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男性のホンネ、育毛剤にかけられるお金と時間、どれくらいですか?

育毛剤は、髪が薄くなってきた時にする一番身近で、手軽な手段の一つです。では実際に購入しようとする際、皆さんは幾らくらいの金額を考えているものなのでしょうか? 
今回は、薄毛対策として育毛剤を現在使っている方や、これから購入を考えている男性への調査を紹介しながら、1か月どれだけコストをかけられるのか、どう捉えているのかなどをお伝えしていきます。
さらに、日本皮膚科学会が作成した「脱毛症診療ガイドライン」を参考に、有効とされる成分もご紹介。コストをかけて購入する際におすすめしたい育毛剤も紹介していきます。

 

 

薄毛対策にどこまでコストをかけられる?

株式会社リクルートライフスタイルの美容調査機関「ホットペッパービューティーアカデミー」で行った、2020年の「薄毛に関する意識調査」を見てみましょう。
対象にしたのは20~69歳の男女です。その調査では「一カ月の薄毛対策にかける金額」において、男性が現在かけている月の平均金額が3,857円でした。
そして、幾らまでかけられますか?という問いには4,815円という答えが得られました。
さらに興味深いのが、男性の年代別に「かけても良いと思う金額」について見ると、20代が5,611円、30代は6,363円と答えたことです。
この年代は薄毛が気になりだす時期で、しかも女性に対する印象も意識します。なんらかの対策で改善する見込みも反映した結果といえそうです。

 

リーズナブルだと、効果が気がかり

薄毛対策で最も多いのが発育毛剤ということは、20代30代の男性が育毛剤に「5,000円~7,000円程度は使っても良い」と考えていると推察されます。
最初は価格の高くないもので自分に合うものを試したい、といった気持ちもあるでしょう。
一方「安いのはありがたいけれど、効果が心配」という方も多くいらっしゃいます。
それなりの効果を求める方にとっては、ある程度の投資は必要と考えていて、値段に相当する効果を期待したい、というのが本音といえそうです。

 

 

高い育毛剤の方が、コストパフォーマンスが良い?
使う側からしてみれば当然、リーズナブルで効果が高いものに越したことはありません。高価な育毛剤を買っても、満足いく結果がでなかったというリスクは避けたいですよね。
ただ、ずっと安いもので試した後で、結局は高額のものにたどり着くということならば、はじめからある程度の価格の育毛剤を使った方が、コストパフォーマンス的に良かったということもあります。
金額的にもケアにかける時間も安易とは言えませんが、育毛に真剣に取り組もうとするなら、決して高いとはいえないかもしれません。

 

 

ドラッグストアや通販の育毛剤の価格帯は?

次に育毛剤の値段も見てみましょう。
ドラッグストアで買える育毛剤は1,000円~5,000円程度、通販や定期申し込みなどで購入する場合は、5,000円~1万円前後のものが主流のようです。
AGA治療でも近ごろは、1カ月3000円台から行える専門クリニックもありますが、保険適用ではないことや、検査などは別途のこともあって、数万円かかることもあります。
育毛剤は頭皮環境を整え、抜け毛の予防に効果を発揮します。生えていない毛穴から新しく髪の毛を生やす発毛効果はありません。
そういったことを知らないと、「育毛剤を使ったのに髪が生えてこない」とネガティブになることも多いので、あらかじめ理解して取り組みたいですね。

 

育毛剤を選ぶ前に、知っておきたい成分

育毛剤を使って効果を感じたという方も確かに存在しますし、効果を感じられない場合があるのも事実です。
そこで毎日、前向きな気持ちでケアしていくためにも、薄毛に有効と認められた成分が配合された育毛剤を選びたいものです。

 

薄毛に効く成分のおすすめは?

