質は、確かに活動のためのエネルギー源や脳の働きにおいて重要な栄養素ですが、糖質の摂り過ぎは体を糖化させることも明らかとなっています。
体内で糖化が見られると頭皮の奥の真皮層の弾力がなくなり、血行不良や新陳代謝の低下を招く原因になります。
血行不良だと頭皮まで栄養が届かず、髪を作る毛母細胞の働きも弱まり、抜け毛や薄毛が増えることにつながります。
また体内に糖が増えると、毛細血管から髪の内部へ糖が溜まっていきます。
糖質はご飯や麺類のほか様々な食品に含まれているので、必要な量は食事で十分に摂れてしまうことがほとんどです。
そのためお菓子を食べると、多くの方は糖質を摂り過ぎていることが考えられます。

 

脂質の摂り過ぎは頭皮の皮脂分泌を増やす

 

特にスナック菓子などに多いのが脂質です。
ポテトチップスなどのスナック菓子は、炭水化物を原料にしているだけでなく油で揚げているものがほとんどなため、脂質も多く含んだお菓子になります。
脂質の多いお菓子を毎日食べ続けてしまうと、頭皮の皮脂の分泌量が促進され、皮脂詰まりの原因や頭皮トラブルにつながる可能性が高くなって、その結果、頭皮が炎症を起こし、脂漏性脱毛症になる危険があるのです。
心配されるのは、その脂質に依存性のある旨味があること。封を開けて食べ始めると、まるごと1袋食べきってしまうなんてこともあるでしょう。
100gあたりのスナック菓子の脂質量は、平均してその30%前後といった調査結果もあり、この数字は人が美味しいと感じる目安だそうです。食材に例えると豚バラ肉やサーロインステーキ、マグロの大トロなどと同レベルの量だというのです。
言ってみれば、大トロを頬張った時のあの恍惚感を、数百円で味わっているのがスナック菓子というわけで、やみつきになってしまうのには理由があるのです。

 

トランス脂肪酸には要注意

食品添加物を含まない食品はないぐらい、最近では当たり前のように入っています。
特に薄毛や抜け毛で気をつけないといけないのが、お菓子やパンに含まれるトランス脂肪酸(ショートニング)です。
許容量を超えなければ体への影響はないといわれ、1日で許容されるトランス脂肪酸は2gと規定されています。
しかしケーキやクッキー、生クリームにマヨネーズ、食パンにマーガリン、バターなどに多く含まれ、1日2g以上食べてしまうことは容易にできてしまいます。
トランス脂肪酸の摂り過ぎは、血流が悪くなるだけでなく、生活習慣も乱れやすくなって肥満の原因にもなるため、薄毛や抜け毛が進行してしまう食品の一つなのです。

薄毛対策として砂糖を避けるべき理由とは?

お菓子やスイーツに含まれる糖や脂質、添加物が髪に及ぼす影響について触れてきましたが、さらに薄毛が進行するといわれる「砂糖」の害についても解説していきます。

 

ビタミンB群が大量消費してしまう

砂糖に多く含まれる糖を摂ると、消化してエネルギーに変わる際にビタミンB群を大量に消費します。
ビタミンBは脂肪を代謝するための重要な栄養素で、頭皮の健康を保つ上でもとても重要です。砂糖の摂り過ぎは、このビタミンB群を大量に消費することで髪に届くはずの栄養素が不足してしまい、髪の成長を妨げてしまうのです。

 

血液をドロドロにしてしまう

甘いものは気分転換になりますが、糖には脂質も含まれているので血液をドロドロにするなど、髪にとって良いとはいえません。
砂糖を取り過ぎると血流が低下し、その結果、髪の成長に必要な主成分であるタンパク質も不足してしまいます。さらにはタンパク質を糖化させ、髪の生成を阻止し薄毛や抜け毛の原因になります。適度な量を食べるようにしましょう。

 

砂糖には中毒性があることも知っておこう!

甘いものを好む方は、毎日つい何か甘いものを食べたくなるといったことありませんか?
砂糖には次のように、ドラックを使用した時と似た中毒性があるといわれます。

ドーパミンの分泌を促進

砂糖には、幸せホルモンや報酬系ホルモンといわれるドーパミンを分泌させる作用があります。ドーパミンは満足感や幸せな気持ちを引き起してくれる反面、デメリットもあります。
それはドーパミンが活性化し過ぎると、自制心を失う、欲望が抑えられなくなるといった点です。このような状態は、ドラックも同様で、ドーパミンが切れると禁断症状が起こりこのような現象が起きてしまいます。
砂糖への耐性から摂り過ぎて、薄毛へつながる可能性があることを理解しておきましょう。

 

薄毛対策におすすめ! 砂糖に代わる甘味料

特に白砂糖の弊害が昨今話題になっていますので、できるだけそれを避けて、代わりに
はちみつ、みりん、メープルシロップなどを摂ってみるようにしましょう。
みりんは料理する際の甘みとして、はちみつやメープルシロップは飲み物や、おやつにかけて使用するのがおすすめです。
はちみつは、ビタミン豊富でビタミンB6やビタミンCを多く含んでいます。
一方のメープルシロップは、ミネラル(鉄・カルシウム・亜鉛・マンガン・カリウム)が豊富に含まれています。どちらも髪の毛に良い栄養素ですので、砂糖の代わりに代用してみると良いと思います。
また栄養価が高い、てんさい糖やきび砂糖、黒砂糖といった、いわゆる体にいいと言われる砂糖を使用するようにしましょう。

 

薄毛予防におすすめおやつとは?

仕事の休憩時間や小腹が空いた時、何かしら口に入れたい、そんな時にスナック菓子や甘いスイーツの代わりとなる食材を紹介します。
紹介する薄毛改善のための食品とは、ビタミンやミネラル、タンパク質が豊富な食材。
それを踏まえておやつになるものをご紹介します。
まずは、ナッツ類。アーモンドなどのナッツ類は、血管拡張効果のあるビタミンEほかのビタミン類、髪の毛を作り出す際に必要な亜鉛が豊富で、抗酸化力が高く、薄毛防止効果が期待できる食品の一つです。
1日に摂って良いアーモンドの量は、20~25粒程度とされています。
次に、ワカメや酢昆布。海藻類は、昔から髪の毛に良いといわれるミネラルが豊富な食材です。酢昆布は、独特な風味がありますが、気にならない方にはお菓子の代わりにおすすめしたい一品です。
ワカメや酢昆布に含まれる栄養素には、先に紹介した亜鉛のほか、髪の毛を黒くするメラノサイトを活性化するカルシウム、代謝を促すヨウ素が多く含まれます。
そして豆菓子です。大豆を使ったお菓子は、髪の元となるタンパク質だけでなく、大豆イソフラボンと呼ばれる女性ホルモンに似た働きを持つ成分が豊富に含まれています。
淡泊な味わいですが、薄毛予防には期待大の食品です。これからの間食に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

お腹が空いた時は、手軽で美味しいスナック菓子や甘いものに手が伸びてしまいがちですが、おやつで食べるものに気をつけることでも確実に薄毛予防につながってきます。
間食は、ご紹介したような自然食に近い物をあえて選んで食べてみてはいかがでしょうか。
秋は食欲が旺盛になって、つい食べ過ぎ傾向になる方もいるかもしれませんが、常に薄毛予防につながるような選択をするなど、小さなことの積み重ねが薄毛予防への一歩となっていくはずですよ。

9月から11月に急増する秋の抜け毛! その原因は3か月前にあった?

