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髪をかきあげると薄毛に!? “髪を触るクセ”で、生じる弊害とは?

普段、何気ない仕草で髪を触ってしまうことがありませんか?
無意識で髪を触ってしまうことはよくあることかもしれませんが、それが過剰になってしまうと、髪や頭皮へ与えるダメージも懸念されます。
髪をかき上げる、引っ張る、つむじを指でクルクルするなどの癖のある方は、薄毛になりやすい、といった弊害をお伝えしながら、その原因となる緊張やストレスに触れていきます。
さらに髪や頭皮を触らないような工夫について、シャンプーの回数やドライヤーのかけ方、負担のない髪型、スタイリングなどから改善法も考えていきます。

 

前髪をかきあげる仕草が危険!?

男性が前髪をかきあげる仕草をカッコイイ、と思う女性もいますが、でもこの行為によって、薄毛を進めてしまう可能性があるんです。
ふんわりとするのなら、まだいいのですが、グっと引っ張るように強くかきあげている、その仕草が癖になっている方は注意が必要です。
どんなに健康で太い髪の方でも長い間、前髪を触ったり、引っ張ったりしていると抜けやすくなってしまいます。
そして毛髪サイクルと関係なく髪が抜けると、新しい毛が生えるまでに時間がかかり、生え際が後退していきます。
そういったことを知らずに、かき上げ続けているといつしか、髪が薄くなっていくことに…。

 

なぜ無意識に髪を触ってしまうのか?

人が自分の気持ちを誰かに伝える時、言葉や文章で伝える以外に仕草などのボディランゲージで伝えている場合があります。
言葉が通じない外国人に、とっさに何かを伝えたいと思ったら身振り手振りで伝えてしまいますよね。
普段、無意識に行う仕草とは、深く考えていなくてもある感情やメッセージが込められていて、髪を触るクセも同じだと考えられています。

 

髪をかき上げる、引っ張るなどに込められた感情

髪をかき上げたり、触ってしまったりといった行為は、心理学的には「自己親密行動」といわれ、甘えたい気持ちや緊張を抑えたいという気持ちの表れです。
緊張している時に髪を掻く癖は、多くの人に見られますね。また無意識に髪を引っ張るという癖は、疲れが溜まっている時の「自傷行動」と呼ばれ、ストレス行動の一つです。
仕事が忙しい、人間関係で精神的に疲れているなど、ストレスが溜まっているのに改善の余地がない、逃げ場がないような時に、こういった仕草をする場合が多く、深刻になると心療内科の受診が必要性なほどです。

 

髪を触ると髪へのダメージになる!

少しくらい引っ張っても髪が抜けることはありません。でもそれが四六時中、頻繁に行われると頭皮へ刺激が強まり、ダメージも蓄積して、弊害となります。
ただ癖の厄介なところは、自分では意識しないで続けてしまうこと。何度も何度も髪を触ったり引っ張ったりしているうちに、牽引性脱毛症につながる危険が出てきます。
軽く髪をかき上げることでも、繰り返されることで毛根を傷つけ、その部分の髪が抜けやすくなってしまうのです。これを牽引性脱毛症といいます。
例えば、女性が長い髪を長時間結んでいる場合でも起こり得る症状です。

 

頭皮の血行も悪くなる

髪をかき上げたり引っ張ったりすると、頭皮の血行も悪くなります。いつも頭皮の同じ箇所に負担がかかって、血液の巡りが滞ってしまうと、髪を作り出す毛母細胞に栄養や酸素が回りにくくなって、薄毛の原因になります。
かき上げていた生え際の髪が細くなり、抜けてしまうため、さらに目立ちやすくなります。

 

癖はなかなか治らない…だから
髪型を変えてみる!

