HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 3月、4月に抜け毛が急増する!? 春の薄毛はストレスが原因かも?
冬の寒さがようやく収まる3月4月は、年度末で仕事に追われたり、また入社や入学、転勤などがあったりで気持ちも環境も入れ替わる時期でもあります。
新しい職場に馴染むため気を使うことも多く、一時的な強いストレスがかかってしまうことも少なくありません。
そしてこのような精神的、肉体的ストレスが急にかかることが原因で、体に様々な悪影響を及ぼし、薄毛も進行させてしまうというのです。
そこで今回は春の抜け毛の対処法として、この時期のストレスに注目し、なぜ薄毛を進ませるのか、その理由を解説しながら薄毛予防に効果的なストレス解消法を紹介していきます。
最近、心身の疲労を感じることありませんか? 春は、新しい職場や新しい仲間、引越など「変化」の多い季節です。
また春先は気温の高低差もあって、体温調節が順応することができず、メンタル面を支える自律神経も乱れがちになってしまいます。
ストレスは適度にある分には体への良い刺激になり、より活動的となるのですが、急で過度なものになると体と心にストレスを与えることに。
そしてその負荷に抵抗すべく、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。これが男性ホルモンを活性化させて、抜け毛の増加を促してしまうのです。
またストレスが続くと、さらに活性酸素(体のサビ)が分泌されます。
これを取り除くためには、体内では多量のビタミンやミネラルが消費されるので、髪の毛への栄養が減ってしまうのです。
その結果、抜け毛が増え、薄毛を進ませてしまうということにつながってきます。
AGAが発症する理由は主に遺伝によるものといわれていますが、これはあくまでAGAになりやすいか、どうかという点においてのこと。
直接、薄毛を進行させるわけではありませんが、ストレスは発症してしまったAGAを進行させる要因の一つと考えられています。
これはストレスがかかることによって起こる反応が、AGAを進ませてしまうからなのです。
例えば、ストレスは体全体の血行不良やホルモンバランスの乱れを起こし、それも大きな要因といえるでしょう。
このようにストレスは薄毛と関係が深いのですが、具体的にどのようなことが起きるからなのでしょうか。抜け毛が増えて薄毛が進む理由には次のようなことが挙げられます。
髪の根元にある毛根は感情の起伏に影響を受けやすく、精神的な落ち込みなどで変化します。これらの“感情の動き”が生じるのは、自律神経によるものです。
ストレスが溜まってくると、自律神経の交感神経が高まって頭に血がのぼりやすくイライラする方も多いと思います。
交感神経は血管を縮小させる作用があり、ストレスを受けて活性化すると大きな血管の大動脈だけでなく毛細血管までも収縮します。
毛細血管は体の細部まで栄養とエネルギーを供給していますから、血管が細くなるということは、髪の毛を育てる毛根の毛乳頭細胞に栄養が届かなくなってしまいます。
これがいわゆる「頭皮の血流不足」です。
毛根に栄養が行き届かなくなると、今生えている髪の毛も抜け落ちてしまいます。ストレスによる脱毛は円形脱毛症の原因の一つともいわれています。
ストレスによって自律神経の乱れが生じ、交感神経が優位の状態が続くと十分な睡眠ができなくなることもあります。
交感神経が体を覚醒してしまい眠り入りにくくなるためです。
眠りの質が低下して不眠が当たり前の状態になれば、髪の健康に不可欠な成長ホルモンの分泌が少なくなってしまいます。
その結果、毛が育たなくなり薄毛の進行につながっていくことがあります。
過度なストレスは、体内のホルモンバランスを乱す原因ともいわれています。健康な髪に必要な成長ホルモンの分泌をストレスにより減らしてしまうのです。
成長ホルモンは、副交感神経が活性化している時の「リラックス」や「熟睡」の際に多く分泌します。
ストレスを感じて緊張状態が続くと、寝不足や不安が慢性化しやすく、中にはうつ病になってしまう方もいます。