毎年秋になると急に増える抜け毛。それは、ほんの数週間の生活環境によって起こるものではありません。
9月から11月にかけての抜け毛は、実は3、4ヵ月前の生活や出来事などが影響して起こっているのです。
なぜ太陽の日差しや紫外線が強い夏に多くならずに、秋になって急に増えてしまうのか。いきなり抜けて原因が分からないという方は、過去を振り返ってみましょう。
抜け毛は体調変化のサインでもありますので、放置せずにホームケアを行い薄毛予防に努めていきたいものですね。
今回は、9月以降急に抜け毛が増えるのは3、4か月前がポイントということをお伝えしながら今できる対策について解説します。

 

 

あなたの秋の抜け毛危険度はどのくらい?

9月や11月になって増える抜け毛は、その3~4ヵ月前の生活習慣だったり出来事だったりが影響しているといわれます。
そのため原因を探るには、夏の始まり頃から8月までを思い返してみましょう。
例えば、以下のようなことに心当りがないでしょうか。もし4個以上当てはまっていると感じた方は、秋の抜け毛の危険レベルが高まるといえそうです。

 

 

6月から8月の行動チェックリスト

■日焼け止めや帽子、日傘を使わず外出することが多かった
■シャンプー剤を適当に選び、洗髪も簡単に済ませていた
■連日冷えたビールを飲んだり、アイスを食べたりしていた
■焼き肉や揚げ物を食べる機会が多めだった
■頭皮がいつもより脂っぽいと感じていた
■冷房の効いた部屋にこもっていることが多かった
■夏バテして、食欲がなかった
■寝付けずに連日、深夜までテレビやスマホを見ていた
■夏休みが取れず、残業続きで寝不足だった
■お風呂はお湯に浸からずシャワーで済ませていた

 

以上に思い当たる項目が0~3個までの方は、ひとまず安心と言えるかもしれませんが、4~6個の方は、やや注意が必要、抜け毛が多くなる見込みなので生活習慣を見直してみましょう。
7個以上だった方は要注意。秋口以降は抜け毛が相当起こりそうで、数か月しても続くようなら進行性の脱毛症の可能性も考えた方が良いかもしれません。

 

 

秋の抜け毛の最大の理由は、夏の過ごし方にある?

ほんの数週間の生活の変化によって髪の毛が抜けるというわけではありません。
髪の毛が生えて成長し、抜け落ちるまで一定のサイクルがあります。男性の場合は2年から5年かけて成長し、徐々に停止していき完全に成長が休止してから3か月後に抜けていきます。
特にトラブルが無い方でも1日に50~100本位抜け毛はありますが、同じ量の毛が生まれているため全体量は一定に保たれています。
では、抜け毛の本数はいつ決定されるかということですが、それは髪の成長が休止した時点、つまり抜ける3か月前ということです。
つまり今日の抜け毛の数は、約3ヶ月前に決定されているというのです。
よく秋には毛が抜けるといわれますが、これも夏の始まる頃からの過ごし方によって決定されるのです。
そのため、6~8月の時期に紫外線を浴び過ぎた方や夏バテ、疲れ、季節の変化に伴う体調の乱れ、ストレスなどに自覚があればそれらが理由となります。

 

6~8月の紫外線による頭皮ダメージ

6月から8月にかけて紫外線の量と強さは最大にはっきされます。
外にいた時、頭がヒリヒリして、地肌が赤くなってしまった経験はありませんでしたか?夏休みに一日中遊んでいた時、頭皮が乾燥していると感じた方もいらっしゃると思います。
長時間はもちろん、短い時間でも紫外線を浴びていると頭皮は日焼けをしてしまいます。

 

それは、軽い火傷のような状態となり、かゆみや痛みを感じてしまうこともあったのではないでしょうか。
こういった紫外線は、頭皮を硬くするため血流が悪くなってしまうのです。頭皮の奥の発毛に関係する細胞にもダメージを与えしまい、3か月後の抜け毛の数を増やしてしまいます。そして2~3か月後(9月~11月)に結果として現れるのです。
だいぶ涼しくなってきた時に、抜け毛の本数が増えてしまうため、非常に不安になってしまいます。

 

夏バテによる栄養不足も影響する

紫外線の次に抜け毛の原因として多いのは、栄養不足です。
暑くて食欲が低下し、そうめんなど冷たくのど越しの良いものしか食べられなかったり、1日2食しか食べられなかったり、アイスを毎日食べてしまったり…。ということもあったかもしれません。
こういった食生活では、髪の発育に必要な栄養素であるタンパク質、ビタミン、ミネラルが全く足りていません。
血液によってバランスの良い栄養素が毛根細胞に運ばれることで初めて髪の毛は太く長く成長していきます。また、冷たいものを摂取すると慢性的な冷えが生じますから、新陳代謝の低下にもつながっていきます。
6月頃から軽い栄養不足状態や新陳代謝の低下が慢性化していたとすると、その結果が秋に髪の毛がドっと抜けてしまうケースもあります。

 

秋の抜け毛をこれ以上増やさないためのケアは?

数か月前から気を付けて生活することが一番ですが、すでに受けてしまったダメージは、戻すことはできません。
そのため、今後の抜け毛の本数を減らすことや頭皮環境の悪化を軽減することに努めましょう。その代表的な3つのケアをご紹介します。

 

刺激が少ないアミノ酸シャンプーに切り替える

シャンプーにも様々な種類がありますが、最も頭皮への刺激が少ないのは、アミノ酸系シャンプーです。
夏の間は、ひんやり爽快感のある高級アルコール系シャンプーを使っている方が多いのではないでしょうか? お風呂上りに涼しくさっぱりするので使いがちですが、頭皮にも髪の毛にも刺激が強くおすすめできません。
アミノ酸シャンプーは、洗浄能力が優しく配合成分も低刺激のため、シャンプーによる抜け毛を軽減することができます。
しっかり汚れが落ちないのではないかと思う方もいらっしゃるのですが、効果的な洗い方をすれば問題はありません。そのポイントは、2度洗いすること。
洗う際は、シャンプー剤をまず髪の毛だけになじませ、サッと洗いすすぎます。
再度シャンプーを取って、今度は髪の毛と頭皮に軽くなじませ指の腹で優しくマッサージしながら洗って下さい。ダメージも少なく効果的に汚れを落とすことができるでしょう。

 

頭皮マッサージを取り入れ血行促進!

