毎日忙しくてシャンプーやマッサージなど頭皮環境に良いことが実践できない、という方もいらっしゃいます。そこで抜け毛を予防するために、サプリで対応できないものか検討している方も多いでしょう。
実際に、スカルプサプリや育毛サプリと呼ばれる商品は数多く販売されており、効果があったという声も聞かれます。手軽で便利なスカルプサプリを、効果的に利用できれば助かりますね。
そこで抜け毛予防にサプリは有効なのかについて、アンケート調査も紹介しながら解説していきます。正しい飲み方や注意点にも触れながら、AGA治療薬などの薬との違いなどもご紹介。サプリや薬で薄毛を改善したいと考えている方は参考にしてみて下さい。
サプリで抜け毛は予防できる?
抜け毛対策として手軽にできそうな「育毛サプリ」が気になっているけれど、実際の効果はどうなのか、知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発毛、育毛促進に関わる機関でそういったサプリをすでに服用したことのある、もしくはしている主に30代から50代の男女100名の方を対象にアンケート調査を行ったというデータがあります。
それによると、
「効果があった」と回答した方は34名いらっしゃったということです。
そのコメントとしては、3年ほど使っていて、抜け毛が少し減ったように感じる、半年ぐらいでハリが出てきた、飲み始めて3ヶ月頃から抜け毛が減ってきたと感じる、1ヶ月服用して、あまり効果を感じなかったので飲むのをやめたら髪のボリュームが落ちてきた、などといった声がありました。
だいだい使用から3ヶ月~半年間ぐらいで効果を実感し始めたという方が多く、「髪が生えた」というより「抜け毛が減った」と実感しているといった結果でした。
「サプリ」とは一体どういうもの?
このアンケートから、それほど劇的な効果がないから薄毛対策にならないと判断してしまうというのは残念といえます。
「サプリに効果を求めるのは難しいのか」「即効性のあるサプリはないの?」そう思われた方は、サプリに対する考え方に少し誤解があるようです。
そもそもサプリの効果というものは、ゆっくりと徐々に表れ、その効果は劇的に改善するようなものではないということ。
サプリの効果は徐々に表れ、その効果は劇的に改善するような役目ではないということを知っておきましょう。
では、サプリメント(supplement)をどうとらえたら良いかという点ですが、まず言葉を直訳すると、「補充」「追加」という意味になります。
補助的な栄養食品ということで、毎日の食事で不十分な栄養を補う役割を持っているため、サプリだけで症状を劇的に改善するといったものではないということ。
また、サプリは治療薬ではなく食品といった位置づけですので、病気を発症した方のための薬ではないという点を知った上で、上手に薄毛対策に取り入れていきましょう。
梅雨時の育毛サプリ、そのメリットとは
スカルプサプリとも呼ばれる育毛サプリに含まれる成分を見てみると、若々しさや抜け毛予防、頭皮環境の整備をサポートする成分が入っていることがわかります。
髪の毛を増やす、太くするなどはできませんが、普段の食事から摂取しにくい成分を補えるものとして役立ってくれそうですね。
抜け毛予防にどんな育毛サプリを選べば良いのか
では実際に育毛サプリを選ぶ際に、必ずチェックしておきたいポイントについてご紹介したいと思います。
【今、対策したい目的から選んでみる】
育毛サプリには、ケラチン加水分解物、ノコギリヤシエキス、コラーゲンペプチド、イソフラボン、アミノ酸、ビタミンABC、亜鉛などが含まれています。抜け毛を抑えたい、頭皮環境を整えたいなどの目的によって成分を見て選ぶようにしましょう。
髪の成長を助けたい場合には、ケラチン加水分解物や亜鉛
丈夫でハリのある髪の毛を求めている場合には、髪の毛の主な成分であるタンパク質の一種であるケラチンを分解して吸収されやすくした「ケラチン加水分解物」を摂り入れるがおすすめです。
さらにケラチンの生成をサポートする亜鉛やケラチンの主成分であるタンパク質の構成を助けるアミノ酸が含まれているものを探してみましょう。
L-リジンも、ケラチンを構成するアミノ酸のひとつ。カルシウムの吸収やコラーゲンの形成など体の組織を修復してくれます。
