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冬も抜け毛が多いのはなぜ? 乾燥によるフケは頭皮環境悪化の信号?

 

朝晩が急に冷え込むようになる11月。この時期、秋に増えた抜け毛が相変わらず続いていると感じている方や、最近はフケも気になっている、という方が少なくありません。
大気が乾燥する季節でもあり、頭皮の乾燥にはくれぐれも注意したいものです。
薄毛対策としては、湿度と気温の低下による乾燥や冷えなどによって起こる、抜け毛やフケには特に気を付けなければなりません。
なぜなら抜け毛もフケも、不潔な印象を人に与えるだけでなく、頭皮トラブルのサインでもあるからです。
そこで今回は、冬に起こる抜け毛やフケの原因と対策方法を紹介します。できることから改善して頭皮トラブルを未然に防いでいきましょう。

 

冬に抜け毛が多い原因

乾燥するこれからの時期は、大気中の湿度の低下によって頭皮環境が悪化して抜け毛が多くなります。そんな冬特有の要因から以下のようなことが起こってきます。

 

頭皮の乾燥

冬は湿度が低く、さらに室内での暖房の使用のために、春や夏よりずっと頭皮や髪が乾燥しています。
頭皮が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下して、皮膚炎のような炎症が生じることがあります。この炎症が、抜け毛だけでなく、かゆみやフケなど様々な髪トラブルを招くことになるのです。
また、髪の毛が乾燥すると髪のタンパク質の密度が下がり、切れ毛とともに抜け毛も増えることにつながります。

 

頭皮の血行不良

冬は気温も下がりますので、体温を下げないために頭皮の毛細血管も収縮して対応します。すると血流が悪くなって、必要な栄養素が頭皮に届きにくくなってしまいますので、頭皮の栄養不足によって抜け毛のリスクも高まります。

 

 

体温低下に伴う免疫力の低下

体温が下がるごとに免疫力も低下するといわれています。免疫力が弱まると頭皮では常在菌が繁殖し、頭皮環境の悪化につながります。
そのため、抜け毛や炎症によるフケ、かゆみなどが起こってきます。

 

首や肩、頭皮のコリ

寒さから体全体がこわばってしまい、背中から首、肩にかけて張っている僧帽筋という筋肉が固くなることで首や肩、頭皮が凝りやすくなります。
こうした凝りは頭皮の血行不良をさらに悪化させるため、抜け毛の原因と考えられます。

 

冬にフケが増える原因

冬になって突然増え出したフケには、他の季節とは違う次のような理由があります。

 

乾燥による頭皮のターンオーバーの乱れ

湿度が下がり空気が乾燥すると、皮膚の角質をくっつける細胞間物質を減少させます。そのため、角質がはがれやすくなりフケの増加につながります。
また、頭皮が乾燥しているため、つい爪を立ててかいて頭皮を傷つけてしまうと、バリア機能が弱まっている頭皮環境がさらに悪化して、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
フケは頭皮の古い皮膚細胞がはがれ落ち、新しい皮膚細胞に変わることで起きます。
この生まれ変わるサイクルをターンオーバーといいますが、その周期が乱れ短縮されるとフケが増える恐れがあります。

 

血行不良によるバリア機能の低下

寒いと体温を維持するために血管が収縮し、血行不良が起こりやすくなります。頭皮の血管も例外ではありません。
頭皮への血流が悪いと、血液によって運ばれる栄養が行き渡らなくなるため、皮膚のバリア機能も低下してしまいます。それにより、例え小さな刺激でもターンオーバーが乱れてフケが出やすくなるのです。

 

乾燥による過剰な皮脂分泌

屋外の乾燥に加え、室内でも暖房使用により湿度が低下している環境では、頭皮の保湿機能が低下してしまいます。
そのため、乾燥した頭皮の水分不足を補おうと、今度は皮脂が多く分泌されます。
皮脂の過剰分泌によって、常在菌である黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌などの繁殖が起こり、頭皮に炎症を起こしフケやかゆみの原因となります。

 

抜け毛やフケを放置してはいけない理由

頭皮も体の皮膚と同様に新陳代謝を繰り返しています。健康な頭皮だと約1か月で新しい頭皮に生まれ変わり、この時にはがれ落ちる角質がフケです。
しかし、新陳代謝のターンオーバーが先にお伝えした様々な要因で崩れると、目に見えるほどの大きさのフケが落ちるようになります。
抜け毛やかゆみを伴うのであれば、それは頭皮からのSOS。放置しておくと、薄毛が進む原因にもなるので、早めの対処が必要です。
乾燥からバリア機能が落ちた頭皮が傷つき、炎症を起こすと深刻な脱毛症を引き起こすこともありますので、注意しなければなりません。

 

抜け毛やフケがAGAに与える影響は?

AGAの発症は、男性ホルモンのジヒドロテストステロンが増えることによって起こります。このジヒドロテストステロンが発毛サイクルの成長期を短縮させることで、抜け毛が増え徐々に薄毛が進行していきます。
そしてまた、頭皮環境も重要な要素になります。抜け毛やフケが異常に出る場合は、頭皮の状態が悪化しているということですので、そのままにしていると増々薄毛が進行するリスクがあります。

 

 

冬に増えるフケの対策方法

この時期の乾燥や血行不良によって増えた抜け毛やフケは、どのように対策していけば良いのでしょうか。
重要なのは、頭皮の乾燥を防ぐことと、血行を良くすることの2点です。ここからは冬の環境から頭皮を守るためのおすすめの対策法をご紹介します。

 

ドライヤーの使い方を見直す

髪を洗った後は、タオルドライをしっかりしてからドライヤーを使いましょう。
またドライヤーの熱風が頭皮に近いと乾燥の原因になりますので、使う時は15センチ以上離し、同じ場所に長時間当てて一カ所に熱がたまらないようにしましょう。
同じ場所に当て続けると、乾きムラが起こるだけでなく頭皮を乾燥させますので、こまめに動かし、風が髪全体に行きわたるように乾かします。

 

高温のシャワーを避け、湯船に浸かる

寒いからといって洗髪の際に熱いお湯を使用すると、必要以上に皮脂が取り除かれて、頭皮の潤いが失われてしまいます。お湯は38~40℃くらいに設定して行いましょう。
さらにシャワーだけで入浴を済ませず、ゆっくり湯船に浸かって深部から温まり、血行を促進しましょう。頭皮の栄養不足を防ぐ効果が期待できます。

 

髪を洗い過ぎない

フケが気になるからといって、一日に何度も髪を洗うと頭皮にとって大切な皮脂まで溶け落ちてしまいます。
シャンプーは一日一回。洗う時は爪を立てず、指の腹を使い、軽くマッサージするように洗います。汚れがきれいに落ちきるように、すすぎは丁寧に行って下さい。

 

 

頭皮の保湿は必ずする

冬の乾燥シーズンには、保湿性の高いシャンプーや頭皮用ローション、ヘアオイルを使用することでうるおい効果が期待できます。
頭皮用ローションを選ぶ際には、保湿成分に加えて抗炎症成分が配合されている物を選ぶと、フケとかゆみの改善につながります。
また、ローションなどを付ける際には、指の腹で優しくもみながら馴染ませると、保湿とともに血行促進も期待できます。

 

加湿器で部屋の湿度を保つ

暖房によって室内が乾燥した場所で長時間過ごしていると、頭皮も乾燥してしまいます。
加湿器を使用して、部屋の湿度が50~60%になるようにしてみて下さい。
ただし60%以上になるとカビやダニの繁殖しやすくなるので、適切な湿度を保つように設定するようにします。
部屋の乾燥は、フケなどの頭皮トラブルだけでなく様々な不調の原因にもなりますので、暖房器具を使用する際は、必ず加湿器も合わせて使用するようにしましょう。

 

まとめ

今回はこの時期にフケや抜け毛が多くなる原因と、その対策法を紹介しました。
両方とも放置することで深刻な頭皮トラブルにつながってきますので、乾燥する冬に合った対策をして薄毛のリスクを減らしていきましょう。
いつもより抜け毛やフケが多いなと感じたら、速やかに普段の生活を見直して対策をとることが大切です。
もし、なかなか症状が改善しない、または悪化している、と感じる場合には別の理由が隠されているかもしれないため、専門クリニックなどへ相談することも検討してみましょう。

健康な髪に必要な栄養素! 男性ホルモンを抑えるイソフラボンは効果的?

 

10月から11月にかけて、薄毛がより顕著になるというケースが多く見られます。
これは夏に蓄積した紫外線ダメージで脱毛が起きるほかに、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが増えることも関係しているかもしれません。
秋になると気温や湿度の変動が大きく、ホルモンバランスが乱れやすくなります。そして
それが自律神経にも影響してストレスを感じたり、体の不調を訴えたりする方が増えるのですが、そのことが薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの量を増やすことにつながるというわけです。
そこで、毎日の食事で摂る栄養素から、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを減らすものをお伝えしたいと思います。

 

どんな時に、ジヒドロテストステロン(DHT)は増える?

