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水をこまめに摂ることが薄毛対策に!? 乾燥シーズンは水分補給が大切!

これからの季節、薄毛対策として心掛けたいのは頭皮の乾燥です。それには水を十分飲むこと。意外なようですが、水分をこまめに体に入れることは、抜け毛や薄毛の防止、育毛発毛にとっても大切なことなのです。
頭皮の乾燥や抜け毛というと、対策としてヘアケア商品や育毛剤に目が行きがちですが、体が脱水ぎみになっていることも原因の一つに考えられています。
水分補給をすることで髪と頭皮にどんなメリットがあるのか、気になる関係性をお伝えしていきます。

 

 

薄毛対策には内側から保湿を!

発毛や育毛にとって頭皮の血流が大切、ということはよく知られています。それでは血流を良くする方法として思いつくものを挙げて頂くと、頭皮マッサージ、育毛剤や飲み薬、運動、整体、鍼灸院と答える方が多いと思います。
そのどれも正解なのですが、手軽に誰でもいつでも始められることが「適量の水を飲むこと」なんです。
というのも、血液成分の90%が水分ですので、この割合を下回ると血液の濃度が高くなり、ドロドロして血流も低下。抜け毛の原因につながってきます。

 

水分不足からの抜け毛はなぜ起こる?

体から水が失われると、血液もスムーズに流れにくくなります。
つまりそれは、大事な循環が上手く行われないということで、栄養素や酸素、水分を細胞へ送り込む役割が果たせないということです。
こうした悪循環は、頭皮や体にとって不要な老廃物や有害物質を外に排出する働きも弱まります。これにより、頭痛や肩こり、だるさといった体の不調とともに、頭皮環境を悪化させ抜け毛といった症状も現れるのです。
また毛を作り出す細胞で水不足が起こると地肌も乾燥します。この状態が過剰な皮脂分泌を招くことにもつながり、それが抜け毛薄毛を進めることにもなります。
これから外気の湿度が低くなり、暖房の使用など乾燥が深刻になる季節ですので、髪のダメージが表面化する前に、適切な水分を摂ることの重要性を意識しましょう。

 

水はどのような巡りで頭皮を潤すのか

薄毛予防や発毛のために、どのように補給するのが効果的なのかを知るため、飲んだその水が体内をどう循環し、頭皮に吸収されていくのかを解説します。

水を飲むと胃を通り、大腸から毛細血管に吸収されて血液に入り込みます。
その間、約30秒。食事から摂った栄養素や酸素が溶け込んだ血液に、適度の水分が加わると血が流れだし、体の毛細血管まで血液が届いて、頭皮の栄養にもなっていきます。
さらに水を飲んで1分後ぐらいで、血中に溶け込んだ血液は脳や生殖器に到達し、さらに約10分後に頭皮などの皮膚にまで水分が到達し、20分後には心臓、肝臓、腎臓などの内臓まで到達します。
頭皮において水分や皮脂が足りないと雑菌などに影響を受けやすく、頭皮トラブルや抜け毛の原因になりますので、頭皮の乾燥は最も注意すべき状況です。
まさに水分補給とは、体のみならず育毛発毛のためにも不可欠なものといえそうですね。

 

頭皮に良い摂り方とポイント

適切に水を体に入れるためには、いくつか注意すべき点があります。以下のポイントを意識して補給すると良いでしょう。

 

1日1.2Lを目標に摂る

運動などしていない普通の生活でも、1日あたり体から排出される水分量は約2~2.5L。
厚生労働省によれば、体の機能を保つために体重60kgの成人男性が1日に必要な量は2.5Lとしています。
食事から摂る分や、体内で生成される分を除いて、飲む分として必要な水分量は1.2Lといいます。

 

常温の水や白湯を中心に

水分補給として良いのは基本的には「水」ですが、特にこれからのシーズンはその温度にも気をつけましょう。
冷たいままで飲むと体を冷やして、内臓に負担を与え血流を下げてしまいますので、できるだけ常温か白湯で飲むことがおすすめです。

 