頭皮の血流をアップしたい場合は、ビタミンEやカプサイシン
ビタミンEは毛細血管を広げ、血行を改善する働きが期待できます。カプサイシンは、新陳代謝を高めて、体を温める効果があります。
体が温まることで、血管が拡張して血行促進されるため、毛根周辺に栄養が行き渡りやすくなるようサポートしてくれます。
抜け毛予防なら、ノコギリヤシエキスやイソフラボン
アメリカ原産のヤシの一種であるノコギリヤシは、アメリカやメキシコでは、人や動物の食料にもなっています。
効能としては男性の強壮や利尿作用など健康目的で使われることが多く、またAGA(男性型脱毛症のきっかけとなる、5αリダクターゼという還元酵素を阻害する効果があると考えられています。
大豆に含まれる天然成分のイソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ち、髪の成長に欠かせない栄養素を豊富に含みます。
イソフラボンは男性ホルモンの分泌量を抑制するために、抜け毛予防の効果もあるのでおすすめです。
頭皮環境を整えるなら、コラーゲンペプチドやビタミンB群
コラーゲンペプチドとは、タンパク質のコラーゲンを酵素で分解したもの。頭皮の健康を保ちたい方は、コラーゲンペプチドに注目しましょう。
代謝のサポートをしたい場合は、ビタミン群をチェック。ビタミンABCには、エネルギー代謝の補酵素としての役割があります。
ビタミンAは、頭皮のターンオーバーを促し、頭皮環境を健康に保ち、ビタミンCには丈夫な皮膚や血管を作る働きがあり、頭皮環境を正常化が期待できます。
【コスパと飲みやすさも考慮!続けやすいものを選ぼう】
育毛サプリは飲み続けることが大切ですので、価格と飲みやすさを確認して選びましょう。1か月分にして2,000円から7,000円あたりが目安の方が多いようです。
一度の摂取量や粒の大きさもチェック。1日に摂取する量が少ないほうが負担になりにくいといえます。固形タイプの大きさが1㎝以下だと、飲みやすいサイズといえるでしょう。
スカルプサプリの服用で注意すべき点
サプリと薬の併用は避けること
全般に言えることとして、サプリと治療薬を併用することは良くありません。治療薬を処方されている方で、サプリも検討したい場合は医師と相談しましょう。
服用する量は守ること
大量に飲めば効果が上がるといったことはありません。その反対に過剰摂取による健康被害が出てしまう危険があります。
パッケージに記載の摂取量は必ず守るようにしましょう。
水やぬるま湯で飲むように
お茶やコーヒーで飲んでしまうのは、タンニンやカフェインが作用して栄養吸収を妨げてしまうこともあるので避け、水またはぬるま湯で飲みましょう。
そして空腹時ではなく食後に飲む方が良いため、睡眠前の夕食後がおすすめです。
3~6ヶ月は継続すること
サプリには即効性はなく、食事から摂った栄養素と同様にゆっくり作用しますので、継続して飲まないと効果は感じられません。
目安としては少なくとも3ヶ月、一般的には半年は続けて飲むようにしましょう。
不調が表れたらやめる
サプリは基本的に副作用はないものとされていますが、体質に合わないなどから不調を起こす可能性がゼロとはいえません。
体に違和感を覚えたら、いったん飲むのをやめて病院で医師に相談してみましょう。
まとめ
梅雨の時期の湿気は、薄毛の原因となるホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こしがちます。
そんな季節には、特に食事の摂り方が重要になってきますが、なかなか髪の毛にとって有効な栄養素が摂れていないという方は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、育毛サプリについてご紹介してきました。
育毛サプリは、抜け毛を予防し、薄毛になりにくい頭皮環境を作るためには効果的な補助食品です。普段の生活にぜひ取り入れて、ジメジメした雨のシーズンの薄毛対策に役立ってみて下さい。
育毛サプリは、髪によい栄養補給をサポートする食品ですが、本格的に治療を行いたい方は、より高い効果を求める方には育毛サプリと合わせてAGA治療を検討されることもおすすめします。