ジヒドロテストステロンそのものは体に欠かせないホルモンですが、一方で薄毛の原因になるともいわれています。
偏った食生活や睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れや、ストレスや気温の寒暖差などによってホルモンバランスが乱れることも、DHTが増える原因になります。
例えば体を動かす習慣がない方、水分の摂取量が少ない方の場合、汗や尿からジヒドロテストステロンが排出されにくくなりますので、体内のDHT濃度が高い傾向にあるといえます。
また、喫煙によって男性ホルモンの量が増えると、ジヒドロテストステロンの分泌量を増加させることも分かっています。

 

注意したい自律神経の乱れ

季節の変わり目や、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が増加することが報告されています。
そして、その結果としてジヒドロテストステロンの量も増える可能性が高くなってしまうというのです。
なぜなら、ジヒドロテストステロンは、テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びついて生成されますので、テストステロンの量が多ければ、それだけ5αリダクターゼと結びつく確率も高くなるということなのです。

 

ジヒドロテストステロン(DHT)と薄毛の関係

髪には周期があり、成長期、退行期、休止期と移っていって成長が止まり、自然に抜けるようになっています。
DHTは、発毛の元になる毛母細胞へ栄養を送る毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれると、毛母細胞の働きを低下させます。
そうして髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすシグナルを出すことで成長期が短縮されてしまい、髪が早く抜け健康な髪も生えにくくなるのです。

 

食事でジヒドロテストステロン(DHT)を減らす方法


AGAの発症に関わるジヒドロテストステロンを減らすことで、抜け毛を防ぐ作用が期待できます。そしてそれには、5αリダクターゼを抑えることが重要になってきます。
それを踏まえて、DHTを抑えることにつながる栄養素や成分について解説していきます。

 

大豆類に含まれるイソフラボンの効果

ジヒドロテストステロンの抑制が期待できるものといえば、大豆に含まれるイソフラボンです。イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれていて、体内で女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをします。
イソフラボンによって女性ホルモンが増えると、相対的に男性ホルモンが減って結果的にDHTが作られにくくなるというのです。
また、5αリダクターゼの働きを阻害する作用もあるため、テストステロンと結びつくのを防ぎ、薄毛の原因であるDHTが増えるのを抑えられるといわれます。
毎日、豆腐や納豆、厚揚げ、豆乳などの大豆製品のいずれかを意識的に摂りましょう。

 

牡蠣や牛肉、レバーなどに含まれる亜鉛の効果

亜鉛には5α-リダクターゼを阻害する作用があり、DHTの生成を減らすことが期待できます。AGAは、テストステロンが5α-リダクターゼと呼ばれる酵素と結びつきDHTへと変化し、抜け毛が増え進行します。
AGA予防のためにも、亜鉛が含まれる牡蠣や牛肉、レバー、しじみなどは意識して摂りましょう。
また亜鉛は髪を構成するケラチンを合成する働きもありますが、ストレスを受けると亜鉛が大量に消費されるので、日頃からできるだけ食べるようにしたい栄養素です。

 

 

味噌、キムチ、チーズなどの発酵食品の効果

キムチやチーズなどの発酵食品もDHTの抑制を期待でき、抜け毛を予防する効果が期待されています。
発酵食品には、アミノ酸の一種であるポリグルタミン酸が多く含まれています。
ポリグルタミン酸は旨味成分ですが、この成分が5α-リダクターゼの作用を抑制して、テストステロンがDHTへと変化するのを抑えるというのです。

 

ミカンの皮に含まれるd-リモネンの効果

d-リモネンにも、5αリダクターゼの抑制作用があるといわれています。ミカンの皮を細かく刻んで、料理やサラダやお菓子に使ってみましょう。
スダチにも含まれるので皮をすりおろし、風味付けにするのもおすすめです。

 

生活習慣からジヒドロテストステロン(DHT)を減らす方法

毎日の生活が乱れていると、ホルモンバランスが崩れてテストステロンの分泌量が増加し、結果的にDHTの量が増える可能性があります。
ホルモンバランスを整えるためにも、次のような点を意識してみましょう。

 

良質で十分な睡眠

睡眠不足を改善することで、ストレスを和らげられ、ホルモンバランスを整えることができます。適切な睡眠時間は個人差がありますが、7時間を目安にしましょう。
また、睡眠の質を高めるためには、寝る前のスマホチェックや激しい運動、熱い風呂につかるといったことも避けて下さい。
入浴は寝る2時間前までに、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることをおすすめします。また、寝る前には軽めのストレッチをし、血流を促すことで良質な睡眠へと導かれます。

 

 

有酸素運動で汗や尿から排出

DHTを減らすためには、ウォーキングや軽いジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動をして排出を促すことも効果的です。
運動の際に適度な水分を摂ると筋肉などが伸縮し、古くなった水分が出やすくなります。
また軽めの運動は、ストレスを和らげてホルモンバランスを整える働きが期待できます。長く続けられそうな運動を選び、景色を楽しんだり音楽を聴いたりするとストレスを解消しやすくなります。

 

お酒やタバコを控える

アルコールは、肝臓で代謝されますが、その際に亜鉛が多量に消費されます。飲酒はできるだけ控えることが大切です。
意識的に亜鉛を摂ったとしても、毎日お酒を飲むという方はどうしてもDHT量が増える傾向になりがちです。
また、タバコを吸うとDHTは増えやすく、喫煙者は非喫煙者に比べて14%も多いという報告があります。禁煙ですることでジヒドロテストロンを抑制する効果が期待できるでしょう。
また、タバコに含まれるニコチンは、頭皮の毛細血管を収縮させ、髪の成長に必要な酸素や栄養が行き渡るのを妨げます。
喫煙習慣をやめることで、発毛や育毛をストップさせる要因を少なからず取り除けるはずです。

 

クリニックでの治療も考えてみる

これまでご紹介した生活習慣の改善や、食事、運動などによってDHTの抑制に努めることはできますが、やはり限界もあります。
素早くかつ確実にDHTの量を抑えて、AGAを防ぐことは難しいかもしれません。
その点、薄毛専門クリニックでは、5αリダクターゼII型を阻害する薬剤のプロペシアや、5αリダクターゼI型II型を阻害する薬剤のザガーロなどが処方されます。
抜け毛が気になる方や、AGAかもしれないとお悩みの方は、まずはクリニックを受診して相談してみましょう。

 

まとめ

秋は、食生活や生活習慣を見直すには良い季節です。
これまでファストフードや外食などで栄養バランスが偏った食生活を送っていた方は、これ以上薄毛の原因となるDHTの量を増やさないためにも、ご紹介した栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。
男性ホルモンを抑えることには薄毛改善効果を見込めるといわれますが、それとともに薄毛治療を始めてみたいとお考えの方は、専門機関にて医師による診察を受けてみることをおすすめします。

こんな抜け毛だったら要注意! 危険な抜け毛を見分けるポイントとは?

 

秋に抜け毛が気になるという方はとても多く、薄毛クリニックなどに相談にいらっしゃる方も秋が一番多い傾向にあります。
ではなぜ、秋になると抜け毛が増えるのでしょうか。
動物の換毛期のように、人も秋に毛が生え変わりやすいという説の他、夏の強い紫外線や冷房による冷えが頭皮に影響して、秋に髪が抜けやすくなるといわれています。
最近シャンプー中の抜け毛が増えたような気がするけれど、原因が分からない…。
そんな不安をお持ちの方に秋に抜け毛が増える理由をお伝えしながら、気をつけるべき抜け毛の見分け方を解説していきます。

 

秋になると抜け毛が多くなる理由とは?

秋に抜け毛が増える原因の1つが、動物にとって秋が換毛期に当たるからといった考えがあります。
動物の体毛は秋に冬毛に生え替わるため、大量の抜け毛が見られます。人間も秋になると換毛期を迎え、抜ける量が増えるのかもしれません。
また、夏の強い紫外線を浴びて頭皮へのダメージが蓄積されているため、ということが考えられます。頭皮環境が悪化すると脱毛の要因となります。
夏の疲れが秋になると出るように、頭皮環境の悪化もジワジワ進み、時間をおいて起こるために秋に抜け落ちる髪の毛の量が増加します。
そして冷房による冷えや、室内が乾燥するために起こるとも考えられています。
男女問わず夏の冷えを訴える方は年々増加しており、当然体の冷えは頭皮の冷えにもつながってきます。
その結果、血行不良が起こって発毛や育毛に必要な栄養素が行き渡りにくくなって、抜け毛が増えるということに。
さらに冷房で頭皮が乾燥すると、かえって皮脂の分泌量が増加して脂漏性皮膚炎を発症し、頭皮環境の悪化にともなって脱毛のリスクも高まるのです。

 

 

髪の毛が抜けるのは、こんな理由から

AGA(男性型脱毛症)を含む男性の脱毛症は、加齢によるものだけでなく20代でも発症することがあります。
以下のような原因が絡み合って起こってきますので、抜け毛の増えるこの時期にご自身の生活などを見直すためにも参考にして、対策に役立てて下さい。

 

紫外線のダメージ

紫外線を浴びることは、頭皮にとって悪影響を及ぼします。頭皮は太陽の日差しを一番浴びやすく紫外線の刺激は深刻です。
紫外線UV-Aは特に皮膚の表皮を通り越して真皮まで到達し、毛母細胞や毛包幹細胞を損傷させる恐れがあります。
また、皮膚の老化を早める危険性も潜んでいます。髪で覆われているから安心というわけではなく、一年を通した紫外線ケアが必要です。

 

加齢

40代50代になると男性更年期と呼ばれる症状が見られるようになり、男性ホルモンであるテストステロンが減少することも原因の一つと考えられています。
更年期障害によって、薄毛の原因といわれるテストステロンが減少するのに、なぜ薄毛が進行してしまうのか。
それは更年期が精神不安を引き起こしてしまう要素を持っており、体調やメンタルをコントロールできないことによるストレスが、抜け毛につがなる可能性があるからです。

 

睡眠の質が落ちる

発毛や髪が成長するためには、成長ホルモンは欠かせません。
夏の寝不足が続き、慢性的に睡眠不足の方は、髪だけでなく皮膚や内臓の細胞の生まれ変わりにまで悪影響を与えています。
また、良質な男性ホルモン分泌には、質の良い十分な睡眠は大切な要素です。

 

偏った食生活

薄毛人口の増加には、食の欧米化が関わっているといわれます。肉中心の高脂肪な食事は血行を悪くして、髪に栄養が届きにくくなります。
また、脱毛症と肥満体質の関係性も報告されていますので、暑い夏にはできなかった運動を復活させ体を動かし、低脂肪で栄養バランスの良い食事を心掛けていきましょう。

 

ストレスを抱える

ストレスは活性酸素を発生させることをご存知でしょうか? 活性酸素は様々な老化現象を加速させるのはもちろんのこと、毛根にも悪影響を与えています。
また、ストレスで薄毛の原因となるジヒドロテストステロン生成が促進するともいわれています。

 

異常な抜け毛とはどんなもの?

健康な方の髪の生え変わりの周期は、2~6年の成長期を経て次第に退行期、休止期へと移り、最後に抜けていきます。
これは自然な脱毛で、誰にでも普通に起こる現象ですから、それほど心配はいりません。
しかし、これがシャンプーや整髪料によるアレルギー、ストレス、生活習慣の乱れ、頭皮の乾燥や皮脂過剰、AGA、FAGAなどが原因で頭皮の状態が悪化すると、髪の毛の成長期が短くなって、十分育たないうちに抜けてしまうように。これを「異常脱毛」といいます。

 

どうやって「異常な抜け毛」を見分ける?

