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抜け毛につながる6月病を回避! この時期ストレス解消からも頭皮ケアを 

季節は初夏を迎え新緑真っ只中、まだ夏のような暑さもなく、外まわりの営業だって足取り軽ろかなはずなのに、なぜか気分が晴れない…。そんな方は、6月病かもしれません。
今まで新年度の環境変化がきっかけで、ゴールデンウィーク明けに無気力になるのが5月病といわれていました。
 

 
でも近頃はそれが長引いてなかなか立ち直れない方が増えていて、新5月病や6月病と呼ばれています。上司や取引先、同僚とのストレスが深刻化すると、抜け毛や薄毛を進ませて発毛を邪魔する可能性もあります。
そこで6月病とは一体どんなものか、なぜ薄毛につながるのか、その特徴や問題点、対策法について解説します。

 

今、増えている6月病とは?

新年度が始まってゴールデンウィークも過ぎた5月の後半頃から、疲れがドッと出て、無気力状態になってしまうという方が増えています。
新入社員の方が新しい配属先で職場になじめない、もしくはベテラン社員の方も異動などのストレスから発症するとされ、仕事に対する意欲が落ち心身の不調を感じるといったことが主な症状です。
ただ最近は、梅雨に入る頃のうっとうしさや不快感から憂鬱になって発症することもあるといわれます。
なかなかこの症状から立ち直れず、ずっと引きずってしまうというケースが多く見られ、6月病といわれているというわけです。
6月病という呼び方は医学的な病名ではありませんが、5月病と同じく広く認知されつつあります。
その症状には、うつ状態や不安感、無気力などがあり、それらはさらに不眠、食欲不振などを引き起こしてしまいがちです。
そしてさらに怖いのは、こういったストレス性の心の病気が原因で抜け毛が増えたり、円形脱毛症になったりして、そのまま薄毛に進行してしまうこともあるということです。

 

 

【心に出る6月病の症状】

・集中力がなくなる
・イライラや怒りが収まりにくい
・やる気が急に失せる
・気持ちが落ち込みやすくなった
・将来の不安感や焦燥感にかられる
・今まで楽しかったことが楽しいと思えなくなった

 

【体に出る6月病の症状】

・寝つきが悪くなる
・夜、何度も目が覚めてしまう
・寝ても疲れがとれず、だるい
・食欲がなくなり、食事を美味しいと感じない
・心臓が苦しくなったり、頭痛がしたりする
・めまいや吐き気などが増える

 

6月病によるストレスが髪や頭皮に与える影響

イライラや落ち込み、不眠や食欲不振などは、内臓の働きや髪、頭皮にも悪影響が出てきます。
ストレスによって食欲がなくなると栄養不足になって、髪への栄養も不足し不健康で抜けやすい髪しか生えてこないという懸念があります。
こういったことも髪への影響のひとつですが、さらに6月病のストレスで直接的な髪への影響に血管の収縮があります。
心の状態が不安定だったり、気持ちが休まらなかったり、緊張状態にあると毛細血管が収縮して血行不良になります。
頭皮には多くの毛細血管が集まっていて、そこで運ばれる血液の栄養から髪は作られています。そんな頭皮で血行不良になると、髪を生成するための栄養も不足し、健康的な髪の生成が難しくなるということです。

 

6月病を避けるには、生活習慣からストレス撃退! 

気持ちが沈みがちだと、趣味に没頭したり出かけたりすることすら難しい時があると思います。そこで毎日の習慣からストレスをなくしていく工夫をしてみましょう。
ストレスを回避しながら、薄毛解消にもなるという習慣をご紹介します。いずれも基本的な生活習慣を少し見直すだけで、決して難しくはありませんよ。

 

就寝、起床時間を定めること

寝る時間と起きる時間を毎日一定にすることがメンタル不調の脱出につながるといわれます。
睡眠時間をたっぷり確保していても、夜更かしする日があったり遅くまで寝ている日があったりして就寝と起床時間に一貫性がない方は、うつ症状の発症リスクが高まるということです。
規則正しい眠りはストレスを軽減してくれますので、まず就寝と起床の時間を決めてしまうこと。睡眠のリズムが定まれば、その時間が来るとそろそろ寝るのだと認識して不眠症が治るケースもあるのです。
慣れるまではすぐ眠れないこともありますが、横になって目をつぶるだけでも神経は休まるものです。