毛根まで血液を届けることは抜け毛、薄毛予防としてはとても大切です。
そこでおすすめでしたいのが頭皮マッサージ。正しく行うことで血行が良くなり毛根部分に多くの栄養を届けることができるようになります。
継続的に行えば、頭皮のたるみを防いで髪にハリやコシが戻ってきますし、丈夫な髪が生えるようになり髪の毛の抜け過ぎも解消されるでしょう。
注意したいのは、強引に力を入れて過ぎること。毛細血管まで傷つけることになり、9~11月の抜け毛を増やす危険もありますので、あくまで優しくタッチする感覚で行って下さい。

 

 

髪の毛に良いものを食べる

タンパク質にビタミン類、海藻類、亜鉛などなど髪に良いとされる栄養素があります。
ただ、すぐにどの食材を献立に取り入れれば良いか思い浮かばないという方も多いと思います。そのような時におすすめの方法をご紹介します。
「ま・ご・わ・や・さ・し・い」という言葉をご存じですか?
これは食べ物の頭文字を並べたもので、これらに従って食べ物を摂ることを意識するだけでも自然とバランスの取れた食事になり予防につながります。
「ま」は豆、「ご」はゴマ、「わ」はワカメ、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」は椎茸、「い」は芋という具合に、これらを組み合わせた食事を摂れば頭皮の成長に必要な栄養素を十分に吸収、抜け毛の予防も期待できるでしょう。
また、旬のものを食べるとより高い栄養が摂れますので、秋は旬食材と「まごわやさしい」を心掛けて食卓に登場させてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

9〜11月には数か月前のダメージによる抜け毛が増えることをお伝えしてきました。秋に起きる抜け毛の原因が分からなかった方は一度、過去を振り返ってみましょう。
思い当たる節があれば、ホームケアで頭皮をいたわり抜け毛予防に努めていきましょう。
夏のダメージだけでなく、別の原因で異常に抜け毛が多く薄毛が目立つようになってくる場合があります。
例えばAGAや皮膚炎によるもの、ストレスによるものなどがあります。その場合は、季節性のものとは原因が全く異なるもので、秋の抜け毛は自然に収まりますがそうでない場合はそのまま進行し続けていきます。
ご自分で判断せず、一度専門家に相談して早急に対応した方が良いでしょう。

最も薄毛が気になる季節は夏!? 髪を守るヘアケア商品は何を選べば良い?

夏は汗で髪がべたついたり、プールや海に行く機会が増えたりで髪の毛が濡れる機会も多く、薄毛が目立ちやすくなると心配する方もいらっしゃるでしょう。
実際に、育毛シャンプー「スカルプⅮ」を扱うアンファー株式会社が20代から50代の男女800人に調査を行ったところ、「薄毛が最も気になる季節はいつ?」という問いに約7割の方が「夏」と答えたということです。
最近は、紫外線の刺激や冷房、蒸し暑さによる疲労や寝不足、ストレスが蓄積したせいで、春や秋より抜け毛が増える傾向にあるのかもしれません。
そんな薄毛を意識する季節の到来ということで、今回は夏の薄毛ケアにおすすめのシャンプー、トリートメント、育毛剤などの選び方を紹介していきます。
 

 

夏の薄毛対策はヘアケア商品を見直すことから

外側からする頭皮ケアは、髪や地肌にダイレクトに働きかけられます。
だからこそ、高温多湿や冷房の使用で抜け毛が増える夏に合うシャンプーや育毛剤を選びたいものですね。この時期には次のような点からヘアケアを考えてみましょう。

 

 

今の頭皮に合うシャンプー剤を選ぶ

季節によって変化する状態に合わせてヘアケア商品を使うことが大切です。
汗をよくかき、皮脂の分泌も盛んな頭皮は、洗浄力が足りなかったりすると薄毛の原因になり得ますので、正常な頭皮環境を維持できるシャンプーを選びましょう。
その際に、「洗浄力が強い=汚れが落ちる」というわけではないという点も注意します。

 

チェックしたいのは洗浄成分の種類

シャンプー選びで確認したいのは、汚れを落とす洗浄成分(界面活性剤)です。
その種類は主に、「せっけん系」「アミノ酸系」「高級アルコール系」があります。
高級アルコール系のシャンプーには、合成界面活性剤が使用されていることが多く、アミノ酸系と石鹸系は天然由来の界面活性剤が主成分としています。
これらはシャンプー剤容器に表示される際は、だいたい水の次に記載されていますので、次の特徴を知って選ぶ際の参考にしてみて下さい。

 

【せっけん系】

せっけん系洗浄成分は、シャンプー容器の表示に石けん素地、石けん分、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどと記載されます。
動物性の脂肪酸とアルカリを反応させた石けんが原料ですので、天然由来の界面活性剤でとてもシンプルで化学物質が無添加の製品もあります。
余分なものが含まれていないので、頭皮や髪への刺激が弱く、環境にも優しいのが特徴です。
洗浄力は強めで、頭皮や毛穴、髪に付いた汚れやホコリもしっかり落とすことができ、使い続けることで頭皮や髪を健康な状態にもたらす作用があります。
注意点として頭皮が乾燥しやすく、髪にパサつき感やきしみ感が出やすいので、洗髪後はコンディショナーなどで髪を弱酸性に戻す必要があります。せっけんカスが残りやすいため、よくすすぐ必要があります。

 

●洗浄力…強め
●刺 激…頭皮への刺激は弱い
●特 徴…皮脂汚れや毛穴汚れをしっかり落とせ、環境に優しい

 

【高級アルコール系】

高級という言葉が使われますが、高価な原料を使っていることではなく、炭素などの強い洗浄成分が配合されているという意味です。
石油などの鉱物油や動植物油を化学合成して作られる合成界面活性剤を使い、原価が安く、泡立ちが良く、洗浄力もあって市販のシャンプーに多く見られます。
シャンプー剤の表示には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス塩酸アンモニウム、ラウリル硫酸塩などと記載されています。
強いものだと、浸透力も高く体の保湿成分も分解し落としてしまいます。

 

●洗浄力…高い
●刺 激…頭皮や髪に対する刺激が幾分強い
●特 徴…シリコン配合のものが多く、泡立ちやすく、洗い上がりにさっぱり感がある

 

【アミノ酸系】

人の皮膚や髪のタンパク質を構成しているアミノ酸と同じ系列の洗浄成分を配合しているシャンプーです。原料が高いため比較的高価なものが多いといえます。
肌と同じ弱酸性で、特に植物由来の原料を配合したものは髪や頭皮への刺激は少なく、敏感肌や小さなお子様でも使えます。
また、分解されて自然に戻るため地球環境にも優しいタイプです。
髪や頭皮の保湿成分や脂分を残しながら、余分な皮脂だけを落としてくれるので、髪に元気がない方、乾燥で髪がパサつく方、フケやかゆみなどの頭皮トラブルの予防をしたい方におすすめです。
シャンプーの成分表示には、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンK、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルサルコシンNaなどと記載されます。

 

●洗浄力…やや弱め
●刺 激…泡立ちや洗浄力はマイルドで、髪や頭皮に低刺激
●特 徴…頭皮に潤いを保ったしっとりした洗い上がり

 

 

夏におすすめしたいのは、アミノ酸系シャンプー

やはり頭皮トラブルを防止したい夏に使って頂きたいのは、アミノ酸系の洗浄成分を使ったシャンプーです。
前述のとおり、洗浄力がマイルドなので、頭皮の皮脂をほどよく残した状態で洗い上げることができます。頭皮に優しいのが最大の特徴で、地肌や髪の保湿に長けています。
主に乾燥肌や敏感肌や頭皮悩みを持つ方や、パサつきやゴワつきなど、髪のダメージが気になる方にもおすすめです。

 

頭皮用トリートメントを使うメリット

男性の中には、コンディショナーやトリートメントを使っていない方も多いでしょう。
しかしながら、摩擦や熱、紫外線を浴び、冷房の効いた部屋で過ごすことで奪われた水分と油分、栄養を補ってくれるため積極的に使いたいアイテムです。
さらに夏の頭皮の臭いや、乾燥、抜け毛などの頭皮トラブルを予防するのに効果的なのが、頭皮用のトリートメントです。そのメリットについてご紹介していきます。

 

臭いの軽減効果

トリートメントには乾燥による皮脂の過剰分泌を抑える、保湿力の高いものが多くあります。皮脂の分泌を抑えられれば、頭皮のニオイも予防できますし、消臭の効果も期待できます。

 

