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帽子、朝シャン、カラーやパーマに要注意? 薄毛を進ませる理由を解説!

 

これからは、ますます気温も上昇して、汗ばむ陽気になることもあるでしょう。それと同時に紫外線量も高くなってきます。
このような時期の薄毛対策として帽子を被ったり、髪や頭皮のべたつきが気になって朝シャンしたりする方もいるかもしれません。
また新年度が始まり新しい出会いのある環境で、カラーやパーマをしておしゃれを楽しんでいる方もいるかもしれません。
一方で、帽子や朝シャン、カラーやパーマは、場合によっては髪や頭皮へ深刻なダメージを与えていることもあって、かえって薄毛が進行してしまうともいわれています。
この記事では、それらは本当に頭皮に悪いのか、なぜ注意が必要なのかを解説していきます。

 

帽子で薄毛対策するのはNG?

帽子を被ると薄毛になるという話を聞いたことがある方もいると思います。本当に帽子を被ることは薄毛につながるのでしょうか? 
暖かい季節には帽子の中で温度や湿度が上がってしまいますので、毛穴が開き、髪を引っ張れば抜けやすい状態になるといえます。一気に髪が抜けることはありませんが、これからの季節は、特に頭皮が蒸れることに注意しなくてはなりません。

 

頭皮の蒸れには要注意!

帽子は頭皮を紫外線のダメージから守る点ではおすすめできますが、気温が上がっている気候で長く被っていると蒸れてきます。さらに汗をかいて濡れることで脂質が必要以上に流れてしまうことになります。
皮脂は頭皮に適度な潤いを与え、外部の刺激から守る役目があるため流れ過ぎるのは良いことではありません。
皮脂が不足すると乾燥が進み、それを補おうとさらに皮脂を過剰分泌して毛穴詰まりを起こす可能性もあります。
そして細菌が繁殖しやすい環境になり、嫌な臭いも発するようになって頭皮環境を悪化させてしまいます。
ヘルメットを被らなければいけない場合には、接触冷感素材を使用しているものか、メントールを塗り込んであるようなヘルメット用インナーなどを使うことをおすすめします。
ひんやりした感覚を覚えると汗腺が閉じることもあります。
またヘルメットを外したら、タオルで頭の水分をしっかり拭き取ることも忘れずに行ってみて下さい。

 

帽子は軽くて洗えるものを選ぼう

帽子を選ぶ際のポイントの一つは、軽さです。重い帽子は頭皮に負担がかかり、血行不良になって肩や首の凝りにもつながるので、できるだけ軽いものを選ぶと良いです。
また締め付けがないものを選ぶことも大切です。
次に、洗える素材であることです。帽子が汗や皮脂汚れで不衛生なままだと、頭皮にも毛髪にも悪影響があります。
洗っていない帽子についた老廃物が酸化したり、細菌が繁殖したりして皮膚に触れるとニキビや吹き出物ができる可能性があります。
これから被る帽子は、天然素材でも化繊でも良いので、通気性と軽さと清潔さを保てるものを選びましょう。

朝だけ髪を洗うのは良くない?

朝シャンをすると薄毛になる、という話もよく聞きますが本当でしょうか。
朝シャンをする方には、夜は洗わずに朝だけ洗髪する方と、夜も朝も髪を洗う方がいると思います。
その場合、特に頭皮や髪に良くないのは朝だけシャンプーすることです。それは、髪を洗うことなく寝てしまうことが問題となるからです。
「朝シャンすると薄毛になる」といわれるのは、夜洗わないで朝だけ洗う場合のことをより問題視しているともいえます。
そのようなことをすると当然、枕や布団に頭皮の汚れや老廃物がつくことになり、それが酸化すると頭皮トラブルが生じてきます。
その日一日の汚れや皮脂を落として、清潔にしてから寝ないと枕に1日分の汚れがべったりついてしまい、枕カバーを毎日洗濯しない方は不衛生な枕で眠ることになります。
老廃物がついたままだと薄毛になる以前に臭いがきつくなり、衛生面だけでなく睡眠の質にも影響してくるでしょう。
睡眠の質の低下と薄毛が関係していることは良く知られています。雑菌や汚れがついた状態で寝たり、熟睡ができなかったりで頭皮環境が悪化すると、発毛剤や育毛剤を塗っても効果を得にくいでしょう。

 

夜も朝もシャンプーするのは洗い過ぎ?

