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花粉症の人は抜け毛が多いって本当? 花粉が髪に及ぼす影響と対策は?

長かった冬も2月になると少しずつ春の訪れを感じられるようになりますが、この時期に悩ましいのが花粉。
いまや日本人の1/3が花粉症だという報告もあるほどで、喉や鼻、くしゃみに咳、だるさなどに毎年悩まされ続けている方も多いのではないでしょうか。
しかも、この花粉症は抜け毛とも関係がある…、ということまでいわれていますので、ますます心穏やかではいられませんね。
花粉アレルギーの症状を訴える方が年々増加の中、あまり意識されなかった抜け毛の関係について解説していきましょう。

 

 

花粉が抜け毛に影響を及ぼしている?

花粉症といえば、くしゃみ、咳、鼻水、目や肌がかゆくなるといったことが起こりますが、他にも“頭皮がむくむ”という症状もあります。
むくみが生じると、頭皮の血行不良を引き起こします。血流が悪くなっているというのは、抜け毛、薄毛にとって非常に良くない状態です。
頭皮が硬くなって外用薬が浸透せず効き目が悪くなったり、毛穴に汚れが溜まりやすくなったり、頭皮環境の悪化を進めます。
そのため、せっかく薄毛対策をしていても効果が出にくく、妨げることがあるのです。
頭皮には粘膜もないのに、花粉が影響する?と思われる方もいるかと思いますので、まず抜け毛が起こる原因からみていきましょう。

 

花粉で毛が抜けやすくなるのは、なぜ?

抜け毛が増えてくる原因には、頭皮が何かの影響で炎症を起こしたり、むくんだりして血行不良になっていることがまず考えられます。
頭皮に血液が十分に行き渡っていないと、髪の毛は栄養不足で細くなったり、色が抜けたり、抜け毛が増えるといった症状が引き起こされます。
そこでこれからの季節は、頭皮を炎症させたり、むくみを起させたりする花粉が要注意というわけなんです。

 

かゆみと抜け毛について

例えば花粉症の辛い症状の一つとして「かゆみ」があります。これが抜け毛に影響を及ぼしてきます。
花粉は大気中に舞っていますので、当然頭上からも振りかかって、頭皮がアレルギー反応で炎症したり、むくんだりして、かゆみが起こります。
つい爪を立てて掻いてしまうと、頭皮が傷ついて炎症がひどくなります。
さらに皮膚を掻いてフケが出ると、常在菌がこれを餌にして増殖してしまい、これが抜け毛を助長させてしまうということなのです。
また頭皮がむくむと血流が悪くなり、毛根に十分な血液や栄養分が運ばれなくなります。
毛に必要な栄養が行かずに髪は細く弱くなり、抜け毛へとつながっていくのです。
抜け毛と関係なさそうでも、花粉が原因で十分「抜け毛」が起こり得るということなのです。

 

 

アレルギー反応と抜け毛について

驚くことに、抜け毛に悩んでいる方の7割ほどの方は、何らかのアレルギー症状を抱えているといわれています。
アレルギーとは、外部から体内に入ってきた物質を、異物と判断した際に、それを排除しようとして起こる症状です。
花粉症もまた、体に侵入した花粉という異物に対してアレルギー反応を起こすために起こっています。
頭皮についた花粉が侵入して、毛根にある毛乳頭を攻撃して炎症を起こさせると、毛乳頭の細胞が死んでしまいます。
こうしたアレルギーによる細胞の炎症が続くことよって、健康な髪が育つ前に抜け落ちて抜け毛となるのです。
このように、全般にアレルギーが強く出やすい方が抜け毛のメカニズムに陥りやすい、ということを考えると、花粉症対策をすることが抜け毛予防にも有効だといえそうです。

花粉症対策が、抜け毛対策にもつながる!

今や国民のおよそ25%が花粉症の患者だと報告されています。(厚生労働省ホームページ:「的確な花粉症治療のために、平成22年度より」)。
アレルギー反応は、異物を外へ出す働きでもあるのですが、これが強く出ると身体や発毛細胞をいじめてしまうことにもなるので、やはり基本的な花粉症対策はしておくべきでしょう。
次のようなことを行うことが、花粉を体に入れないために効果的です。

 

・花粉の飛散が多い時の外出は控えめに
・飛散の多い日は窓や戸を閉めておく
・外出時には、マスクや眼鏡を使う
・帰宅したら衣服や髪を玄関先で払ってから入室
・帰宅後は洗顔、うがい、鼻をかむ
・掃除はこまめにする
・毛織物などのコートの着用は避ける

 

できるだけ花粉に触れないように心がけます。外に出る時は、帽子を被り、外から戻ったら早めにお風呂に入って、髪や頭皮についた花粉を取り除きましょう。
またバランスの取れた食事生活を意識して、常に腸内環境を整えて善玉菌を増やしておくと過度のアレルギーが抑えるようになります。
花粉症対策をすることも、抜け毛を防ぐことにつながっていますから、すぐ実践できることから習慣づけてみませんか?