異常脱毛が起こっているかどうかは、抜けた毛を見れば分かります。以下のチェックポイントからよく観察してみましょう。

 

毛根の色や形

抜けた毛の根本の部分「毛根」はどうなっているでしょうか。
自然に抜けた毛は、黒で根本へ向けて次第に白くなっており、毛根はマッチ棒のように丸くふくらんでいます。
しかし、色が全体的に白く、触るとベタベタする、全体が黒色、形が尖っている、くびれがない、末端からしっぽみたいなものが出ているという場合には、何らかの問題があって抜けている可能性があります。

 

抜け毛の太さや長さ

自然に抜けた毛には、ある程度の太さがあります。しかし毛が細くて弱々しい、短いというような場合は、成長しないまま途中で抜けてしまっているサインです。

 

抜け毛の本数

1日に抜ける髪の本数は、健康な状態の方だと100本程度。もし200本を超えていると、薄毛が進行している可能性があります。
そのほか、急に排水溝に溜まる毛量が増えた、枕に大量の髪がついている、いつも床に髪の毛が落ちているなどがあるようなら、抜け毛対策を考えたほうがいいでしょう。

 

根元に謎の白い塊が付いていたら?

抜けた毛を見た時に、白いぷるぷるした半透明のゼリー状のものが根本に付いているのを見たことありませんか? それは、毛根鞘(もうこんしょう)といいます。
毛根鞘とは、毛包の一部で髪と頭皮を固定している大事なものです。
もし毛根鞘が一緒に抜けてしまったら、もう髪は生えてこないのかと不安になるかもしれませんが、毛乳頭と毛母があれば発毛がストップすることはありません。
毛乳頭は、毛細血管から毛の成長に必要な栄養素を受け取っている器官で、毛母はその栄養を受け取って分裂を繰り返して発毛を行なう細胞です。
毛根鞘が抜けたとしても、このような役割のある器官や細胞が残っているので、髪は生え続けます。

 

根元に付いた白い物体が皮脂の場合は対策を!

抜けた毛を見た際に、根元に毛根鞘が付いているのは問題ないのですが、もし皮脂が付いていたとしたら、頭皮トラブルが起きている可能性があります。
見分け方としては、毛根鞘は半透明ですが、皮脂は真っ白です。そしてまた皮脂は触るとベタつきを感じます。
皮脂は乾燥から頭皮を守ったり、保護したりするために必要ではありますが、過剰になると臭いやフケの原因になります。
さらに皮脂汚れをエサに雑菌が繁殖して脂漏性皮膚炎になって、脱毛が起こることもあります。そのため、抜け毛に皮脂が付いているのを見つけた時は、早めに対処するようにしましょう。

 

トリコチロマニア(抜毛症)という病気

もし、抜けた毛に付いている毛根鞘を見るとスッキリするとか、快感を覚えるというのであれば注意が必要かもしれません。
トリコチロマニア(抜毛症)という病気の可能性がありますので、ご説明しておきます。

 

トリコチロマニアとは

ご自分の髪の毛を引き抜いてしまう病気で、強迫性障害の疾患の一つとされています。
「毛を抜くと安心する」「抜いた毛に毛根鞘が付いていると幸せな気分になる」「髪の毛や毛根鞘を食べたくなる」などの感情があり、毛を抜きたい衝動に駆られてしまいます。
原因は明確ではありませんが、遺伝や環境などが組み合わさって発症するのではないかと考えられます。
思春期に多く見られ、年齢とともに自然に治る場合もあれば、大人になっても治らず悩んでいる方もいます。
薄毛の原因にもなってしまうので、毛を抜くのがどうしても我慢できないという方は、精神科・心療内科のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
毛を抜いたり、食べたりする行為を軽視せずに、病気であることを受け止めて早めにしっかり治療していきましょう。

 

まとめ

秋になって抜け毛が増えるのは、主に夏の紫外線ダメージなどによるのですが、中にはAGAなどにつながる抜け毛の場合もあります。
これまでお伝えしたように、抜けた毛の毛根の色や形、太さ、そして本数をチェックすれば、今の抜け毛が深刻なものなのかどうかがわかります。
もし生え際や頭頂部の薄毛が顕著な方は、AGAを発症している可能性が考えられますので、急な抜け毛の増加で不安を感じたら、できるだけ早くクリニックを受診してみて下さい。

夏の日傘男子が増えている! 紫外線から頭皮を守るメリットとは?

 

暑さが本格化すると、熱中症の心配や頭皮の日焼けの心配があると思います。
夏は紫外線や高温多湿の気候などで、頭皮には有害な脂である過酸化脂質が溜まりやすく、毛髪の成長が阻害される危険も高まります。
そんな夏におすすめしたいのが、日傘。
帽子をかぶることも紫外線を遮るという点では良いのですが、長時間被っていると頭皮が蒸れて、逆に不衛生な状態になってしまうことが難点です。
今、これまで女性が使うものというイメージがあった日傘を男性でも使う方が多く見られるようになっています。
薄毛対策にとってなぜ日傘がおすすめなのでしょうか。そのメリットや日傘の選び方についてお伝えしていきます。

 

日傘が薄毛対策におすすめできる理由

一般的に薄毛の方の場合、頭皮で皮脂がより分泌されることや、地肌の見える箇所に紫外線を浴びやすくなることから、ダメージのリスクが高まると考えられています。
夏の紫外線が秋の抜け毛の原因になることも知られており、髪の成長を阻害する要因をできるだけ避けるための対策を取っていきたいものです。
そんな日焼け対策として、帽子をかぶったり、日焼け止めを塗ったりする方法もありますが、中でも特に日傘の効果が優れているといえるでしょう。

 

 

夏の帽子は、蒸れから汗や脂質が流れ出す

帽子を被るのは紫外線から頭皮を守る上では良いのですが、蒸れるため頭皮は汗で濡れ、脂質も必要以上に流れてしまうという点が難点です。
自ら分泌する脂で頭皮を外的な刺激から守っているといった面もあるので、流れ過ぎてしまうのは良くありません。またそれらを補おうとして皮脂が過剰分泌し毛穴詰まりを起こす可能性もあります。

 

日焼け止めは、皮脂汚れと混ざって雑菌が増える

また頭皮用の日焼け止めは、日焼け対策になりますが、頭皮で皮脂や汚れと混ざり合い毛穴詰まりや雑菌が繁殖する可能性もあるということも注意しなければなりません。
屋外でのスポーツ観戦や、運動するといった場合には有効といえますが、普段の生活では日傘の方がおすすめできます。

 

日傘は、薄毛対策&熱中症対策にも効果的

直射日光を遮り、紫外線をカットするという点に関しては、帽子や日焼け止めと同様かもしれません。
でも日傘は、頭部が空気に触れることができ、通気性があるので蒸れを防ぎ、日陰にいる状態にするため頭の温度上昇を軽減できるという点がメリットです。

 

熱中症で薄毛のリスクも上がる

気温の高い場所に長くいることによって体に熱がこもり、大量の発汗によって水分や塩分が不足したことが原因で起こる熱中症。
人間の体には、環境に適応するための体温調節を行う機能が備わっているのですが、高温の場所に長時間いるとその機能が乱れて、体に熱が溜まり多量の発汗を引き起こして熱中症が発症します。
熱中症は脱水症状も伴い、体のミネラルバランスが崩れるだけでなく、内臓にもダメージを与えてしまうため気を付けなければなりません。
ひどい場合には生命の危険も伴ってくるため、本来は髪へまわるはずだった栄養や酸素が急遽生命維持のために使われることになります。
そうして、髪や爪などへの供給がしばらくストップされるという事態になるので、薄毛リスクも上がってしまうということなのです。

 

 

薄毛の方に適している日傘のメリットとは?

近年の酷暑といわれる環境から、「日傘男子」という言葉も生まれるくらい日傘を利用する男性が増えています。そこで薄毛を気にする方にとっても最適な日傘のメリットについて、整理してご紹介します。

 

紫外線によって起こるダメージを防止

紫外線には毛髪の元となる毛母細胞にダメージを与え、発毛機能を弱らせてしまう力があります。
頭皮が紫外線を浴びることで薄毛の進行につながる危険があるため、それを遮断することができる日傘が最適なのです。
日傘は紫外線をブロックすることを目的に作られていますが、遮光率によって差が出ますので、選ぶ時は遮光率100%に近い物を探してみて下さい。

 

蒸れを防いで抜け毛防止

汗で蒸れてしまい雑菌が繁殖すると、頭皮に炎症を起こし頭皮環境が悪化し、髪の毛が生え変わるサイクルを乱す可能性があり抜け毛が増えることも考えられます。
また、汗をかきやすい男性は肌や髪の毛がベタついてしまい、見た目にも清潔感が半減してしまうなんてことも…。こういった状況を防ぐためにも通気性の良い日傘が効果的です。

 

体感温度の軽減で薄毛対策

普通の日傘を使った場合でも、体感温度が3~5℃下がることが証明されており、完全遮光効果のある日傘を選べば、10℃も下がるのだそうです。
この酷暑の中で、これだけ体感温度が下がれば汗もかきにくくなるので、ありがたいですよね。
人の体温は、全体の60%は筋肉によって作られるといわれていますが、男性は女性よりも筋肉量が多い分、熱をたくさん作りだしてしまい、それによって体温も上がってしまうのです。
そのため女性よりも暑いのが苦手な男性には、日差しを避けてくれる日傘は何より心強い味方になってくれるでしょう。

 

 

男性用日傘はどんなものを選べば良い?