夜に髪を洗っても、朝起きて頭皮や髪が脂でベトベトになっている場合には、朝洗髪することはそれほど問題ないといえるかもしれません。
ただし、皮脂を落とし過ぎるシャンプーを使うのは良くありません。頭皮から出る皮脂は皮膚の潤いを守り、バリア機能を保つ上でも大切な役割があります。
界面活性剤が含まれた洗浄力の強いシャンプー剤は、汚れを落してくれる反面、健康な髪が育つために必要な皮脂まで落としてしまいます。
もし使った際にピリピリとした刺激を感じるようであったら、そういうシャンプーは使わないほうがいいでしょう。
そうした感じがするのは、頭皮の皮脂が奪われ表皮が剥がれているためともいえます。
頭皮は他よりも皮膚が薄いために、表皮が剥がれやすく刺激を感じてピリピリすると考えられます。
こうした症状を抑えるためには、アミノ酸シャンプーや、防腐剤不使用のシャンプーなど、皮膚と同じような成分で作られているものがおすすめです。多少汚れが落ちにくいという感じがしても、ダメージは少ないでしょう。
石鹸シャンプーも、弱酸性ならば石鹸の成分が少しぐらい残っていても、そこまで悪い成分は使われていないので頭皮に優しいといえるでしょう。

 

お湯シャンもおすすめ

洗浄力の弱めなシャンプー剤は、オイリーな感じが残って不快に感じる場合もありますが、そういった感じがすること自体に問題はなく、逆にややオイリーの方が良いという説もあるくらいです。
皮脂を落とし過ぎるとさらに過剰な皮脂分泌につながってきますので、ぬるめのお湯だけで丁寧に優しく洗うこともおすすめできます。
シャンプーを使って洗うと、頭皮にシャンプー剤が残るとその刺激が頭皮の奥まで侵入してしまうことも懸念されますが、お湯シャンならばそういった心配もありません。
ただ、お湯シャンの後でトリートメント剤を使ったら、お湯でしっかりすすぐことが大切です。

 

パーマは髪のタンパク質を壊していた!

髪のボリュームがないといった場合に、パーマをかける方もいるかと思います。
でもパーマは髪のタンパク質のS-S結合を切ったり、つないだりして、髪の構造を変化させて行っています。
アミノ酸が鎖のように結合してタンパク質になっていて、それらが強く結合している状態がS-S結合で、S-S結合がしっかり存在する髪は弾力がありますが、結合を切ると弱くなってしまいます。
パーマはその結合を切ったり、つないだりして行うものなので、かなりのダメージを伴うことになります。
またパーマをかける時には、髪を引っ張りながらロッドで巻いて熱を当てますが、これも髪に負担をかけています。ヘアアイロンも同じでダメージになりますので、やり過ぎは禁物です。

 

ブリーチカラーは特にダメージが大きい

カラーの場合は髪の構造を変えるわけではありませんが、カラー薬剤によって、髪への影響が生じます。
例えば、ブリーチは毛髪の中の色素を薬で破壊して脱色しますし、脱色した髪にカラー剤で色を入れることもかなりのダメージになり、生えている髪の質が弱まります。
カラーやパーマ、ヘアスプレー、ワックスなど元々皮膚にとって必要ではない成分は、負担になるのでほどほどにしましょう。
パーマやカラーを使用する場合にはできるだけ薬剤が頭皮につかないようにする、薬剤に触れている時間を短くする、薬剤を丁寧にすすぐなど負担を軽くする工夫をして、時々頭皮を休ませることが大切です。

 

まとめ

帽子は紫外線防止になるから頭皮にも良いはず、という理由で被っている方や、また出かける前に洗った方が頭皮の皮脂をすっきり落とせると朝シャンだけ行っていた方も、実は頭皮に負担をかけて、薄毛を進ませていることがあるといったことをお伝えしました。
カラーやパーマが髪のタンパク質を壊していた、ということに驚いた方もいるかもしれません。
こういった悪いと思わずに普段何気なくしていることでも、頭皮に悪影響を与えていることがありますので、それを最小限に抑えながら、髪と頭皮の健康のバランスを取って薄毛対策していきましょう。

20歳を過ぎると頭皮の健康が急低下!? 20代メンズがすべき薄毛ケアとは?

 

「20歳を超えたら髪が薄くなってきた気がする」「将来AGAにならないか不安」と感じていませんか?
近年は、20代から30代に頭皮の状態が急激に低下するといわれています。男性の皮脂量のピークとなるのが20代であることや、紫外線やドライヤーの熱などによるダメージが原因とされており、20歳を過ぎたらちゃんと頭皮ケアを考える必要があります。
にもかかわらず、早い時期から薄毛が気になっているのに何も対策していない方が結構多いという報告もあります。
早めに対策をすれば、将来的に薄毛の進行を抑えることにもつながりますので、今回は20代から頭皮ケアをすべき理由やおすすめの方法を解説していきます。

 

20歳を超えると頭皮状態が悪くなる?