抜け毛対策

頭皮用トリートメントには、スカルプケアを期待できるものもあります。
抜け毛が気になってきた方や、未然に抜け毛予防策をとりたい方は、積極的に頭皮用トリートメントの使用を考えてみるのがおすすめです。

 

乾燥予防

頭皮用トリートメントは保湿効果がありますので、頭皮を乾燥から守って、炎症やフケ、かゆみといった頭皮トラブルの予防にもつながります。

 

 

【育毛に働きかける成分をチェック!】

トリートメントを選ぶ際には、育毛効果や抜け毛の防止、血行促進効果が期待できる成分が配合されているかも確認してみることをおすすめします。
例えば、髪の毛が紫外線や熱によってダメージを受けている場合は、グリセリンやセラミド配合や植物油を使ったトリートメントで保湿すると乾燥とパサつきを抑える効果が期待できます。
育毛成分とは、男性ホルモンを抑え、毛母細胞の再生を促し抜け毛防止が期待できるキャピキシルや、血行促進作用があり毛母細胞を活性化させるピディオキシジル、男性ホルモンを抑え、血流促進してうるおいも補給するアカヤジオウ根エキス。
高い保湿効果と抗炎症があるビワ葉エキスのほか、抗炎症作用や保湿効果のあるグリチルリチン酸2K、保湿効果の高いセラミドなどがあります。
また頭皮につけてマッサージできるものもありますので、地肌を軽く押しながら頭皮の血行を良くしてくれるマッサージタイプもおすすめです。

 

育毛剤でさらなる頭皮ケアを

髪が薄くなって地肌が見えるのが気になるというお悩みには、育毛剤を使うのもおすすめです。
生えていない場所に髪を生やすことは期待できませんが、血行を良くし、毛穴の汚れを取り除き、頭皮環境を整え、髪にハリやコシが出てくることも期待できます。
この時期に選ぶなら、育毛成分以外にどんな成分が入っているかをチェック。
頭皮のかゆみや炎症がある場合は、グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノールなどの抗炎症成分が入ったものを。
乾燥によるフケが気になる場合は、ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなど保湿成分が入ったものがおすすめです。
また敏感肌の方や頭皮が赤いなどのダメージが見られる場合は、香料や着色料が入っていないシンプルな処方のものを選ぶのがおすすめします。

 

まとめ

本格的な夏に向けて気温と湿度がぐんと高まる時期。湿気や汗、皮脂による頭皮のベタつきやかゆみ、臭いが気になる方も多いと思います。
薄毛が一番気になるのもこの季節ということで、髪の毛をキープするのに欠かせないヘアケア商品は何を選んだら良いかについてご紹介してきました。
夏本番を前に、今からしっかりケアして薄毛対策を万全にして行きましょう。

メリットは薄毛予防だけじゃない!梅雨時こそ運動をプラスしたい理由とは 

梅雨に入ると雨の日が多くて、外に出るのも億劫になってしまいがち。体を動かす機会も少なくなり、家でダラダラ過ごし運動不足に陥ってしまう方も多いと思います。
運動不足といえば、メタボや生活習慣病の原因というイメージがまず湧きますが、薄毛を招くことにつながってくることも忘れてはいけません。
この記事では梅雨時の運動不足がなぜ薄毛を招くのか。抜け毛や薄毛との関係を解説しながら、適切な運動法や行う時間や頻度について紹介します。
最近、抜け毛や薄毛が気になっている方は、梅雨こそ運動を取り入れて、頭皮と体調を整えていきましょう。
 

 

梅雨時の運動不足は、薄毛を招く原因に!?

生活の中に抜け毛や薄毛の要因となるものは色々ありますが、運動不足もその一つに挙げられます。
運動量が足りないと血行が悪くなり体の代謝機能も低下していきます。すると頭皮に十分な栄養素が届きにくくなり、髪の発育を妨げることにつながります。
そういったことを改善するためには、毎日の適度な運動を習慣づけ、血行不良を改善し代謝を上げることが重要です。
 

運動することで活性化する“成長ホルモン”

運動やレーニングを行うと分泌が増えるホルモンといえば、「成長ホルモン」です。
成長ホルモンには、タンパク質を合成して筋肉をつけ、代謝を促して脂肪の蓄積を抑える働きがあります。また髪の成長や、頭皮のターンオーバーを正常化し修復するのにも関係しています。
従って成長ホルモンを十分に分泌させることで、健康的な髪の生育を促し、抜け毛予防につながってくるといえます。
このホルモンの分泌には睡眠と運動、食事が重要で、特に就寝後から3時間の深い眠りの間に多く分泌されますが、実は体を動かすことによっても活性化されるということがわかっています。
特に運動中に、筋肉の収縮によって血流の制限がかかった時や、筋肉に刺激がかかり乳酸が蓄積されてpH値が上がるようなことで分泌量が増えるといわれています。
そういった刺激が得られる最適な運動というのが、ストレッチなどの収縮運動というわけです。
 

 

運動で薄毛リスクと体の不調を解消!

ジメジメ蒸し暑くなる梅雨には、体の不調を感じやすくなる方が多くなります。
雨や曇天が続き、気持ちが晴れないだけではなく、首や肩の凝り、頭痛、体がだるい、寝ても疲れが取れないなどといったことを訴える方は少なくないのではないでしょうか。
急な気圧の変化による自律神経の乱れや、湿気による不快感もさることながら、太陽の光にあたる時間が不足して、睡眠ホルモンの分泌が減り睡眠障害を引き起こすこともあります。
こういったことは、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが正常に分泌されない可能性が高まります。さらに神経伝達物質の減少からストレスや疲労感も見られAGAなどの薄毛のリスクが上がります。
このような状況をリセットするためにも、体を動かすことが有効だというのです。
厚生労働省の公式サイトに掲載の「健康日本21」では、運動がメンタルヘルスや生活の質を改善するといった内容が書かれ、具体的には、息が少しはずむ程度の運動(一回30分以上)を週2回以上行うことを習慣づけるよう推奨しています。
頑張り過ぎて途中でやめてしまわないよう、週2回程度から始めてみると良いでしょう。
 

 

梅雨時、薄毛予防のための運動について

雨続きで家にこもりきり、体がだるく固まってしまい、運動などできない…という方も、マッサージなどで状態を整えて、少しずつでも運動の習慣を作ってみましょう。
薄毛予防にとっておすすめなのは、ウォーキングや水泳、ボクササイズなどの「有酸素運動」ですが、その理由に以下のことが挙げられます。
 
1 血行を促進すること
2 体の代謝が活性化すること
3 自律神経が整い、成長ホルモンが増えること
 
髪に十分な栄養が行き渡るためには、頭皮だけでなく全身の血行が良くなくてはなりません。有酸素運動をして血の巡りが良くなれば、頭皮の血行も促進され、毛根へ酸素や栄養が届きやすくなり育毛へとつながりやすくなります。
また軽く汗をかいたり、筋肉に適度な負荷をかけたりすると代謝が上がりますので、ターンオーバーを整え頭皮環境も改善されるでしょう。毛穴に詰まった汚れや老廃物を取り除く作用もあります。
さらに運動には自律神経を整える働きもあります。汗をかいた爽快感や達成感が、自律神経のバランスを整え、血行不良や皮脂の過剰分泌の解消につながっていきます。
 

有酸素運動は毎日、無酸素運動は週1回が理想的!