強い日差しの中でも快適に過ごせて薄毛対策にもなる日傘は、もはや夏の必需品。
でも、どんな日傘を選べば効果的なのか分からない、という方もいらっしゃると思いますので、何をポイントに選べば良いのかご紹介しましょう。

 

まずは、遮光率とUVカット率をチェック

日差し対策には、「一級遮光」を選びましょう。遮光率とは直射日光を遮る割合です。遮光率の高い日傘は光を通しにくく、眩しさと暑さを防ぐことができます。
そして紫外線対策には、UVカット率(紫外線遮蔽率)で日傘を選びましょう。UVカット率とは、紫外線をカットする割合を表しています。
日焼けの原因となる紫外線をカットしてくれるかどうかの判断基準となるので、日常的な紫外線対策を行うならUVカット率90%以上のもの、より抜け毛防止や薄毛対策をしたい方は95%以上のものを選ぶのがおすすめです。
できれば、遮光率99.99%以上、UVカット率99.99%以上のものが、より安心でしょう。最近では「完全遮光日傘」と呼ばれる遮光率最強の日傘も売られています。

 

便利な「折りたたみ」や「晴雨兼用」タイプ

コンパクトで鞄に入れられ、邪魔にならずに携帯できるのが折りたたみタイプの日傘。
長傘タイプと比べて耐久性が低めの傾向にありますが、やはり荷物を軽くしたいといったニーズが高いために人気です。
長傘タイプはサイズが大きく、体格の良い男性もゆとりをもって使用できるのですが、荷物になってしまうので、日差しが特に強い日やレジャーシーンなどの使用がおすすめです。
また昨今の気候変動によるゲリラ豪雨への備えも考えたいところです。
そんなことから折りたたみタイプとともに人気なのが、晴雨兼用の日傘。
晴雨兼用傘は、傘の裏側にコーティングが施されているので、雨でも晴れでも使用できます。日常的に携帯していれば、日差しが強い時間帯も、急な雨にも両方対応できます。

 

まとめ

薄毛のリスクを高める紫外線や暑さから頭皮を守ることができ、夏場の体力消耗も抑えられる日傘のメリットについてご紹介してきました。
特に仕事で外回りが多い方には、もはや夏の必須アイテムといえそうですね。
メンズ用の日傘も最近は種類も豊富に販売されており、持ち歩きしやすい折りたたみ傘や大きめサイズの長傘、ブランドものまで多種多様です。
遮光率やUVカット率の機能性とともに、ご自分に合った色やデザインが選べます。
男性の皮膚は丈夫そうに見えても、実は女性と同じで乾燥しやすく痛めやすいもの。
頭皮にも言えることですので、日傘を使うことで薄毛対策できるのならば積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

頭皮のニオイはなぜ取れない? 原因や対策、AGAとの関係にも注意!

 

梅雨から夏にかけて、特に気になるのが頭皮の臭い。「頭が常に臭いような気がする…」と、過敏になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
原因を知ってちゃんと対策したいけれど、なかなか人には相談しづらい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
頭皮からニオイがする場合は、脂漏性皮膚炎やAGA発症の前触れである可能性もあるため、臭いの元が何かを突き止めることが大切です。
毎日髪を洗っているのに臭いが取れない状態が続いている方は、すでに頭皮トラブルが起きていることも考えられます。
今回の記事では、この時期の頭皮のニオイの原因や、注意すべき理由をお伝えしながら、専門クリニックでの治療についても解説していきます。

 

頭皮が臭うのは、AGAの前ぶれ?

頭の臭いは、毛穴に皮脂汚れが詰まったり、炎症を起こしたりしているなど、頭皮環境の乱れによって生じてきます。
さらに、この状態は毛髪の成長を促す成分が十分に行き届いていないサインでもあり、放置しているとAGA(男性型脱毛症)の原因となることもあります。
頭皮の状態が良好でないまま放置していると、将来的にAGAを引き起こすこともあるため、頭皮の臭いを改善するよう適切なケアが必要です。
AGAは基本的に、男性ホルモンが5αリダクターゼと結合して作られるジヒドロテストステロンが発症に関係していますが、他にも、頭皮環境の乱れや加齢、偏食など、様々な要因が重なって症状が現れるといわれているのです。
臭い自体はAGAの症状ではないものの、頭皮環境の悪化は早めに改善しておくことが将来的にAGA予防には大切になってきます。

 

 

臭いと脂漏性皮膚炎の関係は?

高温多湿の気候に加え紫外線の強い梅雨時から夏にかけては、肌のトラブルに気をつけたい時期です。
中でも注意したいのが、カビの一種である真菌が繁殖して炎症や湿疹などが生じる、脂漏性(しろうせい)皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い鼻のまわりや頭皮などに起こる皮膚炎です。
皮脂は、本来皮膚や髪を保護し潤す働きがありますが、分泌量が多過ぎると吹き出物やニキビを生じさせるほか、皮脂が酸化すると嫌な臭いを発したりします。
また地肌が赤みを帯び、かゆみを伴い、かさつきや脂ぎった黄色いフケが出るようにもなります。

 

頭の臭い対策をしないとどうなる?

お伝えしたように、頭皮から臭いが出ているのは、何かしらの問題が起こっているサインといえます。では、具体的にどのようなことが懸念されるのかを次に紹介します。

 

頭皮環境の悪化が進む

臭いが発生していることはすでに、頭皮環境が悪くなっていることが考えられます。
例えば、頭皮に皮脂や汚れが溜まっていたり、皮膚が乾燥したり、細菌が繁殖したりしているという可能性があります。
そしてフケや赤み、湿疹などの症状を引き起こし、頭皮のバリア機能や水分量が低くなって毛根周辺にもダメージを与えている可能性があるので注意しましょう。

 

抜け毛が増える

髪の脱毛が進行してしまう可能性も考えられます。臭いのほかに湿り気のある大きめなフケもあるという場合は、脂漏性皮膚炎が起きていることが考えられます。
これは、皮脂を栄養源とするマラセチアという常在菌が繁殖することで起こる病気で、抜け毛を進行させることがあります。

 

男性型脱毛症(AGA)のリスク

さらには、男性型脱毛症(AGA)が起きてくる可能性もあります。
ある製薬会社と大学の薬学部との共同研究では、AGAを発症している方の頭皮には、皮脂成分のトリグリセリドやアクネ菌、マラセチア属菌が多いことが報告されています。
菌が原因で臭いが出ている場合にも、同様の状態であるケースもあるのです。
このように、頭が臭っているということは頭皮環境も悪化が進んでおり、病気を引き起こしたり、抜け毛を進行させたり、AGAを発症させるきっかけにもなるので早めに対処しましょう。

 

不衛生な印象を周囲に与える

体臭も頭の臭いも、職場などで接する人たちや家族に不快感を与え、不潔な人という印象を与えてしまいます。
本人はそれほど感じていなくても、意外と周囲は感じ取っていることが多いので注意しましょう。

 

頭皮の臭いは放置せずに、早めにクリニックで相談を!

シャンプー剤を変えたり、髪の洗い方を改善したり、脂っこい食事を控える、ストレスを貯めないなど、生活習慣の見直しで臭いが薄らぐことはあるかもしれません。
ただし、脂漏性皮膚炎やAGAの前触れが関係している場合の臭いは、専門クリニックでの受診をおすすめします。
頭皮が臭うのは、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、粉瘤などの病気が原因で発生する場合があります。
梅雨から夏にかけて多く発症する脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌というカビが頭皮で増殖して、皮脂と混ざって悪臭を発します。
また、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の場合は、フケのように角質の粉が落ちるまで悪化すると、その部分から組織液が出て独特の臭いが出ることも。
他には、皮脂が溜まって皮膚が盛り上がる粉瘤も、臭いが発生する場合があります。
もし一緒に炎症やかゆみ、湿疹なども見られるならば、皮膚科や薄毛専門クリニックで治療が必要になってきます。

 

 

薄毛専門クリニックでの診察について

頭皮の健康状態も併せてより詳しく調べたい場合は、AGAや薄毛の専門クリニックに相談すると良いでしょう。
臭いに関してクリニックでは、医師が頭皮の臭いを測定器で測り数値化する方法もあります。頭皮にセンサーを当てるだけで、測定後は数字が表示されて、その程度によってどんな治療が必要なのかを教えてくれます。
AGA専門クリニックでは、そのほかにマイクロスコープで頭皮を観察し、血液検査や遺伝子検査も併せて行い、AGAのリスクも知ることができます。

 

医療機関やクリニックで相談するメリット

 

頭皮の臭いの原因がわかる

臭いの原因がはっきりすることで、正しい対処ができます。原因が分からないまま市販薬などを使っていても改善するどころか、悪化してしまうこともないとはいえません。
臭いがかえって強まり、お悩みやコンプレックスを長期にわたって感じる原因になるでしょう。

 

AGAの治療を早く始められる

医師の診断で、自分がAGAなのかどうかもわかります。もしAGAだった場合も治療を早期に始められますから、より薄毛の進行を抑えられる可能性が高まります。
季節がら、単なる皮脂汚れが原因と思い込んでしまったために対策が遅れることを防ぐことで、臭いに対しての根本治療と薄毛治療の両方に取り組めるでしょう。

 

コンプレックスを早く解消できる

クリニックで適切な治療を受けることで、お悩みを早く解消できます。これまでストレスに感じていたことが改善に向かうことで心が軽くなるでしょう。
ストレスはより一層臭いを強くしますし、また臭いが強くなることでさらにストレスが溜まるという、悪循環もリセットできるはずです。

 

まとめ

頭皮の臭いが発生する理由には、皮脂汚れや、シャンプーの洗い残しだけでなく、病気やAGAなど様々な影響が考えられます。
特にこれからの時期には頭皮環境が悪化する要因がたくさんありますので、将来的な薄毛を招くきっかけを作ってしまう危険もあるでしょう。
かゆみや炎症などの症状があったり、自分では症状を改善できなかったりする場合は、長いこと悩んでいないでまずは医療機関に相談しましょう。
頭皮からの臭いが気になるとストレスが溜まり、さらに状態を悪化させることにもなり、ます。さらにAGAの前兆の可能性もあります。
頭皮の臭いがセルフケアで消えないといった場合は医師の診断を受けて、適切に対処しましょう。

“スカルプサプリ”は抜け毛予防に効く? 育毛効果や正しい選び方を解説!

 

毎日忙しくてシャンプーやマッサージなど頭皮環境に良いことが実践できない、という方もいらっしゃいます。そこで抜け毛を予防するために、サプリで対応できないものか検討している方も多いでしょう。
実際に、スカルプサプリや育毛サプリと呼ばれる商品は数多く販売されており、効果があったという声も聞かれます。手軽で便利なスカルプサプリを、効果的に利用できれば助かりますね。
そこで抜け毛予防にサプリは有効なのかについて、アンケート調査も紹介しながら解説していきます。正しい飲み方や注意点にも触れながら、AGA治療薬などの薬との違いなどもご紹介。サプリや薬で薄毛を改善したいと考えている方は参考にしてみて下さい。

 

サプリで抜け毛は予防できる?