日本皮膚科学会が推奨している育毛成分をご存じですか? 育毛剤選びで失敗しないために知っておくと良いと思われますので、ご紹介したいと思います。
※推奨度が高い順にA、B、Cとなっています。

 

■Aランク ミノキシジル
■Bランク アデノシン
■Cランク カルプロニウム塩化物、t-フラバノン、サイトプリン、ペンタデカン、
ケトコナゾール

 

ただしAランクのミノキシジルは発毛剤と呼ばれ、クリニックでのAGA治療で外用薬に使われている成分です。
市販や通販で購入する育毛剤では、推奨度がBランクのアデノシンが最もおすすめということになります。
ですが、できるだけ弱い成分から試した方がリスクも少ないこともあるので、推奨度BCの成分が配合された育毛剤を選べば、効き目の根拠もわかり良いのではないでしょうか。

 

 

おすすめしたい男性用育毛剤5選

では具体的に、前述したような推奨成分が配合されている育毛剤をご紹介していきます。
できるだけ選択する際の根拠が欲しい方のために、日本皮膚科学会のガイドラインに即して選んでみました。

 

「サクセスバイタルチャージ®」(花王株式会社)

主成分:t-フラバノン
容 量:200ml
価 格:2,355円(税込)

 

花王の「サクセスシリーズ」の「バイタルチャージ®」は、AGA診療ガイドラインの発毛促進の有効成分t-フラバノンを配合。髪の根元から太く長く育て、薄毛や抜け毛を予防します。
発毛・育毛効果が認められ、なおかつ安いのが魅力の育毛剤です。抜け毛が気になり始めた20代前半の方のほか、育毛剤を使うのが初めてという方にも、安値でなおかつ有効成分も配合されているのでおすすめできます。

 

「薬用毛髪力 イノベート®」(ライオン株式会社)

主成分:サイトプリン・ペンタデカン
容 量:200ml
価 格:3,122円(税込)

 

「薬用毛髪力 イノベート®」に配合されるサイトプリンが、毛根細胞内の髪の成長に必要なタンパク質の生成をサポートして、しっかりとコシのある髪に育てます。
またペンタデカンが、毛根細胞内の髪の元となるケラチンの合成に必要なエネルギーを与えて、強く抜けにくい髪を作ります。
そのほかビタミンE誘導体も配合され、毛根の血流を改善し栄養をしっかり毛根に届けます。香りが気にならない無香料なのも安心です。

 

「カロヤン プログレ®EX 」(第一三共ヘルスケア株式会社)

主成分:カルプロニウム塩化物
容 量:120ml
価 格:4,400円(税込)

 

「カロヤン プログレ®EX」 は第3類医薬品に分類され、他の育毛剤より薬品の扱いはワンランク上とされます。
薄毛対策にとって大切な発毛促進と、頭皮ケアの2つの効果がこの1本で期待でき、育毛や抜け毛予防のほか、地肌の乾燥によるフケ、かゆみにも効き目があります。
カルプロニウム塩化物は、AGA診療ガイドラインで奨めている発毛促進成分であり、しかもアデノゲンと比べ値段もリーズナブル。
抜け毛が増えて「もしかしてAGA?」と思った時、まず試してみるのもおすすめです。オイリーとドライの2つタイプがあります。

 

「薬用アデノゲン®」(株式会社資生堂)

主成分:アデノシン
容 量:150 ml
価 格:7,150円(税込)

 

紹介する中でも推奨度が一番高い成分のアデノシンが配合されている発毛、育毛剤です。
アデノシンは男性型脱毛症のAGAに対して、ミノキシジルと同じぐらいの効果があるともいわれています。
アデノシンが頭皮から内部細胞へ届き、発毛促進因子(FGF-7)を生成。毛根の成長期を延ばし、血行を良くし、しっかりとした髪を育てます。抜け毛、薄毛、かゆみ、フケなどをも抑えます。
毎日の身だしなみに30年来愛用している方もいるとか。そんなリピーターの存在も安心感がありますね。

 

まとめ

育毛剤に限ったことではありませんが、医薬品全般にその方の症状によって「合う、合わない」があります。
もしどんな薄毛の方にも効く育毛剤があるなら、世の男性は髪の毛で悩む必要もなくなると思われますが、残念ながらはそうではないといった現状があります。
ただ抜け毛の予防効果や頭皮環境を整える意味では、育毛剤でのケアは有意義といえます。ご自身が納得してケアをするためにも、どれだけの金額をかけるべきか、どんな成分が配合されたものを選べば良いのか、事前に検討してから育毛剤を使ってみることをおすすめします。