できればウォーキングなどに代表される有酸素運動と筋トレなどの無酸素運動の両方行うことが大切ですが、ポイントはそれぞれの頻度です。
有酸素運動は、20~30分間行うと脂肪燃焼が始まり、基礎代謝が向上して頭皮環境が整い、育毛しやすい状態になっていきます。ゆったりと毎日続けていくのが好ましいといえます。
一方、無酸素運動は筋肉を作る上で取り入れたいのですが、筋トレなどをした後は筋肉が断裂し回復するまで約1週間かかるといわれています。
そのため1週間に1回程度で実践するのが望ましいといえます。
 

雨の日でも家でできる、おすすめの運動

これから紹介するのは、うっとうしい梅雨の間でも室内で簡単にできて十分な運動量になるものです。
「何をしたら良いのか分からない…」という方のために、軽い負担で済んで続けやすい有酸素運動を紹介しましょう。
 

踏み台昇降運動

 

 
家の中の椅子や階段などの段差を使って、一定の速度で登ったり降りたりするだけの運動です。段差さえあれば気軽にできて、ジョギングに近いエネルギーを消費できるおすすめのトレーニングになります。
衰えやすい下半身の筋肉を効果的に鍛えることができますので、最初は5分間、慣れたら10分ほど繰り返しましょう。
 

スキップ運動

リズミカルにステップを踏んでスキップするだけの運動です。これもまた家の中でできる道具を使わない有酸素運動です。
行う際は、腕を上下に大きく動かして、太ももを高く引き上げるように行うとさらに高い効果を得られます。
繰り返すことでふくらはぎの筋力もアップし、 血流促進と血管力の向上にもなって梅雨時期のむくみ対策としても役立ちます。
 

ラジオ体操

誰もが知っているラジオ体操。音楽を聴くと自然と体が動いてしまうほどお馴染みの体操ですが、これは全身を使えるおすすめの運動です。
ラジオ体操の第一、第二の体の動きには、 関節の曲げ伸ばしなどのストレッチの要素から、 肩こりや腰痛の改善、呼吸器や内臓の強化など健康につながる動きがバランスよく組み込まれています。 運動不足の方は毎日の日課にしてみてはいかがでしょうか?
 

エア縄跳び

実際に縄を持たずに、縄跳びの動作を行う運動です。
実際に縄跳びを家の中ですると家具に縄がぶつかったり床を傷つけたりして難しいですが、エアだとそのような心配もありません。
どこでもちょっとしたスペースがあれば、すぐに取り組める有酸素運動です。腕を回しながら、軽くジャンプする動作を3分ほど続けましょう。
 

 

軽めのスクワット

スクワットも、家の中の少しのスペースでできる運動です。
体の中でも一番大きな筋肉のついている太ももや臀部の筋肉を鍛えて代謝アップを図るのにおすすめです。
足を肩幅に開き、背筋を伸ばし、胸を前に向けた状態でゆっくりと腰を落としていきます。
つま先よりも膝が前に出ないように意識して、床と太ももが平行になるまで腰を落としてキープ。ゆっくり戻しましょう。
10回ぐらいを1セットにして、できれば一日3回行うと筋肉が鍛えられます。
 

ストレッチ

携帯電話やパソコンを長時間使用し続ける生活は、神経が緊張状態に陥り血行不良を招いています。
血行不良は、頭皮環境の悪化や髪の成長を妨げる原因でもあるのでストレッチで緊張状態をほぐしてあげましょう。
特に頭皮の血行を促すためには、首と肩を回しながら肩甲骨や首回りなど上半身のコリをほぐすと効果的です。
 

まとめ

運動したくても外は雨。ジョギングやウォーキングはままならず、気分も乗らず、体を動かすことも減ってしまいがちな梅雨。
今回はこうした天候による条件をはね返し、汗をかいてスッキリできるような運動をご紹介しました。
運動は、血流を促し老廃物を排出し、髪が育ちやすい頭皮状態が作られますので、メンタルや生活の質の改善だけでなく薄毛予防にもおすすめです。
運動しながら音楽を聴いたり、飲み物なども用意したりしてこの時期の運動不足を乗り切りましょう。

抜け毛につながる6月病を回避! この時期ストレス解消からも頭皮ケアを 

季節は初夏を迎え新緑真っ只中、まだ夏のような暑さもなく、外まわりの営業だって足取り軽ろかなはずなのに、なぜか気分が晴れない…。そんな方は、6月病かもしれません。
今まで新年度の環境変化がきっかけで、ゴールデンウィーク明けに無気力になるのが5月病といわれていました。
 

 
でも近頃はそれが長引いてなかなか立ち直れない方が増えていて、新5月病や6月病と呼ばれています。上司や取引先、同僚とのストレスが深刻化すると、抜け毛や薄毛を進ませて発毛を邪魔する可能性もあります。
そこで6月病とは一体どんなものか、なぜ薄毛につながるのか、その特徴や問題点、対策法について解説します。

 

今、増えている6月病とは?

新年度が始まってゴールデンウィークも過ぎた5月の後半頃から、疲れがドッと出て、無気力状態になってしまうという方が増えています。
新入社員の方が新しい配属先で職場になじめない、もしくはベテラン社員の方も異動などのストレスから発症するとされ、仕事に対する意欲が落ち心身の不調を感じるといったことが主な症状です。
ただ最近は、梅雨に入る頃のうっとうしさや不快感から憂鬱になって発症することもあるといわれます。
なかなかこの症状から立ち直れず、ずっと引きずってしまうというケースが多く見られ、6月病といわれているというわけです。
6月病という呼び方は医学的な病名ではありませんが、5月病と同じく広く認知されつつあります。
その症状には、うつ状態や不安感、無気力などがあり、それらはさらに不眠、食欲不振などを引き起こしてしまいがちです。
そしてさらに怖いのは、こういったストレス性の心の病気が原因で抜け毛が増えたり、円形脱毛症になったりして、そのまま薄毛に進行してしまうこともあるということです。

 

 

【心に出る6月病の症状】

・集中力がなくなる
・イライラや怒りが収まりにくい
・やる気が急に失せる
・気持ちが落ち込みやすくなった
・将来の不安感や焦燥感にかられる
・今まで楽しかったことが楽しいと思えなくなった

 

【体に出る6月病の症状】

・寝つきが悪くなる
・夜、何度も目が覚めてしまう
・寝ても疲れがとれず、だるい
・食欲がなくなり、食事を美味しいと感じない
・心臓が苦しくなったり、頭痛がしたりする
・めまいや吐き気などが増える

 

6月病によるストレスが髪や頭皮に与える影響

イライラや落ち込み、不眠や食欲不振などは、内臓の働きや髪、頭皮にも悪影響が出てきます。
ストレスによって食欲がなくなると栄養不足になって、髪への栄養も不足し不健康で抜けやすい髪しか生えてこないという懸念があります。
こういったことも髪への影響のひとつですが、さらに6月病のストレスで直接的な髪への影響に血管の収縮があります。
心の状態が不安定だったり、気持ちが休まらなかったり、緊張状態にあると毛細血管が収縮して血行不良になります。
頭皮には多くの毛細血管が集まっていて、そこで運ばれる血液の栄養から髪は作られています。そんな頭皮で血行不良になると、髪を生成するための栄養も不足し、健康的な髪の生成が難しくなるということです。

 

6月病を避けるには、生活習慣からストレス撃退! 