抜け毛対策として手軽にできそうな「育毛サプリ」が気になっているけれど、実際の効果はどうなのか、知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発毛、育毛促進に関わる機関でそういったサプリをすでに服用したことのある、もしくはしている主に30代から50代の男女100名の方を対象にアンケート調査を行ったというデータがあります。
それによると、
「効果があった」と回答した方は34名いらっしゃったということです。
そのコメントとしては、3年ほど使っていて、抜け毛が少し減ったように感じる、半年ぐらいでハリが出てきた、飲み始めて3ヶ月頃から抜け毛が減ってきたと感じる、1ヶ月服用して、あまり効果を感じなかったので飲むのをやめたら髪のボリュームが落ちてきた、などといった声がありました。
だいだい使用から3ヶ月~半年間ぐらいで効果を実感し始めたという方が多く、「髪が生えた」というより「抜け毛が減った」と実感しているといった結果でした。

 

 

「サプリ」とは一体どういうもの?

このアンケートから、それほど劇的な効果がないから薄毛対策にならないと判断してしまうというのは残念といえます。
「サプリに効果を求めるのは難しいのか」「即効性のあるサプリはないの?」そう思われた方は、サプリに対する考え方に少し誤解があるようです。
そもそもサプリの効果というものは、ゆっくりと徐々に表れ、その効果は劇的に改善するようなものではないということ。
サプリの効果は徐々に表れ、その効果は劇的に改善するような役目ではないということを知っておきましょう。
では、サプリメント(supplement)をどうとらえたら良いかという点ですが、まず言葉を直訳すると、「補充」「追加」という意味になります。
補助的な栄養食品ということで、毎日の食事で不十分な栄養を補う役割を持っているため、サプリだけで症状を劇的に改善するといったものではないということ。
また、サプリは治療薬ではなく食品といった位置づけですので、病気を発症した方のための薬ではないという点を知った上で、上手に薄毛対策に取り入れていきましょう。

 

梅雨時の育毛サプリ、そのメリットとは

スカルプサプリとも呼ばれる育毛サプリに含まれる成分を見てみると、若々しさや抜け毛予防、頭皮環境の整備をサポートする成分が入っていることがわかります。
髪の毛を増やす、太くするなどはできませんが、普段の食事から摂取しにくい成分を補えるものとして役立ってくれそうですね。

 

抜け毛予防にどんな育毛サプリを選べば良いのか

では実際に育毛サプリを選ぶ際に、必ずチェックしておきたいポイントについてご紹介したいと思います。

 

【今、対策したい目的から選んでみる】
育毛サプリには、ケラチン加水分解物、ノコギリヤシエキス、コラーゲンペプチド、イソフラボン、アミノ酸、ビタミンABC、亜鉛などが含まれています。抜け毛を抑えたい、頭皮環境を整えたいなどの目的によって成分を見て選ぶようにしましょう。

 

髪の成長を助けたい場合には、ケラチン加水分解物や亜鉛

丈夫でハリのある髪の毛を求めている場合には、髪の毛の主な成分であるタンパク質の一種であるケラチンを分解して吸収されやすくした「ケラチン加水分解物」を摂り入れるがおすすめです。
さらにケラチンの生成をサポートする亜鉛やケラチンの主成分であるタンパク質の構成を助けるアミノ酸が含まれているものを探してみましょう。
L-リジンも、ケラチンを構成するアミノ酸のひとつ。カルシウムの吸収やコラーゲンの形成など体の組織を修復してくれます。

 

 

頭皮の血流をアップしたい場合は、ビタミンEやカプサイシン

ビタミンEは毛細血管を広げ、血行を改善する働きが期待できます。カプサイシンは、新陳代謝を高めて、体を温める効果があります。
体が温まることで、血管が拡張して血行促進されるため、毛根周辺に栄養が行き渡りやすくなるようサポートしてくれます。

 

抜け毛予防なら、ノコギリヤシエキスやイソフラボン

アメリカ原産のヤシの一種であるノコギリヤシは、アメリカやメキシコでは、人や動物の食料にもなっています。
効能としては男性の強壮や利尿作用など健康目的で使われることが多く、またAGA(男性型脱毛症のきっかけとなる、5αリダクターゼという還元酵素を阻害する効果があると考えられています。
大豆に含まれる天然成分のイソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ち、髪の成長に欠かせない栄養素を豊富に含みます。
イソフラボンは男性ホルモンの分泌量を抑制するために、抜け毛予防の効果もあるのでおすすめです。

 

頭皮環境を整えるなら、コラーゲンペプチドやビタミンB群

コラーゲンペプチドとは、タンパク質のコラーゲンを酵素で分解したもの。頭皮の健康を保ちたい方は、コラーゲンペプチドに注目しましょう。
代謝のサポートをしたい場合は、ビタミン群をチェック。ビタミンABCには、エネルギー代謝の補酵素としての役割があります。
ビタミンAは、頭皮のターンオーバーを促し、頭皮環境を健康に保ち、ビタミンCには丈夫な皮膚や血管を作る働きがあり、頭皮環境を正常化が期待できます。

 

【コスパと飲みやすさも考慮!続けやすいものを選ぼう】
育毛サプリは飲み続けることが大切ですので、価格と飲みやすさを確認して選びましょう。1か月分にして2,000円から7,000円あたりが目安の方が多いようです。
一度の摂取量や粒の大きさもチェック。1日に摂取する量が少ないほうが負担になりにくいといえます。固形タイプの大きさが1㎝以下だと、飲みやすいサイズといえるでしょう。

 

スカルプサプリの服用で注意すべき点

 

サプリと薬の併用は避けること

全般に言えることとして、サプリと治療薬を併用することは良くありません。治療薬を処方されている方で、サプリも検討したい場合は医師と相談しましょう。

 

服用する量は守ること

大量に飲めば効果が上がるといったことはありません。その反対に過剰摂取による健康被害が出てしまう危険があります。
パッケージに記載の摂取量は必ず守るようにしましょう。

 

水やぬるま湯で飲むように

お茶やコーヒーで飲んでしまうのは、タンニンやカフェインが作用して栄養吸収を妨げてしまうこともあるので避け、水またはぬるま湯で飲みましょう。
そして空腹時ではなく食後に飲む方が良いため、睡眠前の夕食後がおすすめです。

 

3~6ヶ月は継続すること

サプリには即効性はなく、食事から摂った栄養素と同様にゆっくり作用しますので、継続して飲まないと効果は感じられません。
目安としては少なくとも3ヶ月、一般的には半年は続けて飲むようにしましょう。

 

不調が表れたらやめる

サプリは基本的に副作用はないものとされていますが、体質に合わないなどから不調を起こす可能性がゼロとはいえません。
体に違和感を覚えたら、いったん飲むのをやめて病院で医師に相談してみましょう。

 

まとめ

梅雨の時期の湿気は、薄毛の原因となるホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こしがちます。
そんな季節には、特に食事の摂り方が重要になってきますが、なかなか髪の毛にとって有効な栄養素が摂れていないという方は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、育毛サプリについてご紹介してきました。
育毛サプリは、抜け毛を予防し、薄毛になりにくい頭皮環境を作るためには効果的な補助食品です。普段の生活にぜひ取り入れて、ジメジメした雨のシーズンの薄毛対策に役立ってみて下さい。
育毛サプリは、髪によい栄養補給をサポートする食品ですが、本格的に治療を行いたい方は、より高い効果を求める方には育毛サプリと合わせてAGA治療を検討されることもおすすめします。

頭皮のボコボコが薄毛につながる? 高温多湿や紫外線の強い時期に注意!

 

頭の地肌に触った時、凹凸ができていると、「病気かも?」と不安になることもあるかと思います。これからの季節は、汗や皮脂の分泌量が増えるため、頭皮にできものやニキビ、炎症、湿疹が生じやすく、こういった症状が起こりやすくなります。
頭皮の毛穴が盛り上がっていて、膿が溜まっているようだと抜け毛を増やし、髪の発育にも影響が出る恐れがあるため、特に脂漏性(しろうせい)皮膚炎などの頭皮トラブルには気をつけたい時期ですね。
そこで今回は、皮脂の毛穴詰まり、シャンプー剤の洗い残し、頭皮の凝りなど頭皮のボコボコの原因となる事柄に触れながら対処法を見ていきましょう。

 

頭皮が凸凹には病気が隠れている可能性も

頭に、できものができて、ボコボコしている状態は、ニキビやできもの、血行不良によるもののほかに、病気が原因で起きている場合があります。
考えられるものとして、脂漏性皮膚炎、乾癬(かんせん)、そして脂肪腫や悪性腫瘍です。どんな症状なのか一つずつ解説していきますので、ご自身に思い当たる状況があるか確認してみて下さい。

 

脂漏性皮膚炎とは

皮脂分泌が過剰になると、頭皮に存在するマラセチア菌というカビがそれをエサにして繁殖します。そこで起こる炎症を「脂漏性皮膚炎」といいます。
かゆみや炎症、湿疹が発症して、フケが多くなり、悪化するとかさぶたのようにフケの層ができて頭皮がボコボコしてしまうことも。
急にフケが多くなったり、大きいフケがこびりついたりする方や、眉毛や鼻の脇、唇の溝、こめかみや耳の裏に赤みが出たり、油っぽい細かい皮がこびりついたりする方も見受けられますが、実はこれらも脂漏性皮膚炎の代表的症状です。
軽症だと乾燥肌や単なるフケだと思って、医療機関を受診しない方も多いということですが、慢性的に繰り返すことが多く、自然に治ることは難しい病気です。
フケは脂漏性皮膚炎の初期症状ですので、最近フケが目立ってきた、頭皮がかゆいなどの場合は早めに医師の診察を受けましょう。

 


 

乾癬(かんせん)

疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣の乱れから免疫機能に異常が発生すると、皮膚のターンオーバーが活発になることがあります。
皮膚の層が積み重なって分厚くなることがあり、この病気は乾癬と呼ばれています。
発疹やかゆみが生じて、かさぶたで患部が盛り上がって皮膚が剥がれ落ちフケが出るのが特徴です。
頭皮にボコボコができ、赤みを帯びた範囲が広がっているなどが見られる場合は、皮膚科を訪ねてみることをおすすめします。

 

脂肪腫や悪性腫瘍

頭皮に腫瘍ができることもあります。頭皮に触れてみて、柔らかいしこりのようなものがあり、痛くないという場合は脂肪腫である可能性があります。
頭は普段から紫外線の影響を受けやすいため、日焼けによる色素沈着やしこりなどができたり、悪性腫瘍が発生したりするリスクがあります。異常を感じたら早めに病院を受診しましょう。

 

カビで発症? 脂漏性皮膚炎の原因とは?