 

 

花粉シーズンに抜け毛を増やさないポイント

基本的な対策に加えて、さらに抜け毛にならない対策も取っていきましょう。

 

花粉を取る&血行を良化するシャンプー!

洗う際は、37度くらいのぬるま湯で髪と地肌をゆすいで、汚れを洗い流します。
シャンプー液は泡立て、血行を促すため指の腹で地肌が動くぐらいのマッサージをしましょう。アレルギー反応で、炎症が起き始めている皮膚を傷つけないことが大切です。
洗髪後はシャンプー液が残らないよう、しっかり洗い流します。
この時期に、シャンプー剤を泡タイプか主成分が植物原料でアミノ酸配合のものに変えるのもおすすめです。
また頭皮がピリピリする、かゆみがひどい場合には、シャンプーを使わずにお湯で洗うだけにしても良いでしょう。

 

花粉アレルギーから頭皮を守るケアを!

年々年を重ねるごとに頭皮は敏感になっていますから、花粉アレルギーの症状も出やすくなっていきます。
“頭皮の花粉症”に対して何の対策も取らないと、髪の毛の成長を妨げるばかりか、薄毛を進行させることにもなりますので、早期のうちに花粉から頭皮を守るケアを実践しましょう。

 

 

入室前にはブラッシング

室内に入る前には、ブラッシングをして花粉やホコリを払い落とす習慣をつけましょう。
花粉から身を守るためには、できるだけ外から部屋に持ち込まないこと。衣服だけでなく髪や頭皮にも同様にブラッシングして、しっかり取り除いてから入室するようにして下さい。

 

必ず頭皮へ保湿ケアをする

花粉の季節は特に頭皮が敏感になり乾燥しがちですので、うるおい補給は欠かせません。
十分な水分がなければ、花粉や紫外線の刺激にも弱くなりますので、頭皮への保湿は行いましょう。
スプレータイプのものは、携帯してオフィスの乾燥がひどい場合にも一拭きでケアできるので便利です。ただし花粉アレルギーのある時には、育毛効果など刺激物が混ざっているものは避けた方が無難です。

 

ドライヤーは冷風がおすすめ

生乾きの頭皮には細菌が繁殖しやすいので、洗髪後は早めにドライヤーの風で乾かします。ただし、熱風を近づけすぎないように注意しないと、髪や頭皮を傷めることになります。
もし、ひりひりする、かゆみがあるなど花粉アレルギーのある場合は、できれば温かくない冷風を当てる方がおすすめです。

 

花粉ガードスプレーでかゆみ防止

どうしても頭がかゆい時、思いっきり爪で掻いてしまいたい欲求に駆られますが、絶対に避けましょう。頭皮が傷つくと刺激物に弱くなり、雑菌も増えやすくなります。
かゆみ防止のためには、抗炎症性の塗り薬や花粉ガードスプレーなどを使うことも効果的です。

 

良質なタンパク質、亜鉛を摂る

栄養面からも髪を守りましょう。特に髪のためには亜鉛とタンパク質が有効です。
亜鉛が不足すると抜け毛、薄毛、白髪の原因となります。
アレルギー体質の方は、体内に有害金属が多く溜め込むことがあり、亜鉛にはそれらの解毒作用もあります。
亜鉛は牡蠣やレバー、チーズ、卵黄に多く含まれています。タンパク質は髪の元を作る大切な栄養素なので、魚、大豆、赤みの肉類も欠かさずに食べましょう。

 

まとめ

毎年2月ぐらいから始まる憂鬱な花粉アレルギー症状。年々飛散する花粉や大気汚染物質も多種多様になり、つらい症状に悩まされる方が増えています。
加えて最近は、花粉アレルギーと抜け毛との関係も話題になっているとあって、抜け毛防止のためには今まで以上の花粉対策が必要といえます。
もはや花粉対策は薄毛対策といっても良さそうですね。ご紹介した対策は基本的なものですが、いつも意識して、可能な限り抜け毛を増やさないよう日々習慣づける努力をしてみて下さい。