髪をかき上げている方は、すでに癖になってしまっていますから、すぐやめるというのはなかなか難しいことです。
では、どうしたらいいかといった時は、思い切って髪を短くカットしてみましょう!
髪をかき上げる方は、前髪を伸ばしてサイドにさらりと流しているスタイルが主流です。つまり、この流す前髪がなければ髪をかきあげることもないというわけです。
おでこの後退が気になってきたという方は、前髪を切り揃え、スタイリング剤で固めれば、女性ウケの良い清潔感のある髪型にもなります。
髪型を変えるのは勇気がいることかもしれませんが、薄毛になってしまってからでは遅いのです。かきあげ癖のある人は早めの対策をおすすめします。

 

髪の毛を触る癖をやめるコツ

髪を触る癖をやめたいと思った時、一番大切なのは自分の意志をしっかり持つこと。
「やめよう!」と強く思えば、無意識の癖でも少しずつ抑えることができるはずです。
またなぜ、どんな時に髪を触ってしまうのかを探ってみて、自分の傾向を理解すれば、その状況になった時に「髪を触るな!」と言い聞かせることができるのではないでしょうか。

 

人に頼んで注意してもらう

職場や家庭など周囲の人に、髪を触る癖を治します宣言をするのも良い方法です。
そして、もし触っていたら注意して、と頼んでおきましょう。
そうすることで、周りの人も注意してくれるようになるので、さらに意識が高まります。癖はなかなか治すのが大変なので、家族や友達にも頼ると良いでしょう。

 

ヘアセットをばっちりする

前髪を切ることは先ほども触れましたが、髪をばっちりヘアセットするのも効果があります。ちょっと手間がかかりますが、毎日きれいにスタイリングしていれば、崩れるのが嫌であまり触りたくないですよね。

 

毎日ストレスや緊張をほぐす

精神的ストレスは、自律神経に不調が生じ、体と心が健康を保つことができません。
髪を必要以上に触るという行為も、こうしたことから生じることが多いため、日々ストレス解消を心がけましょう。
ストレスの原因は、職場や家庭の人間関係はもちろん、睡眠不足や栄養バランスの偏りなど、あらゆるところに潜んでいます。
栄養バランスを考えた食事、ゆったりと入浴、22〜2時には熟睡している、タバコと飲酒は控え、適度な運動をするなど、リラックスできる時間を毎日取るようにしましょう。

 

病院での治療

考えている時は、常に毛先をくるくるしてしまう、あるいは髪を強く引っ張ったり、抜いたりする癖がどうしてもやめられない方は、病院で相談してみてはいかがでしょうか。
髪を触る癖に隠された心理状態から、改善していく必要もある場合があります。

 

牽引性脱毛症を防ぐためのヘアケア

髪をかき上げる仕草をし過ぎると、頭皮の同じ箇所へダメージを与えているため、毛根に毎日負担がかかって炎症が起きやすくなります。
悪くすると、牽引性脱毛を引き起こすことになってしまいます。そうならないためにも、普段の頭皮ケアにも注意する必要があります。

 

頭皮に残留物がないように!

シャンプーやトリートメント、整髪料を使った後、十分に洗えていないと頭皮に雑菌が異常に増えたり、余分な脂分が分泌されたりしてしまいます。
髪を触ってしまうのは、頭皮がかゆい、ヒリヒリするなどがきっかけになっていることもありますので、頭皮はいつもスッキリと、かつ潤っているように注意しましょう。

 

シャンプーの回数も影響する

スタイリング剤で、ガチガチに固めたヘアスタイルだからといって、一日に2度も3度もシャンプーしていませんか。
シャンプーの回数が多いと必要な皮脂まで落ちてしまって、かえって乾燥や炎症が起きて髪を触りたくなってしまします。

 

ドライヤーが薄毛に影響する

いつも触っている頭皮にドライヤーの熱風が当り続けると、どんどん水分が奪われ乾燥状態になり、刺激に弱い、細くて不健康な髪しか作れなくなる場合もあります。
またドライヤーの時間が足りず十分地肌が乾いていないと、雑菌の繁殖や脂漏性湿疹などになりやすくなります。
ドライヤーの温度は低めに設定し、時間をかけて髪と頭皮をしっかり乾かすと、炎症や乾燥も防げますので、髪を触ることも少なくなるはずです。

 

まとめ

何気に、ついしてしまっている髪をかき上げる仕草が、薄毛になる原因になっているということについてお伝えしてきました。
髪の毛を触るのは、ストレスや緊張感をほぐすための行為とも言えますが、まわりの人に不快感を与えてしまうこともあります。
髪を触る仕草は、メンタル面や健康状態、普段のヘアケアが原因になっていることもあります。この機会に改めてそういった癖に気づいて、過度に頭皮に刺激を与えている行為に対処していきましょう。