ここからは、一般的にこの時期から増えてくる脂漏性皮膚炎について原因や対策をご紹介していきます。
脂漏性皮膚炎が起きる理由は、明確にはわかっていない部分もありますが、遺伝的、環境的、精神的ストレスなどの要因が関係していると考えられています。
発症は、皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)の一種によるといわれています。マラセチア菌は、皮脂腺から分泌される皮脂を栄養にして増えるため、これから梅雨から夏へと季節が移っていく中で皮脂量が多くなると、マラセチアも増殖します。

 

 

マラセチア菌が増えると薄毛のリスクが上がる?

皮脂は皮脂腺から分泌されますが、頭部や手の平、足の裏、耳の後ろなど、皮脂腺が多く集まっている場所を、脂漏部位といいます。
このような部位で皮脂の分泌が盛んになると、皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)の一種がそれをエサに増殖して、炎症を引き起こすと考えられています。
基本的に皮脂は、汗などの水分と混ざり合い、肌表面に皮脂膜を形成し、弱酸性の殺菌作用によって有害物質の侵入や感染防御に役立っています。
ただその皮脂が過剰に分泌し、マラセチア菌が繁殖して遊離脂肪酸に分解されると、この酸が頭皮に刺激を与え、それが脂漏性皮膚炎を引き起こすと考えられています。
また、増殖したマラセチア自体も炎症を起こさせ、抜け毛を増やし薄毛を進ませると言われているのです。
なぜマラセチアの増殖については、根本的な理由は分かっていませんが、高温多湿の環境による皮脂分泌の増加、洗髪で汚れが落ちていない、ストレス、寝不足、ホルモンの乱れ、ビタミンB2、B6などの代謝に異常が出たなどの要因が関わっているといわれています。

 

脂漏性皮膚炎はどうしたら治るのか?

この病気は、患部に炎症が起きている状態ですので、皮膚科や薄毛専門医療機関などでは、外用薬としてステロイドで炎症を抑える治療を行います。
症状によっては、カビの繁殖を抑える抗真菌薬を使うこともあります。

 

今から気をつけたい毎日の対策

まずは、正しい洗顔と洗髪を行うこと。皮脂の溜まりやすい部位は常に清潔に保つことが大切です。
シャンプーや石鹸を変えてみるのも良いでしょう。ミコナゾールなどの抗真菌薬の成分を含んだシャンプーが、皮脂の多い頭皮環境の改善に役立つことがあります
洗髪する際には、爪を立てたり、皮膚をごしごしこすったりせずに、しっかり泡立ててその泡で優しく洗うようにしましょう。
睡眠不足や過度なストレス、暴飲暴食や偏った食生活も、頭皮環境を悪化させます。栄養バランスの整った、規則正しい食生活を心がけましょう

 

ほかにもある! 頭皮のボコボコの原因と改善法

ご自身の頭皮を触ってみてボコボコした感触がある時には、他にも血行不良や、ニキビなどのできものが原因の場合があります。

 

 

血行不良の場合

頭皮の下には筋肉がほとんど存在しないので、血流やリンパの流れも滞りやすく凝りやすいといえます。
また老廃物をろ過する働きがあるリンパが滞ると、老廃物が頭皮に現れてボコボコしてくることもあります。そして毛根や毛細血管が圧迫されてさらに血流が悪くなり、頭皮に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛につながることも。
椅子にすわった姿勢を続けることやスマホの見過ぎを避け、時には頭を前後左右に動かし、耳の下から鎖骨までを伸ばすなど、リンパ管が集中する部分をほぐしてあげると良いでしょう。

 

ニキビやできものの場合

頭皮のニキビやできものを改善するには、毎日の正しいケアが重要になります。基本は規則正しい生活をして、ストレスケアに努めるように。
睡眠不足は皮脂分泌が活発になるので、ニキビの発生につながります。十分な睡眠時間を確保して、仕事中も上手に休息を取り、外食を控えバランスよい食事でストレスを緩和させることを心掛けてみましょう。
ニキビやできものを改善するには、ターンオーバーを正常に整え、頭皮の再生を促し良い環境を保てるようにすることが大切です。
そのためには、正しいシャンプーの方法を身に付けること。
汚れを残さず、頭皮の乾燥や炎症が起きないようにするには、最初にぬるま湯で予洗いをして、泡立てたシャンプーを髪につけて指の腹で優しく頭皮を洗いましょう。
洗い方は、毛の流れに逆らうようにして洗い、しっかりすすぎ、低温のドライヤーで地肌までよく乾かすようにします。
ただ、洗いすぎは頭皮の乾燥やバリア機能の低下につながるので、汗ばむ季節でもシャンプーを使うのは、1日1回にとどめましょう。

 

まとめ

これからの季節に起こりがちな頭皮のボコボコの原因や、対策についてご紹介してきました。原因には皮脂汚れや血行不良のほか、紫外線を浴びたことなど様々あります。
皮脂分泌が過剰な場合や、赤みやかゆみがある場合には、頭皮環境の悪化が考えられ、放置すると脂漏性皮膚炎を起こし、抜け毛が増える可能性もあります。
そのため、頭皮の腫れ方がおかしい、激しいかゆみや痛みを伴う、赤く炎症していて治らないなど異常がある場合は、迷わずに医師の診断を受けることをおすすめします。
特に紫外線が強くなるこれからは、帽子の着用や保湿、マッサージを取り入れで頭皮をケアし環境的なストレスを避けることも意識してみて下さい。

朝シャンは頭皮に良くない? 薄毛の要因になる理由やおすすめの洗髪法は?

 

帰宅が遅くなった日はお風呂に入らず、翌朝、髪を洗って出かける方もいらっしゃるでしょう。また、汗ばむ季節になってくると、臭いを気にして朝シャンを日課にする方も増えると思われます。
でも「朝、髪を洗うことが薄毛のリスクを高めている」という説もあって、洗髪するタイミングは一体いつがベストなのかも気になりますよね。
そこで今回は、朝のシャンプーが本当に薄毛の要因になるのか、そのデメリットについてお伝えしながら、薄毛予防になる洗髪の仕方についても解説していきます。

 

朝だけシャンプーするのは良くない!?

朝シャンする方には、夜は洗わず朝に洗髪する方と、前の晩に髪を洗って朝も洗っている方がいると思います。
まず朝だけ髪を洗っている方は、前日の汚れを落とすこととなく眠ってしまっている状態なので、昼間に付いた汚れや分泌した皮脂などが頭皮に残ったままです。
そのような老廃物が酸化すると頭皮にトラブルが出て、薄毛につながる可能性があります
さらに、その汚れが枕や布団についたままだと臭いが生じて、睡眠の質にも影響してくることも考えられます。
不衛生な環境で寝たり、睡眠が浅くなったりして頭皮環境が悪くなっていると発毛剤や育毛剤を使っても効果を得にくいでしょう。
また朝と晩2回シャンプーをしている方も、髪や地肌に負担がかかっているリスクがあります。
必要な皮脂まで洗い流してしまっていることにもなり、乾燥から一層の皮脂分泌を招きかねません。頻繁に地肌を擦ることにもなるために、朝晩ともに髪を洗うこともおすすめはできません。

 

朝シャンが薄毛の原因と言われる理由

それでは、朝、髪を洗うことには具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか。薄毛を招くことになる影響を解説しますので、よく理解しておきましょう。

 

 

汚れが残り、頭皮トラブルの要因になる

朝、髪を洗うと薄毛になりやすいといわれる理由は、汚れを一晩放置することによって頭皮環境が悪化しやすいからです。
シャンプーせずに寝てしまうと、眠っている間に皮脂やほこりをエサにして頭皮で雑菌が増え、炎症を起こしやすくなります。
さらに整髪料を使っている方は、それが毛穴に詰まってしまい、毛髪の成長サイクルを狂わせることになりがちです。

 

すすぎ残しや生乾きになりやすい

夜に髪を洗うのに比べ朝出かける前に洗う場合は、どうしても時間に追われて、せわしなくなりがちです。
そのような時、シャンプー剤やトリートメント剤のすすぎが十分できていないことも多く、頭皮の毛穴が塞がれ炎症や頭皮環境の悪化を引き起こす原因になります。
また、ドライヤーも雑になりがちで、乾ききっていないまま出かけることにもなり、頭皮が蒸れて雑菌の繁殖につながりやすくなるといえます。

 

日中紫外線などの刺激を受けやすくなる

健康な頭皮は、皮脂が薄く膜を張っている状態ですので、紫外線や外気、花粉などから守られているといえます。
しかし洗髪すると古い皮脂膜が洗い流され、時間をかけて新しい膜が作られることになるため、朝シャンすると皮脂膜が取れた状態のまま出かけることになるわけです。
当然のこと外部からのダメージを受けやすくなりますし、特に紫外線量の多くなるこれからの季節には、朝シャンは要注意といえます。

 

洗い過ぎが皮脂の過剰分泌を招く

夜シャンプーをして朝シャンもする方のデメリットは、洗い過ぎ。
頻繁に地肌を擦るこことで皮脂が取り除かれ過ぎると、乾燥を防ぐために必要以上に皮脂を分泌してしまうことになります。
そうなると頭皮や毛穴の元がべたついて不潔な印象になるだけでなく、菌の繁殖による荒れやフケ、かゆみを引き起こす原因となります。

 

 

夜1回だけシャンプーするのがベスト

これまでお伝えしてきたことから、朝シャンや、夜と朝2回洗うことは薄毛のリスクを高めている、といったことがお分かり頂けたと思います。
髪や頭皮に負担のかからない理想的な洗髪は、1日1回。しかも、夜にした方が良いといえます。
頭皮には大きな血管が通っていませんので、朝、眠りから目覚めたばかりは頭部の深部温度が低い傾向にあるのですが、夜は頭皮や地肌が温かく、汚れが浮き上がりやすいという点も挙げられます。
さらに、睡眠中は髪の毛を成長させる大事な時間帯ですから、地肌の汚れをすっきり落として眠るのが育毛にもつながります。

 

シャンプーは低刺激のものを選ぶこと!