株式会社マンダムが行った調査では、男性は20代から30代になると地肌の健康状態が急激に低下することが報告されています。
20代というまだ若いうちに、なぜ頭皮環境が悪化するのでしょうか。その原因として考えられているのは、紫外線の刺激やドライヤーの熱などによる頭皮へのダメージの蓄積です。
そして男性は皮脂量が女性の2倍以上と多く、分泌のピークを迎えるのが20代ということも関係しているといえそうです。過剰な皮脂は頭皮トラブルを招き、薄毛の要因にもなります。

 

20代の半数以上が頭皮ケアしていない?

では20代で頭皮ケアを始めている男性は、どれくらいいるのでしょうか。
ある美容機器メーカーが全国の20~40代の男性508人に実施したアンケートで、20歳~30歳にすでに頭皮が気になっていたと回答した方が約30%いて、さらに10代から気になっていたという方が約13%いたということです。
このように4割を超える方が10代20代で頭皮が気になり始めていたのに、そのうち70%の方は対策していないことが報告されました。

 

20代メンズが頭皮ケアをすべき理由

頭皮を気にしている若い方の約7割がケアをしていないというデータがあることをお伝えしましたが、今後、薄毛が進むリスクを減らしたいのであれば、20代からケアを始める必要があるといえます。
なぜ若いうちから頭皮ケアをするべきなのか、その理由をご紹介します。

 

20代から薄毛は進む

若くても薄毛が発症して進行する可能性があります。皮膚科学会が発表したガイドラインによると、日本人の男性型脱毛症(AGA)は、20代後半から30代にかけて症状が出始め、その後徐々に進行していくとあります。
そしてAGAの発症については、20代で約10%、30代で20%、40代で30%と、20代から発症率が高まり30代までに約3人に一人が発症しているということになっています。
だからこそ、若いうちから早めに予防や対策をすることが重要なのです。

 

頭皮の状態が薄毛のリスクを高める

AGAの発症は遺伝によるものが多いとされますが、頭皮の状況も無視できません。
頭皮にはアクネ菌やマラセチア菌が多く、それらが皮脂と混じり合って薄毛を進行させる可能性があるのです。
また、皮脂の過剰分泌や汚れの蓄積のほか、紫外線やパーマ、カラー、整髪剤によって刺激が与えられ皮膚炎などを起こして、薄毛につながることも考えられます。

早いうちから対策を始めるメリットは、将来的な薄毛やAGAの発症を抑えられる可能性があるという点です。
薄毛になるのは、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、栄養不足、血行不良、頭皮環境など様々ありますので、20代からそのことを意識して改善するよう取り組むことが重要なのです。

 

20代からできるメンズの頭皮対策

頭皮ケアをしていない方は、何をすればよいか分からないということが理由の場合もあります。ではどのように何をすべきなのか、20代のメンズが実践しやすい頭皮ケアを紹介します。

 

毛髪状態をチェックする習慣を!

まずはご自分の髪を確認して、すでに薄毛が進んでいるのか薄毛になるリスクがあるのか判断してみましょう。

・細く短い毛が増えた
・以前に比べて抜け毛が増えた
・髪のボリュームが少なくなってきた
・生え際が後退してきた気がする
・頭頂部が透けて見えるようになった
・同世代より髪が薄いと感じる

もしこれらに当てはまる項目が多い場合は、薄毛や抜け毛が進行している、または将来薄毛になる兆候が出ているといえますので、何かしらの対策を始めましょう。

 

頭皮の洗浄と保湿を丁寧に

基本的な対策は、まず頭皮環境を整えること。1日に1回の頻度で良いので洗髪し、頭皮の皮脂や汚れをきれいに落として常に清潔にすることを習慣づけます。
髪を洗う際には、シャンプー剤を十分に泡立て頭皮に行き渡らせて、優しく指の腹で丁寧に洗いましょう。
洗浄力の強いシャンプー剤は、必要な皮脂まで奪ってしまい乾燥からフケやかゆみ、皮脂の過剰分泌などを起こす可能性があるため控えましょう。
乾燥すると不足した皮脂を補うために、過剰に皮脂を分泌するようになり薄毛につながる恐れがあるので、洗髪後は毛髪用の化粧水や美容液で保湿も行いましょう。

 

頭皮マッサージの習慣化

20代のメンズにおすすめの頭皮ケアは、マッサージです。
頭皮マッサージにより毛髪の太さが増すことや、指による刺激で発毛の可能性が高まるといわれています。いつでも短時間でできますので、毎日の習慣にしてみましょう。

 