自律神経の乱れは、内臓全般の働きを弱めさせるといわれます。胃腸では栄養素の消化吸収が悪くなってしまいます。
髪を作る主成分のタンパク質やその他の栄養が不足することで、健やかな髪の毛が作られにくくなり、髪質もコシのない細いものになり、ペタっとした髪になりがちです。
自律神経のバランスが崩れると、内臓の働きが昼夜逆転することもありますので、パソコンや携帯などは夜遅くに使用することは控えましょう。
3月4月に精神的にきついと感じていて、抜け毛が増えてきたなと感じる場合は、自分なりの解消法でストレスを減らしてあげましょう。
まず気をつけたいのが「ストレス」を溜め込まずに、上手くコントロールすることが自律神経を整えることにもなります。
リラックスできる時間を意識的に作り、熟睡を心掛け、飲酒や喫煙を控えるようなことをできる範囲で改善していくことが「抜け毛、薄毛」の改善になります。
生活習慣を改善したことで髪の毛が増える方もいますので、次にあげるような有酸素運動や趣味などを積極的に行い自律神経のバランスを整えることをおすすめします。
薄毛につながる原因をできるだけ溜め込まないためには、どんな対策をするべきでしょうか。ここから今、取り組みたいストレス解消法をご紹介します。
運動やストレッチをして体を動かすことで、血行も良くなるし、適度な気分転換にもなってストレスが軽減します。
体に負担をかける運動でなく、お風呂上がりの柔軟体操や歩くことなど、無理をしない程度で楽しいと感じる取り組み方を心掛けましょう。
ストレスの緩和が期待できるツボを押してみましょう。以下の場所がおすすめです。
【合谷(ごうこく)】
手の甲の親指と人差し指の骨が交わった辺りにあるツボを押します。深呼吸をして気持ちを落ち着けてから行うと自律神経が正常になっていきます。
【百会(ひゃくえ)】
頭頂部の中心にあるツボは、疲労回復やリラックス効果が得られるといわれます。
四つん這いになり百会を床につけ、転がす感じでマッサージしてみて下さい。頭や目がスッキリします。
耳の周りも多くのツボがあるのでで、側頭部をもみほぐすようにマッサージしてみて下さい。気持ち良い程度の強さで押すのがポイントです。仕事中のスキマ時間や休憩時間に活用していきましょう。
日光を浴びると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌量が増加します。この成分はストレスを軽減して精神を安定させることで知られています。
起床後1時間以内に浴びるのが効果的とされています。朝は紫外線量が少なめですので、早起きして日光浴をする習慣を持つようにしたいものですね。
家族や親しい人との会話で、ストレスが解消されることがわかっています。
悩みを打ち明けると不安や苛立ちといった感情に整理がつくこともあり、コミュニケーションはストレス対処法の一つです。
これまで新型コロナウイルスの影響で人と接する機会が減っていましたが、対策しながらコミュニケーションを復活させてみましょう。
何かに夢中になって楽しむ時間は、日常から離れて、一時的に嫌なことや緊張を忘れられるのでストレスから解放された状態を作ります。
特に趣味がないという方も、ちょっと何かに興味を持ったら即行動してみることでも良いですし、家族や友人の趣味に付き合ってみるのもおすすめです。
ストレスを感じている体内では、タンパク質やビタミン、カルシウム、マグネシウムといったミネラルなどの栄養素が大量に消費されています。
日頃の食事でこういった栄養を積極的に摂るようにし、ストレスへの抵抗力を高めていくことも大切です。緑黄色野菜や根菜類、貝類、海藻類を多く摂るように意識すると良いでしょう。
今回は、ストレスが薄毛につながる理由や、それを解消するためにこの時期に取り組みたいことを解説しました。
私たちは毎日の仕事やプライベートなど日常の様々な場面で、少なからずストレスを感じています。ストレスと上手に付き合い、溜め込みすぎないためにも、自分なりのストレス解消法を見つけてみて下さい。
頭皮環境の悪化を感じる方は、ヘアケアだけでなくストレス対策も併せて実践してみることが大切です。