 

いつもの寝る時間を1時間早くする

寝る時間を1時間早めるだけでもうつ病のリスクが低下する、という研究結果が報告されています。
メンタルケアの点から、夜型の方は朝方の方よりも精神的健康を損ねるリスクが高いというのです。まさに、早起きは三文の徳ということわざの通りかもしれませんね。
睡眠パターンとして理想的なのは、午前6時を起床時間として、たっぷり7時間の睡眠時間が取れていることです。
日中の時間帯が増えれば、それだけ日光を浴びる時間が長くなり、ビタミンDやセロトニンを代表とするホルモンの作用によってストレスも解消されることが期待できます。
さらに家族や友人と共に過ごす楽しい時間や、運動など体を動かすために時間を使えれば、一層髪にも良い影響が生まれます。

 

質の良い眠りでリフレッシュ!

不眠症だと体力が落ちてストレスに弱い体質を作ってしまうこともありますので、眠りはかなり大切なポイントです。
これまで何度も触れてきましたが、夜22時~深夜2時の間は、副交感神経が最も活発化し、髪の毛の成長ホルモンが大量に分泌される大切な時間帯です。
この間にしっかり眠っていれば、薄毛防止の面では特に有効です。
ただ、できるだけ睡眠を取りたいと頑張るほど焦ってしまい、むしろ目が冴えてしまうこともありますので、22時から23時には寝るなど多少のゆとりを持たせてアレンジしてもいいでしょう。

 

 

ゆったり入浴して髪、頭皮、メンタルを修復

入浴で副交感神経を活性化すれば、ストレスを緩和できリラックス効果で眠りへの導入もスムースになります。
この時期に習慣化しておきたい入浴は、温めのお湯を張った浴槽で20~30分ゆっくり浸かること。
リラックスできるだけでなく、頭皮から汗が出て新陳代謝が促進され、毛穴に詰まった皮脂、汚れをシャンプーで洗い流しやすくなります。
抜け毛や薄毛、育毛、発毛にも良い影響があることはいうまでもないですが、それ以上に注目したいのが副交感神経を活性化させる効果です。
先の睡眠の項でも触れたように、髪の毛の成長ホルモン分泌だけでなく、メンタル面でもおすすめの方法です。
昼間の疲れやストレスでダメージを受けた体は、副交感神経によって修復されるので、ゆっくり入浴するのは6月病にとっても大きなメリットがあります。

 

ビタミンを意識して摂取する

常にバランスの良い食事を摂ることが薄毛対策の基本ですが、ストレス解消で特に注目したいのはビタミンBとビタミンCです。
レバーやサバなどに多く含まれるビタミンB2には、脂質をエネルギーに変えてくれる働きがあり、体の皮膚や頭皮の再生にも役立つ成分といわれています。

 

またレモンやブロッコリーに多く含まれるビタミンCは、皮膚の代謝を促してダメージの回復を早める効果が期待できます。
普段の食事の中で、ぜひ積極的に取り入れたい食材ですね。

 

6月病によるストレスとそれを乗り切る習慣をご紹介しましたが、普段の生活の中で少し意識するだけでできるものばかりですので、ストレスにはくれぐれも気を付けて憂鬱病を回避してみて下さい。

 

まとめ

今回は、抜け毛につながる6月病の対策をお伝えしてきましたが、実はコロナ以降5月、6月と期間を限らず、年間を通して精神的ダメージを訴える方が増えているという深刻な話もあります。
今回紹介したような基本的なノウハウは、今に限らずオールシーズン実践していただけるものですので、髪の毛と頭皮を常日頃から労わる習慣をつけるように心がけましょう。
もうすぐジメジメの梅雨がやってきますが、頭皮をやさしくいたわりながら一緒にラクラクと乗り越えていきましょう!