気持ちが沈みがちだと、趣味に没頭したり出かけたりすることすら難しい時があると思います。そこで毎日の習慣からストレスをなくしていく工夫をしてみましょう。
ストレスを回避しながら、薄毛解消にもなるという習慣をご紹介します。いずれも基本的な生活習慣を少し見直すだけで、決して難しくはありませんよ。

 

就寝、起床時間を定めること

寝る時間と起きる時間を毎日一定にすることがメンタル不調の脱出につながるといわれます。
睡眠時間をたっぷり確保していても、夜更かしする日があったり遅くまで寝ている日があったりして就寝と起床時間に一貫性がない方は、うつ症状の発症リスクが高まるということです。
規則正しい眠りはストレスを軽減してくれますので、まず就寝と起床の時間を決めてしまうこと。睡眠のリズムが定まれば、その時間が来るとそろそろ寝るのだと認識して不眠症が治るケースもあるのです。
慣れるまではすぐ眠れないこともありますが、横になって目をつぶるだけでも神経は休まるものです。

 

いつもの寝る時間を1時間早くする

寝る時間を1時間早めるだけでもうつ病のリスクが低下する、という研究結果が報告されています。
メンタルケアの点から、夜型の方は朝方の方よりも精神的健康を損ねるリスクが高いというのです。まさに、早起きは三文の徳ということわざの通りかもしれませんね。
睡眠パターンとして理想的なのは、午前6時を起床時間として、たっぷり7時間の睡眠時間が取れていることです。
日中の時間帯が増えれば、それだけ日光を浴びる時間が長くなり、ビタミンDやセロトニンを代表とするホルモンの作用によってストレスも解消されることが期待できます。
さらに家族や友人と共に過ごす楽しい時間や、運動など体を動かすために時間を使えれば、一層髪にも良い影響が生まれます。

 

質の良い眠りでリフレッシュ!

不眠症だと体力が落ちてストレスに弱い体質を作ってしまうこともありますので、眠りはかなり大切なポイントです。
これまで何度も触れてきましたが、夜22時~深夜2時の間は、副交感神経が最も活発化し、髪の毛の成長ホルモンが大量に分泌される大切な時間帯です。
この間にしっかり眠っていれば、薄毛防止の面では特に有効です。
ただ、できるだけ睡眠を取りたいと頑張るほど焦ってしまい、むしろ目が冴えてしまうこともありますので、22時から23時には寝るなど多少のゆとりを持たせてアレンジしてもいいでしょう。

 

 

ゆったり入浴して髪、頭皮、メンタルを修復

入浴で副交感神経を活性化すれば、ストレスを緩和できリラックス効果で眠りへの導入もスムースになります。
この時期に習慣化しておきたい入浴は、温めのお湯を張った浴槽で20~30分ゆっくり浸かること。
リラックスできるだけでなく、頭皮から汗が出て新陳代謝が促進され、毛穴に詰まった皮脂、汚れをシャンプーで洗い流しやすくなります。
抜け毛や薄毛、育毛、発毛にも良い影響があることはいうまでもないですが、それ以上に注目したいのが副交感神経を活性化させる効果です。
先の睡眠の項でも触れたように、髪の毛の成長ホルモン分泌だけでなく、メンタル面でもおすすめの方法です。
昼間の疲れやストレスでダメージを受けた体は、副交感神経によって修復されるので、ゆっくり入浴するのは6月病にとっても大きなメリットがあります。

 

ビタミンを意識して摂取する

常にバランスの良い食事を摂ることが薄毛対策の基本ですが、ストレス解消で特に注目したいのはビタミンBとビタミンCです。
レバーやサバなどに多く含まれるビタミンB2には、脂質をエネルギーに変えてくれる働きがあり、体の皮膚や頭皮の再生にも役立つ成分といわれています。

 

またレモンやブロッコリーに多く含まれるビタミンCは、皮膚の代謝を促してダメージの回復を早める効果が期待できます。
普段の食事の中で、ぜひ積極的に取り入れたい食材ですね。

 

6月病によるストレスとそれを乗り切る習慣をご紹介しましたが、普段の生活の中で少し意識するだけでできるものばかりですので、ストレスにはくれぐれも気を付けて憂鬱病を回避してみて下さい。

 

まとめ

今回は、抜け毛につながる6月病の対策をお伝えしてきましたが、実はコロナ以降5月、6月と期間を限らず、年間を通して精神的ダメージを訴える方が増えているという深刻な話もあります。
今回紹介したような基本的なノウハウは、今に限らずオールシーズン実践していただけるものですので、髪の毛と頭皮を常日頃から労わる習慣をつけるように心がけましょう。
もうすぐジメジメの梅雨がやってきますが、頭皮をやさしくいたわりながら一緒にラクラクと乗り越えていきましょう!

年齢を重ねた頭皮ほどダメージが大きい? 見落としがちな春の紫外線対策

桜の時期も過ぎて季節はまさに春爛漫。日中は初夏を思わせる日もあって、外出する機会も増えたのではないでしょうか? 
でも実は春の紫外線は要注意。夏ほどじゃないから大丈夫と思いがちですが、冬にあまり紫外線を浴びていない頭皮は耐性がなく、少々の紫外線の刺激にも弱くなっているというのです。
 

 
しかも、歳をとるごとに水分量が減る頭皮が受けるダメージは増していく、というのですから油断していられませんね。
日差しは柔らかくても、ぐんぐん降り注ぐ紫外線。頭皮は顔の2、3倍も浴びるといわれています。そこで今回は、見落としがちな春の紫外線ダメージと対処法についてご紹介します。

 

4月から紫外線の量は増え始める

 

「UV対策は夏からで良いのでは?」とお考えの方もいると思いますが、実は、春から紫外線量は徐々に増えて、頭皮や髪に降り注ぎ、悪影響を及ぼしています。
気象庁からのデータによると、4月から急に日射量が増え5月に最大となり、梅雨の時期には一旦下がって、7月8月に再び増えるとされています。
紫外線は、オゾン量や雲、大気中の不純物などを通過して降り注ぐため、日射量がそのまま紫外線量ではありませんが、5月以降は紫外線の影響の強さを指標化した「UVインデックス」が非常に強いを超える日が増えてきます。
UV対策は、紫外線の影響が強くなる今ごろからはじめるのがベスト。まだ暑くないから大丈夫と、油断しないようにして下さい。

 

紫外線は頭皮にとってダメージが大きいもの

しかも、今の時期まだ紫外線に無防備な頭皮が日焼けのために炎症を起こすと、毛母細胞がダメージを受け、抜け毛や薄毛の原因になる場合があります。
直射日光を浴びた頭皮は乾燥しやすいため、普段外的刺激から守っている角質層のバリア機能が低下し、侵入した刺激物によって髪を育てる組織が破壊されることもあるのです。
さらに、紫外線を浴び続けると、エラスチンやコラーゲンなどが破壊されて頭皮の弾力が失われ、血行不良に陥って髪へ栄養が運ばれにくくなって、脱毛につながる可能性も出てきます。
何気なく浴びている太陽の日差しですが、髪の生育に様々な悪影響を及ぼしていることも理解しないといけません。

 

 

年齢を重ねた頭皮は、特に注意が必要

頭皮は顔の皮膚と同様に、角質層、表皮、真皮、皮下組織から成り立っていますが、大きく違うのが、水分量です。
頭皮は体のほかの部位に比べて、角質層の水分量が少なくいため乾燥しやすい傾向にあります。
さらに年齢を重ねていくごとに、皮膚のうるおいを保っているセラミドなどの細胞間脂質も減少するため頭皮の乾燥がいっそう進んでいきます。
こうした状態の頭皮に、いきなり紫外線が当たると角質層がダメージを受けて保湿機能が低下し、著しく乾燥することになりかねません。
頭皮の日焼けはそのままにしていると、皮膚が赤くなったり、ヒリヒリ痛んだり、乾燥などの症状が現れてきます。これが白髪や薄毛を引き起こすことにつながるため、予防やその後のお手入れが大切になってきます。

 

日焼けによる頭皮トラブルには何がある?