次に、洗う際にどんなシャンプー剤を使うのが良いのかについてお伝えします。
まずは、皮脂を落としすぎるシャンプーを使うのは良くありません。
皮脂をよく落とした方が清潔だと思いがちなのですが、体から出る皮脂はそもそも皮膚を守るために出ています。
界面活性剤などの刺激の強い成分が入ったシャンプーを使うと、汚れは落ちるかもしれませんが、必要な皮脂まで落としてしまいます。
市販のシャンプーを選ぶ際の目安として、例えば頭皮についた時にピリピリとした刺激を感じるシャンプーは使わないほうがいいでしょう。
そうした刺激を感じるのは、極端に言えば頭皮の表皮が剥がれているからだと考えます。
おすすめは、皮膚と同じような成分で作られているアミノ酸シャンプーや、ノンパラベン(防腐剤不使用)のもの。また洗髪用の石鹸も皮膚のダメージは少ないです。
ただし皮膚が薄い方は、石鹸のアルカリ性の影響を受けやすいので、気をつけた方が良いかもしれません。肌が弱い方は石鹸より弱酸性のシャンプーの方がおすすめです。

 

 

シャンプーの前に、湯シャンのすすめ

洗浄力が優しい低刺激のシャンプー剤であることを重視するべきですが、脂っぽさが残って気になる場合もあると思います。
そういう時には、髪を洗う前に38度ぐらいのお湯だけで2、3分洗うこと。
シャンプー前に髪を濡らすことはしても、洗っている方は少ないかもしれません。でも、頭皮から毛先に指を通し、お湯で軽くジャバジャバとすすぐようにするだけで、7割ぐらいの汚れは落とせます。
このように毎日のケアが少し変わることでも、徐々に頭皮や毛髪の環境に変化していきます。ぜひ正しいヘアケアを続けていきましょう!

 

薄毛予防になるシャンプーの仕方は?

シャンプーは、髪を洗うことよりも、“頭皮を洗うこと”を主にするように心がけましょう。
泡をしっかり地肌に行き渡らせるようにすることがポイントです。
そのためには、シャンプーの前に面倒でもブラッシングするようにして、理想的なのは、さらにシャンプー剤を使う前に、38度前後のぬるいお湯で予洗いをするようにします。
日常の頭皮汚れは水溶性のものが多いので、それだけでも落とすことができ、シャンプー剤の泡も地肌に広がりやすくなります。
洗う時は、指の腹で地肌を軽くマッサージするようにすると、地肌の汚れが優しく落ち、頭皮の血流も良くなります。
円を描いたり、ジグザグに指の腹を動かしたりして、地肌をしっかり洗うことができます。その後は、地肌にまでシャワーを行き渡らせ、すすぎ残しがないようにしましょう。
頭皮には東洋医学でいう「ツボ」が、たくさん存在しています。頭皮の血流アップも兼ねてやってみて下さい。

 

まとめ

生活習慣から朝シャン派になっていたり、夜は疲れて寝てしまい、朝シャワーを浴びて出掛けたりと、朝シャンが辞められない方も多いのではないでしょうか? 
そこで今回は、汚れや皮脂を一晩放置してしまうことで、髪の成長が妨げられるということをお伝えしてきました。
シャンプーは頭皮の清潔のために行うものですが、誤った方法では逆に雑菌を増やすことになってしまうこともあります。
抜け毛が気になる方は洗髪の仕方を見直して、すすぎにも今まで以上に意識してする必要があります。その上で髪に良いシャンプーや育毛剤を使えば、髪や頭皮が傷みにくく、抜け毛や薄毛のリスクを回避しやすくなるはずですよ。

ヘアスタイルを決めるワックスやジェル、抜け毛が増えやすいのはどっち?

 

春は新しい出会いの季節。これまでと違った学びの場や職場で新しくスタートするという方もいらっしゃるでしょう。
初対面における見た目の印象は大切ですから、髪型にも気を配りたいもの。そんな時に欠かせないのがスタイリング剤です。
一般的に、セットしやすくスタイルが長持ちするワックスやジェルを好む方が多いようですが、使い方次第で頭皮や髪の負担になることもあります。
また薄毛の原因になるのでは?という心配の声も聞かれますので、今回はこの二つが髪に与える影響について解説しながら、薄毛を心配される方はどんなタイプを使えば良いのかなどもご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

ジェルとワックス、抜け毛が増えやすいのはどっち?

全国に店舗を持つ育毛サロンが、年齢不問の男女100名へ「抜け毛を増やすイメージがあるのはどちらか」と質問したところ、ワックス が58名、ジェルが42名という回答だったという報告があります。
これを見ると、ワックスの方が抜け毛の危険があると思っている方が半数以上いるようです。その理由として挙げたのが、
「重たい触り心地だから、頭皮や髪に負担をかけていると思う」
「お湯で軽く洗ってシャンプーを2回しても落ちた感じがしないから、髪に良いと思えない」
「粘度がある分、毛穴に詰まりそう」
など、粘り気が強く使用感が重いため、抜け毛につながると感じていることがわかります。
一方、ジェルの方が抜け毛につながると答えた方の理由は、以下の通りでした。
「液体状なので、頭皮や生え際に入りやすいため洗い残しが多くなりそう」
「頭皮についてベタつくことで、抜け毛が増えるのではないかと思う」
「量を多く使うような気がする」
など、液体に近いので皮膚に付着しやすいのではないか、また量も多めに使うことが髪や頭皮への刺激になると感じていることがわかりました。
 
こちらのアンケートでは、「どっちも髪や頭皮に悪そう」と思っている上で回答したという方も多くいたということで、理由はわからないけれど髪や頭皮に負担をかけている自覚があるようです。

 

そもそもジェルとワックスの違いは何?

基本的にワックスとは、主成分の油分を乳化させて固めのクリーム状になっているものです。
適量を手で伸ばして、髪にもみ込むようにしてスタイリング。固まり過ぎずに動きのあるスタイルも作れ、手直しもしやすいという特徴があります。
ツヤ出しタイプやマットタイプなど種類もあり、セット力も好みで選べ、髪の長さに関係なく使えますが、コシのない柔らかい髪にはあまり向いていません。
一方のジェルは、ポリマー樹脂と水を混ぜ合わせたもので、髪をカチカチに固めることができるのが特徴です。
ハード、ソフト両タイプの他、濡れたような仕上りのウェットタイプや軟らかめに仕上がるウォータージェルなどがあります。
セット力はあるのですが、スタイリングに目の細かい櫛やブラシは使えないということや手直しができないといった面もあります。
どちらかというと、短めの髪のセットに向いているスタイリング剤です。

 

 

ワックスは本当に薄毛の原因になるのか

一般にスタイリングするために含まれている成分の中に、頭皮への悪影響や薄毛を招くものがあるといわれています。

ワックスに含まれている主な成分は、
・合成界面活性剤
・アクリル樹脂系のフィルム形成剤
・アルコール
・シリコン油
・鉱物油などの油分
などですが、ほかにも酸化防止剤や紫外線吸収剤など、劣化を防ぐ成分などが配合されています。
そのため、完全に落とさずに寝てしまったり、洗ってもきちんと流せていなかったりすることで薄毛の原因となる可能性があります。

 

頭皮環境への影響

整髪剤の多くに含まれる合成界面活性剤は、油分をクリーム状の使いやすい形に変えるため、様々なスタイルを作るのに欠かせない成分です。
しかしながら、髪の元を作るタンパク質を変形させてしまい、薄毛を招く恐れがあります。
また頭皮に付いた場合、きれいに落とせないと毛穴詰まりを起こし、抜け毛が増えたり、新しい髪が生えにくくなったりして、薄毛の原因となる場合があります。
またワックスがついた髪や頭皮は、ホコリやゴミなどの汚れが付着しやすくなっていますので、不衛生になりやすいということもあります。
もしどうしても使いたい場合には、界面活性剤が抑えられていて、天然由来成分のシアバターやミツロウ、ホホバ種子油などが配合されているタイプをおすすめします。

 

ワックス以上に注意したいのが、ジェル

手に取った感触が水に近く、感触が重くないジェルは大丈夫かというと、そういうわけでもありません。
適量とされる使用量も多いため、たくさん使ってしまいがちで、より頭皮に付きやすいという点があります。そして頭皮や根元に付いて固まってしまうとなかなか落とせません。
界面活性剤が含まれているのもワックスと同様で、汚れやホコリを吸着しやすく、タンパク質を分解する力もあります。
またホールド力が強めですが、クシやブラシを入れると髪がバラバラになるので、スタイリングをし直すため、再びジェルを付けるというような誤った使い方になりがちです。
重ね塗りする度に、毛は引っ張られ、頭皮や毛根を傷つけやすく負担がかかります。
そういったことから、ジェルはワックス以上に薄毛を招く原因になりやすいといえるかもしれません。

 

薄毛を気にする方に、おすすめの整髪剤

髪の毛が細いまたは抜け毛が気になるという方は、何を使えばリスクが少ないのでしょうか。強いて言えば、マットかパウダータイプのワックスといえそうです。その特徴を見てみましょう。

 

 

パウダータイプ

粉状で、髪に振りかけて使うタイプがパウダーワックスです。
サラサラしているので皮や髪の毛に付きにくく、髪の毛をふんわりさせることができます。キープ力は弱めですが、自然なボリュームを出すことが得意なので、髪が細い少ない方にもおすすめです。

 

マットタイプ

軽い質感で、髪が細い方にも動きのあるスタイルができます。
こちらも、ふわりとボリュームをもたらすことができますが、油分が少なく、伸びにくいという特徴があるので、最初は手の平で良く伸ばしてから使用すると良いでしょう。
髪型を保つ力は優れているため、ヘアスタイルを維持したい方におすすめです。

 

整髪剤を使う際の注意点

髪の薄さが気になる方の場合、頭皮や髪に負担のかかる使い方は避けなければなりません。使う際には、以下のことに気をつけましょう。

 

■使用量を守り、つけすぎない
■直接地肌につけない
■その日のうちに髪を洗って落とし、よくすすぐこと

 

量をたくさん付け過ぎると簡単に洗い流せなくなるため、髪や地肌をゴシゴシ洗ってしまいがちです。頭皮が摩擦でダメージを受ける可能性があるので、適量を意識しましょう。
また、直接地肌につけると、毛穴を防いで炎症を起こす可能性があります。そうなると頭皮の奥の発毛細胞にまで影響を及んでしまい、薄毛につながるので注意が必要です。
洗髪する際も、洗い方やすすぎがいい加減で汚れが取り切れないまま寝てしまう、なども同様です。
力を入れずに優しくかつ丁寧に洗い、すべて洗い流して、その後は良く乾かしてから寝るようにしましょう。
使い方や落とし方に問題があると、薄毛を招く原因になります。正しく使うことで薄毛が進行するリスクは下げられます。

 

まとめ

ワックスや整髪剤は、髪の毛にボリュームを出すことができ、薄毛も目立ちにくくする髪型にもすることが可能です。
ただし選ぶタイプや使う量、付け方などに気を付けないと、頭皮環境を悪くして抜け毛を増やすことにもつながってしまいます。
また、今のご自分の髪の毛にあった選び方も大切です。ダメージが気になる方は、頭皮ケアをしながらスタイリングできるタイプもあります。
市販のものには、皮膚を保護するような天然由来の成分が含まれているなど、種類もたくさんありますので、頭皮や髪の負担にならないようなものをぜひ探してみて下さい。

頑張る運動は必要ない! 春先におすすめの抜け毛に効く手軽な運動とは?