アルコールやカフェインを含まない飲み物を

日本酒、ビール、ワインなどのお酒は、アルコール分解する際に水分を消費します。さらに水分を排出する働きもあって、脱水状態を進行させてしまう可能性があります。
また、コーヒーや紅茶、緑茶などにはカフェインが多く含まれ、利尿作用があります。1日に2回以上の摂取は避けましょう。
甘味料が含まれた清涼飲料水も、できるだけ水に置き換えて頂くと良いでしょう。

 

目安はコップ半分の水を20回に分けて

のどが乾いた状態は、すでに体が脱水症状を起こしている場合があります。理想的には、一日20回、約一時間に1回のペースでコップ半分(100ml)の水を飲むことで、2Lの水分補給が可能です。
なるべく時間帯を分け、こまめに実践するのが理想的です。水を摂るタイミングを決めておくことによって、脱水状態になるのを防ぐことになります。

 

運動をしたら塩分も補給

短時間に多くの汗をかいた時には、一緒に塩分を摂ることも必要です。
汗で塩分が足りなくなっている体に水分だけ摂取してしまうと、電解質(イオン)濃度のバランスが悪くなり、頭皮環境にも影響を及ぼします。
汗をかいたらスポーツ飲料や、塩分タブレットや梅干しなどを水と一緒に摂るようにしましょう。

 

無理せず、適切に摂るには“こまめに”

暑い時期ではないし、たくさんの水を日常的に摂るのが難しいという方は、どのタイミングで補給するのかを決め、こまめに少しずつ摂る癖をつけてみて下さい。
具体的には以下のタイミングが効果的です。

・起床時
・就寝前
・運動中とその前後
・入浴前後
・飲酒時

なぜこのタイミングが良いのかをご説明していきます。

 

起床時と就寝前

就寝中は呼吸や皮膚から水分は失われますので、起きた時には体は水不足の状態になっています。
起きたらすぐコップ一杯の水を飲むだけで、寝ている間に減った量を補うことができ、血液も滞りなく流れ始めます。
また、睡眠時の脱水予防のためには、寝る前の水分補給もおすすめです。
ただ、水分を摂り過ぎると今度は夜トイレに起きて熟睡できなくなることもあるため、コップ1杯ぐらいを目安にしましょう。

 

運動中とその前後

運動をすると汗などで体内から水分が出る量が多くなります。運動している最中は、15~30分に一度、200mLほどの水を飲むようにすること。
また多量の汗をかくような運動をした場合には、経口補水液かスポーツドリンクがおすすめです。ただし糖分が多く含まれるものは飲み過ぎに注意しましょう。

 

入浴前後

お湯に浸かる前と後には、意識的に水分を飲むことが必要です。
というのも、入浴中に体から出ていく水分は約800mLともいわれ、お湯の温度が高い場合や入浴時間が長いという方は、さらに多く排出することもあり得ます。
また、半身浴でも予想以上に体の水分が失われる可能性があるので、場合によっては入浴中の水分補給も必要になってきます。

 

飲酒時

ビールなどのアルコールを飲むことで水分を摂っていると思う方もいるかもしれませんが、アルコールには利尿作用があります。
アルコール飲料は飲んだ以上の水分が尿として排出されることが多いため、水分補給として考えるのは、難しいといえます。
またアルコールを摂取すると眠気を覚えて、水を飲まずに眠ってしまうことも…。寝ている間にも水分が失われていることを考えると、目が覚める頃には普段より体が乾いている状態になっているかもしれません。
アルコールを飲む際には、水分も一緒に摂取するように心がけましょう。

 

まとめ

これから外気はもとより、暖房を効かせる室内も乾燥が深刻化する季節を迎えます。
そこで今回は内側からのケアとして水分補給に着目し、薄毛や抜け毛が気になる方は水分を正しく摂ることが重要ということをお伝えしてきました。
頭皮の奥の細胞が潤いを失っている状態は、皮脂の過剰分泌や血流の悪化が起こっているということにもなります。
水分不足が“抜け毛”という形で現れる前に、1日最低1.2L程度の水分をこまめに摂る習慣を開始してみませんか?