炎症・やけど

強い紫外線を受けた頭皮は、炎症が起きて軽いやけどのようになり、赤くなり、ヒリヒリ感などの症状が現れます。
またかゆみが出た場合などに我慢できずにかきむしると、ますますひどくなることがあります。

 

乾燥

紫外線を浴びることで水分が失われて乾燥します。
そうなると頭皮の奥の角質層でバリア機能が低下してしまい、空気中の化学物質や花粉などで肌トラブルが起こりやすくなります。
こうしたことのサインとして、普段使っているシャンプーが合わなくなる場合もあります。

 

薄毛や抜け毛が増える

頭皮が日焼けして炎症や乾燥が引き起こされ、さらに炎症が毛穴にまで広がると、薄毛のリスクも高まります。
また乾燥によってかえって皮脂の分泌が増えますから、頭皮の毛穴詰まりを起こして抜け毛の原因になりかねません。
頭皮環境が乱れると髪へ栄養が行き渡りにくくなって、薄毛につながる可能性もあります。

 

白髪になるリスクも上がる

黒い髪の色をつけているのは、色素を作り出す細胞のメラノサイトです。
紫外線の刺激でメラノサイトがダメージを受けると、メラニン色素の生成が低下し、髪を黒く色づかなくなり白髪になっていきます。

 

 

春の頭皮トラブルを予防するケア法

春から増え始める紫外線や汗、皮脂などから頭皮を守るためには、どのようにしたら良いのでしょうか。ここからは日焼けが引き起こす頭皮トラブルの予防や対策をご紹介します。

 

保湿ケアは必須

日焼けによる頭皮の乾燥を悪化させないためには、顔と同じような保湿が重要になってきます。
頭皮に水分を補給することは、頭皮が硬くなってしまうことを防ぐ作用もあります。
また紫外線に当たると、皮脂は酸化した油のようなキツい臭いを発しますので、保湿は頭皮臭を防ぐ効果もあり、これからの季節に必要なお手入れです。
保湿成分を配合した育毛剤などで頭皮をうるおし、血行をよくする頭皮マッサージも行いましょう。

 

紫外線を防止、おすすめUVカットスプレー

髪が薄くなってきた方は特に、直射日光を頭皮に受けやすいといえます。
お出かけの際には、紫外線をカットするだけでなく花粉やほこりを寄せつけない効果のあるUVカットヘアスプレーもおすすめです。
頭皮用日焼けクリームなどを直接地肌に塗り込むと、刺激が強すぎることもあります。
ご紹介したヘアスプレータイプか、帽子や日傘などで頭皮の紫外線予防をした方が無難といえます。商品はドラッグストアなどでも販売していますので、チェックしてみましょう。
またこれからは初夏を思わす日も出てきます。そんな時、頭に汗をかくのを抑えるアイテムにとして、首元を冷やすネッククーラーを取り入れてみるのも良いでしょう。

 

頭皮クレンジング

頭皮の乾燥から皮脂が増えることもありますので、頭皮の毛穴や汗腺の汚れはシャンプーの前にクレンジング剤を使ってケアしましょう。
マッサージをしながらしっかりとクレンジング剤を馴染ませてみて下さい。
頭皮がほぐれることでより一層、毛穴や汗腺から汚れを浮かび上がらせることができます。

 

紫外線を浴びて硬くなった頭皮をマッサージ!
春の紫外線や気温が上がって汗や皮脂が増えることなどによって、様々なダメージを受けている頭皮。
頭皮は筋肉が少ない部位なので、血液を巡らせる働きのポンプ機能を果たせないため、血流が滞りやすいといえます。
頭皮マッサージをぜひ取り入れていきましょう。
地肌をやわらかくほぐしてあげると血液の滞りが改善され、紫外線の刺激で弱った毛母細胞を助けることにもつながります。
できれば毎日5分間、次の手順で頭皮マッサージを続けてみてはいかがでしょうか。

 

 

5分でできる頭皮マッサージ

1 まず頭皮をリラックスさせる

マッサージに入る前には、体の力を抜いてリラックスさせて、1〜2回深呼吸しましょう。

 

2 こめかみをほぐす

頭の両サイドのこめがみ付近に、左右の親指以外の4本の指を当てます。
耳の上から頭の上に向かって、やや強めに押しながら円を描くようにてマッサージしていきます。頭皮を意識的に動かすような感覚でゆっくりとやってみましょう。

 

3 頭のてっぺんをほぐす

頭のてっぺんをほぐしていきましょう。親指を左右のこめかみに置きます。それを支えにほかの指を額の生え際から頭頂部へ向かって動かしながら、3回往復もみほぐします。

 

4 リフトアップする

顔の輪郭を引き締めていきます。両耳の前に親指を当て、そのほかの指は側頭部に置きます。
その位置から親指を耳の上付近まで動かしていって、少し窪んだ部分をやや強めに押しましょう。
その後、指を押し当てたまま、親指を後頭部の斜め上に持ち上げるようにマッサージします。この一連の動きを2、3回繰り返します。

 

5 後頭部をほぐす

うなじに親指を置き、そのほかの指で後頭部全体をつかみます。その状態から頭頂部まで指の腹を3往復上げ下げさせます。
最後に首の後ろにある首の後ろの太い筋肉の外側にあるツボ(点柱)や天柱の指1本外側にあるツボ(風池)を親指で刺激しましょう。

 

まとめ

薄毛の原因は、新しい生活でのストレスやホルモンバランスの乱れなど多岐にわたり、複雑です。そしてなんとなく浴びている紫外線にも注意が必要です。
春はうっかりして紫外線対策を忘れて外出しがちですが、一般的に春は髪が育ちやすい育毛時期でもあるため、できるだけ紫外線の刺激によって妨害されないようにしたいものですね。
5月になるとかなり紫外線が強くなりますので、今のうちから頭皮を守って日頃の薄毛対策の効果を最大限に出せるようにしてきましょう。

3月、4月に抜け毛が急増する!? 春の薄毛はストレスが原因かも?

冬の寒さがようやく収まる3月4月は、年度末で仕事に追われたり、また入社や入学、転勤などがあったりで気持ちも環境も入れ替わる時期でもあります。
新しい職場に馴染むため気を使うことも多く、一時的な強いストレスがかかってしまうことも少なくありません。
そしてこのような精神的、肉体的ストレスが急にかかることが原因で、体に様々な悪影響を及ぼし、薄毛も進行させてしまうというのです。
そこで今回は春の抜け毛の対処法として、この時期のストレスに注目し、なぜ薄毛を進ませるのか、その理由を解説しながら薄毛予防に効果的なストレス解消法を紹介していきます。

 

3月や4月の抜け毛の原因はストレス?

