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まさか薄毛!?自毛植毛を失敗して「HARG療法」へ

まさか薄毛!?自毛植毛を失敗して「HARG療法」へ
 
私が薄毛治療をすることになったのは、20代の終わりでした。
当時は景気が非常に厳しくて、せっかく就職したというのに、毎日薄い氷の上を歩くような気持ちで過ごしていました。

帰宅は毎日終電。定時で上がれる日などありません。
体調も自然と悪くなっていき、周囲と足並みをそろえるうち、いつしか喫煙まで習慣になってしまっていました。
そしてある日、髭を剃ろうと思って鏡をのぞきこんだときに気付いたのです。
右のこめかみから少し生え際の内側のところに、10円玉ほどの大きさの禿ができていました。

あわてて購入した市販の薄毛改善薬や育毛シャンプーを使用してもいっこうに効果がなく、禿の範囲はじわじわと広がっていきます。
カツラになるのが嫌で、すぐに禿をなくせる自毛植毛を受けることにしました。今思えば、その決断がその後の苦労を生んだのかもしれません。

自毛植毛の手術は5時間程度で、術後には毛根も定着したかに思えました。
しかし、半年、1年と経つうちに、それまで以上の速度で脱毛が進行してしまいました。
もともとの脱毛範囲は10円玉程度だったのに、植毛したとたんにその周辺まで毛が失われていき、1年後には前頭部、頭頂部まで地肌が目立つほどの状態になったのです。
手術をしたところでは人工植毛を進められましたが、もはや事態はそういう問題ではないのだと思いました。

根本的に薄毛の原因から改善する方法がないかと薄毛対策を調べてであったのが、クリニックで受けられる「HARG療法」です。
「HARG療法」の場合は植毛のように1回の施術で終わるというものではありません。月1回の注射を3か月から半年程度受けなければ効果が出ない治療法です。
しかし、1回1回の施術は植毛より非常に短時間で、注射で投薬するだけなので心の面でもそれほどダメージは感じませんでした。

薄毛が気になる部分に改善が見られだしたのは、「HARG療法」での治療を開始してから4か月目のことです。
始まりの10円玉大の禿が見られた場所から発毛の兆しが見えたとき、長い道のりが報われたことを知りました。

発毛効果が出始めてからは、ほかの薄毛が気になっていた部位、前頭部や頭頂部にも改善がみられるようになりました。
円形脱毛を発症する前よりは全体的にボリュームが落ちたかな、という感じですが、それでも脱毛が一番激しかった時期に比べればまるで違います。きちんと頭全体を毛髪が覆っていて、やっと自分に戻れたような気がします。

植毛と違って、いったん効果が現れたらその毛髪は自力でヘアサイクルを繰り返すのだとか。
植毛より先に「HARG療法」に出会えればよかったのに、とちょっと思いましたが、結果としては生えたので、満足しています。あきらめないでよかったです。