寒い冬の間は屋内にこもっていた方も、春が近づいてくると鈍った体を動かして運動不足を解消したいという方もいるでしょう。
そんな時、いきなりジムに通ってハードな筋トレに取り組んだりしてしまうのは、薄毛対策としてはNGです。
高負荷をかけたトレーニングは男性ホルモンの分泌を活発にして、体内で活性酸素が発生し、毛髪の細胞に悪影響を及ぼしてしまうことも。
抜け毛予防にはキツイ運動より、むしろ楽にできる軽い運動です。そこで今回は、春先に実践してほしい運動をご紹介! 血流アップや自律神経を整えるなど健康な髪のために有効で、毎日できるものばかりなので参考にしてみて下さい。

 

 

薄毛予防に運動のやり過ぎは逆効果?

ハードな筋トレや全力疾走などの有酸素運動は、運動量が多すぎるとかえって薄毛を気にされる方にとって逆効果になるので注意が必要です。
それは、激しい運動をすると大量の酸素が必要になりますが、その酸素は体内で「活性酸素」に変化してしまいます。
活性酸素といえば、体を錆びさせて老化につながるといわれ、さらに体内で不飽和脂肪酸と結合すると頭皮の皮脂も酸化させてしまい、抜け毛を引き起こすこともあるのです。
また、運動時に発生する疲労物質の「乳酸」は血液の流れを滞らせ、頭皮に栄養が行き届かなくなる要因にもなります。
逆に激しすぎる運動というのは、血中の活性酸素を増やし、毛根にダメージをあたえるため、注意が必要です。
運動を定期的に行うことはもちろん良いことですが、あまり一生懸命になり過ぎないことが抜け毛対策のポイントです。ストレスに感じたりしてしまうと、さらなる抜け毛の要因になることも多いので注意しましょう。


 

春先はゆるめの全身運動で血流アップ

では、どのような運動であれば、適度な運動は血流を良くし、ストレスを解消してくれるのでしょうか。
これからの時期は寒暖差や環境の変化によって自律神経が乱れやすい季節となりますので、ストレス解消になり、自律神経を整えて血行が良くなるような運動がおすすめです。
具体的には、いつでもできる簡単なストレッチや、10分の散歩程度ということになります。
健康な髪が生え抜け毛を防ぐためには、十分な栄養が欠かせません。それを運ぶのが血液ですので、頭皮の血流が悪化すれば抜け毛の原因になり、血流が良くなれば抜け毛が減るといえるでしょう。
血流を良くするには、運動をして筋肉を動かすこと。筋肉は使わないと毛細血管が硬くなってしまうので、適度に筋肉を活性化して毛細血管を広げ、柔らかくし、栄養を隅々まで行き渡らせましょう。
しかし、先に述べたように「やりすぎ」は良くありません。激しい運動は一時的に体が無酸素運動の状態になって、血中の活性酸素を増やし、毛根の細胞にダメージを与えるため、短距離走や激しい筋トレはあまりおすすめできません。

 

血流だけじゃない!運動が抜け毛に効く理由

運動習慣をつけると自律神経の切り替わりがスムーズになります。
自律神経の切り替えが上手くいかないと、心身ともにバランスを崩しやすいので、寝付きが悪い、熟睡できないという方もこのスイッチが切り替わりにくくなっているのです。
そういう時も運動習慣をつければ、夜には自然に副交感神経が優位になってすっと眠れるようになるでしょう。
良い睡眠は抜け毛予防にもつながります。適度な運動で若返り、抜け毛対策をしていきましょう。
また、脂肪を分解して糖尿病や動脈硬化、高血圧を防ぐ若返りホルモンのマイオカインは、運動によって新しく作られた下半身の筋肉から分泌されるといわれるので、足腰の大きな筋肉を動かす習慣をつけると、若さもキープできます。

 

上半身のストレッチで頭皮に血流

冬の間、室内に籠りがちでスマホやPCに没頭していたという方は、神経の緊張状態が続き、これが末梢血流を悪くしてしまいます。
また、日頃デスクワークで同じ姿勢を長時間取っていたりすることも、背中全体を覆う筋肉僧帽筋がこわばっていて、これも血行不良の原因になります。
まずは上半身のストレッチで血流を改善し、頭皮に血液を届けましょう。続けることでその効果は絶大。体のあちこちにうれしい変化がきっと訪れるはずですよ。

 

肩まわしで血流改善+肩こり解消

背中にある僧帽筋は体の中で一番大きな筋肉です。デスクワークで同じ姿勢を長くとっている方は、この筋肉が常に凝っていて血行不良状態ですので、ここからほぐしていきましょう。
1) 両手を肩に置き、ひじを耳から頭の位置まで上げていきます。
2) その位置から大きく円を描くように腕をまわします。
3) 前まわし10回したら、後ろまわしを10回繰り返します。両手を肩から離さないで行います。肩甲骨がきちんと動いていることを確認しましょう。

 

ネックストレッチで首回りの血流を活性化

1) 両手を合わせて中指をあごに軽く添え、息を吐いて準備します。
2) 息を吸いながら、中指であごを押し上げていき、首を伸ばすようにします。そのまま3回深呼吸します。息を吐きながら顔を正面に戻します。
3) 両手を後頭部に当て、息を吸って吐きながら頭を静かに前へ倒し、首の後ろを伸ばします。
※この状態で3回深呼吸し、最後に息を吸いながら頭を起こします。

 

肩甲骨を動かして筋肉をほぐす

1) 両足を腰幅に広げ、両手の指を胸の前で組み合わせて背筋を伸ばします。
2) 鼻から息を吸い、手を組んだまま斜め下方向の遠くまで伸ばして、左右の肩甲骨を開いていきます。
3) そのまま手を頭の上まで持ち上げて、かかとも上げましょう。
4) 両手をぐんと伸ばした状態で、手の平を返してさらにつま先立ちになり、ここでキープします。
5) 息を吐きながら、両手を離してゆっくりと下ろしながら、かかとも少しずつ下ろしていきます。最後にリラックスしましょう。

 

ゆるめの全身運動でさらに血流アップ

姿勢を正してウォーキング

毛根細胞にダメージを与える活性酸素に対抗できる抗酸化酵素は、適度に体全体を動かす運動で増えます。そこでおすすめなのが一日20分から30分のウォーキング。
毎日続けることで、活性酸素を処理する力が働いて、抜け毛や薄毛対策につながるということです。歩く時の姿勢が悪いと効果も半減してしまうので、姿勢は大切です。

1) 背筋を伸ばして胸を張り、あごを引き、おへそに軽く力を入れて骨盤を起こします。
2) 出す足が横に広がらないように、内股に力を入れおヘソから足を出すような気持ちで股関節からまっすぐ前に振り出します。
3) 手は自然に下ろし、目線は10m先を見ながら、頭を振らずにゆっくり息を吸って10歩歩きます。次に吐きながら10歩歩くことを繰り返します。

 

四股踏み

四股と聞くとお相撲さんのトレーニングと思う方も多いと思いますが、この運動は体幹や下半身を鍛えるのにおすすめです。
普段スポーツをしない方や運動が苦手な方にも取り組みやすいので、次のやり方で実践してみましょう。

1) 背筋を伸ばして立ち、両足を肩幅に開きます。ひざとつま先を同じ方向に向け手を太ももに置き、お尻とお腹に力を入れて腰を落とします。これが基本の姿勢です。
2) 1の姿勢のまま、右の足に体重を移動させ、左の足をゆっくりと上げられる位置まで上げて、少し静止して下ろします。
3) 反対の足も同じように行い、交互に繰り返します。

※四股を踏む時は、前屈みにならずに腰の位置を一定にして、上体はまっすぐにキープしたまま行います。毎日行ううちに足の上がる可動域が広がっていきます。

 

ふくらはぎの筋肉運動

ふくらはぎの筋肉を動かすことで心臓のようなポンプ作用が生まれ、下半身で滞っている血液がよく流れるようになります。
体中に血液を巡らせるには、このふくらはぎから心臓へ、下から上へ血液を送らなくてはなりません。
ふくらはぎは「第2の心臓」といわれることもあるほど、血流にとっては重要な部位。座りっぱなしで動かなくなると、このポンプの働きが弱り、むくんだり冷えたりする原因となります。
ふくらはぎを鍛えるエクササイズはいくつかありますが、いつでもどこでもできる「スタンディングカーフレイズ」をご紹介します。ここの筋肉を鍛えると血行が良くなりますので、いつでも時間が空いた時に行えます。

 

スタンディングカーフレイズ

カーフレイズとは「かかと上げ運動」のこと。ふくらはぎの筋トレとして基本的な運動です。
1) 足を肩幅に広げて真っ直ぐ立ち、かかとを下ろします。
2) 背筋を伸ばし、つま先立ちをしてかかとを上げます。
3) かかとをできる位置まで上げきったら、1秒間キープしてゆっくり下ろします。
4) 30回を目標に行って、もし負荷が軽いと感じる場合は少しずつ回数を増やしてみましょう。

 

まとめ

運動不足の方は、AGAをはじめとした薄毛症状を発症しやすい傾向にあるといえます。
特に冬から今の季節にかけては体を動かしていないことで血行不良から抜け毛の心配も招く危険性が高まります。
今回はこの時期必要な血流アップにポイントを置いた薄毛対策用の運動例をご紹介しました。忙しい毎日の中でも続けられる程度の、軽めの有酸素運動が頭皮環境を整えるにはおすすめできます。呼吸をしながら行うヨガやストレッチなども適していますので、早速今日から早速実践して行きましょう。