最近、心身の疲労を感じることありませんか? 春は、新しい職場や新しい仲間、引越など「変化」の多い季節です。
また春先は気温の高低差もあって、体温調節が順応することができず、メンタル面を支える自律神経も乱れがちになってしまいます。
ストレスは適度にある分には体への良い刺激になり、より活動的となるのですが、急で過度なものになると体と心にストレスを与えることに。
そしてその負荷に抵抗すべく、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。これが男性ホルモンを活性化させて、抜け毛の増加を促してしまうのです。
またストレスが続くと、さらに活性酸素(体のサビ)が分泌されます。
これを取り除くためには、体内では多量のビタミンやミネラルが消費されるので、髪の毛への栄養が減ってしまうのです。
その結果、抜け毛が増え、薄毛を進ませてしまうということにつながってきます。

 

ストレスは、AGAを進行させる原因にも!

AGAが発症する理由は主に遺伝によるものといわれていますが、これはあくまでAGAになりやすいか、どうかという点においてのこと。
直接、薄毛を進行させるわけではありませんが、ストレスは発症してしまったAGAを進行させる要因の一つと考えられています。
これはストレスがかかることによって起こる反応が、AGAを進ませてしまうからなのです。
例えば、ストレスは体全体の血行不良やホルモンバランスの乱れを起こし、それも大きな要因といえるでしょう。

 

抜け毛の原因を理解して不安を取り除こう!


このようにストレスは薄毛と関係が深いのですが、具体的にどのようなことが起きるからなのでしょうか。抜け毛が増えて薄毛が進む理由には次のようなことが挙げられます。

 

血管を縮小させ血行不良が起きる

髪の根元にある毛根は感情の起伏に影響を受けやすく、精神的な落ち込みなどで変化します。これらの“感情の動き”が生じるのは、自律神経によるものです。
ストレスが溜まってくると、自律神経の交感神経が高まって頭に血がのぼりやすくイライラする方も多いと思います。
交感神経は血管を縮小させる作用があり、ストレスを受けて活性化すると大きな血管の大動脈だけでなく毛細血管までも収縮します。
毛細血管は体の細部まで栄養とエネルギーを供給していますから、血管が細くなるということは、髪の毛を育てる毛根の毛乳頭細胞に栄養が届かなくなってしまいます。
これがいわゆる「頭皮の血流不足」です。
毛根に栄養が行き届かなくなると、今生えている髪の毛も抜け落ちてしまいます。ストレスによる脱毛は円形脱毛症の原因の一つともいわれています。

 

不眠症に陥る

ストレスによって自律神経の乱れが生じ、交感神経が優位の状態が続くと十分な睡眠ができなくなることもあります。
交感神経が体を覚醒してしまい眠り入りにくくなるためです。
眠りの質が低下して不眠が当たり前の状態になれば、髪の健康に不可欠な成長ホルモンの分泌が少なくなってしまいます。
その結果、毛が育たなくなり薄毛の進行につながっていくことがあります。

 

ホルモンバランスを乱す

過度なストレスは、体内のホルモンバランスを乱す原因ともいわれています。健康な髪に必要な成長ホルモンの分泌をストレスにより減らしてしまうのです。
成長ホルモンは、副交感神経が活性化している時の「リラックス」や「熟睡」の際に多く分泌します。
ストレスを感じて緊張状態が続くと、寝不足や不安が慢性化しやすく、中にはうつ病になってしまう方もいます。

 

内臓機能の低下

自律神経の乱れは、内臓全般の働きを弱めさせるといわれます。胃腸では栄養素の消化吸収が悪くなってしまいます。
髪を作る主成分のタンパク質やその他の栄養が不足することで、健やかな髪の毛が作られにくくなり、髪質もコシのない細いものになり、ペタっとした髪になりがちです。
自律神経のバランスが崩れると、内臓の働きが昼夜逆転することもありますので、パソコンや携帯などは夜遅くに使用することは控えましょう。

 

 

春の抜け毛・薄毛対策 ストレスを解消

3月4月に精神的にきついと感じていて、抜け毛が増えてきたなと感じる場合は、自分なりの解消法でストレスを減らしてあげましょう。
まず気をつけたいのが「ストレス」を溜め込まずに、上手くコントロールすることが自律神経を整えることにもなります。
リラックスできる時間を意識的に作り、熟睡を心掛け、飲酒や喫煙を控えるようなことをできる範囲で改善していくことが「抜け毛、薄毛」の改善になります。
生活習慣を改善したことで髪の毛が増える方もいますので、次にあげるような有酸素運動や趣味などを積極的に行い自律神経のバランスを整えることをおすすめします。

 

ストレス解消のために取り組みたいこと

薄毛につながる原因をできるだけ溜め込まないためには、どんな対策をするべきでしょうか。ここから今、取り組みたいストレス解消法をご紹介します。

 

定期的に運動やストレッチをする

運動やストレッチをして体を動かすことで、血行も良くなるし、適度な気分転換にもなってストレスが軽減します。
体に負担をかける運動でなく、お風呂上がりの柔軟体操や歩くことなど、無理をしない程度で楽しいと感じる取り組み方を心掛けましょう。

 

ツボ押しマッサージ

ストレスの緩和が期待できるツボを押してみましょう。以下の場所がおすすめです。
【合谷(ごうこく)】
手の甲の親指と人差し指の骨が交わった辺りにあるツボを押します。深呼吸をして気持ちを落ち着けてから行うと自律神経が正常になっていきます。
【百会(ひゃくえ)】
頭頂部の中心にあるツボは、疲労回復やリラックス効果が得られるといわれます。
四つん這いになり百会を床につけ、転がす感じでマッサージしてみて下さい。頭や目がスッキリします。
耳の周りも多くのツボがあるのでで、側頭部をもみほぐすようにマッサージしてみて下さい。気持ち良い程度の強さで押すのがポイントです。仕事中のスキマ時間や休憩時間に活用していきましょう。

 

 

朝早く起き、太陽の光を浴びる

日光を浴びると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌量が増加します。この成分はストレスを軽減して精神を安定させることで知られています。
起床後1時間以内に浴びるのが効果的とされています。朝は紫外線量が少なめですので、早起きして日光浴をする習慣を持つようにしたいものですね。

 

コミュニケーションを積極的に取る

家族や親しい人との会話で、ストレスが解消されることがわかっています。
悩みを打ち明けると不安や苛立ちといった感情に整理がつくこともあり、コミュニケーションはストレス対処法の一つです。
これまで新型コロナウイルスの影響で人と接する機会が減っていましたが、対策しながらコミュニケーションを復活させてみましょう。

 

趣味に没頭する

何かに夢中になって楽しむ時間は、日常から離れて、一時的に嫌なことや緊張を忘れられるのでストレスから解放された状態を作ります。
特に趣味がないという方も、ちょっと何かに興味を持ったら即行動してみることでも良いですし、家族や友人の趣味に付き合ってみるのもおすすめです。

 

栄養バランスの良い食事を心掛ける

ストレスを感じている体内では、タンパク質やビタミン、カルシウム、マグネシウムといったミネラルなどの栄養素が大量に消費されています。
日頃の食事でこういった栄養を積極的に摂るようにし、ストレスへの抵抗力を高めていくことも大切です。緑黄色野菜や根菜類、貝類、海藻類を多く摂るように意識すると良いでしょう。

 

まとめ

今回は、ストレスが薄毛につながる理由や、それを解消するためにこの時期に取り組みたいことを解説しました。
私たちは毎日の仕事やプライベートなど日常の様々な場面で、少なからずストレスを感じています。ストレスと上手に付き合い、溜め込みすぎないためにも、自分なりのストレス解消法を見つけてみて下さい。
頭皮環境の悪化を感じる方は、ヘアケアだけでなくストレス対策も併せて実践してみることが大切です。