生活習慣の改善

将来の薄毛、抜け毛を予防するためには、食事、睡眠、運動など生活から見直していくことも重要です。
20代の男性の場合、外食やコンビニ食が多くなりがちで栄養バランスが偏っている方も多いかもしれません。
でも髪の毛の成長のためには、タンパク質、ビタミンB、ミネラルなどの栄養を摂ること、高脂肪なものを摂りすぎないことが重要になるため、自炊などを心がけ必要な栄養を摂る工夫をしましょう。
また血行不良を招く恐れのある喫煙のほか、過度な飲酒を控えることも必要です。
そして十分な睡眠は、髪や頭皮の新陳代謝を活性化して、成長ホルモンの分泌が十分に行われるため髪や頭皮の健康維持につながります。
髪や頭皮に悪影響を与えるストレスを解消するためにも、良く眠るようにし、適度な運動もして血行を促し、頭皮への血流アップに努めましょう。

 

専門クリニックで診察

確実な頭皮ケアを行うために、薄毛治療専門のクリニックを利用することも良い方法です。
そういったクリニックであれば、髪や頭皮の状態を詳しく調べられ、効果的な頭皮ケアを行ってもらえます。
さらに遺伝子を調べることもでき、症状のない20代でも薄毛が進むリスクがあるかどうかを知ることができます。

 

外用薬を使う

塗り薬などの薬を使うのもおすすめです。毛髪に有効な成分には、ミノキシジルやアデノシンなどがあり、これらは皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています。
ミノキシジルなどを含む外用薬は市販されていますが、成分量の多いものを使うには専門クリニックでの検査や医師の診断が必要です。

 

LEDマシンで対策

LEDや低出力レーザーには、発毛効果の有用性を示す根拠があるとされています。
頭皮ケアができるLEDマシンは市販されていますが、中には効果がはっきりしない製品もあることは否定できません。
しっかりした効果を求めたいという場合には、LEDやレーザーで治療を行っているクリニックに相談してみましょう。

 

20代の頭皮ケア、費用はいくらかかる?

ご紹介したようなケアにはどれくらいの費用がかかるのか、若い世代には気になるところだと思います。
クリニックや薬局などによって差はありますが、頭皮ケアにかかるおおまかの目安をお伝えしますので参考にしてみて下さい。
育毛剤や発毛剤などを購入する場合には、ひと月およそ7,000~15,000円ほど、専門クリニックで脱毛予防をした場合には5,000円~40,000円、内服薬の処方には3,000円~15,000円、頭皮マッサージ機を購入する場合には5,000円~30,000円、LEDマシンはクリニックだと1回5,000円~10,000円、市販で購入すると5,000円~10万円という費用が目安になりそうです。
このように、頭皮ケアの方法によっても違いますし、専門クリニックを受診した場合には、目的が予防か発毛かで費用が変わります。
薬を処方される際にも外用薬か内服薬で異なってきますので、無理のない範囲で、目的とする効果に応じた対策法を選んで実践しましょう。

 

まとめ

20代の男性でも、薄毛が気になっている方は多くいらっしゃいます。
ただ、実際に対策をしている方は多くないということで、何をすればよいのか知らないということもその理由にあるでしょう。
今回ご紹介したような頭皮ケアを20代から行っておくことで、今後の薄毛やAGAを予防したり、進行を遅らせたりできる可能性はあります。
若いうちから薄毛や抜け毛が進んでしまうことは珍しくありませんので、将来的な予防も考えて早め早めに頭皮ケアを始めることをおすすめします。

春の薄毛対策は冬と同じではダメ? 季節別の抜け毛予防法ってあるの?

 

3月〜5月にかけては一年を通じても朝晩と日中の気温差が大きく、自律神経のバランスが乱れやすい季節です。
季節の変わり目はいつもより抜け毛が多くなるのですが、3月頃から抜け毛が増える原因には、冬場の乾燥で頭皮が固くなっていることや、温かいと思えば急に冷え込むといった気温の寒暖差によって自律神経のバランスが崩れやすいのも影響しています。
そういったことから春が近づくにつれて、これまでの対策ではなかなか改善しない抜け毛があるかもしれません。
そこで季節ごとに何が抜け毛に影響するのかをご紹介しながら、春はどんな点をポイントに薄毛対策すればよいのかを探っていきます。

 

季節別の抜け毛の原因を知ろう!

通常の抜け毛は、誰にでも起こる生理現象ですが、季節的に一時的に量が増えてしまうことも珍しくありませんので、一年を通じてどんな季節にどんな抜け毛の原因があるのかについて解説します。

 

春の抜け毛

春に抜け毛が増える主な原因としては、朝晩と日中の気温差、環境の変化によるストレス、花粉などが特徴的です。
春には、進学や就職、転勤など環境が大きく変わる出来事が多く、ストレスを感じやすい傾向にあります。
ストレスを感じると自律神経の働きが乱れ、頭皮が血行不良を起こします。そして髪に必要な栄養が届きにくくなるために抜けやすくなるのです。
また、花粉アレルギーのため頭皮にトラブルが起きて髪が抜ける場合もあります。

 

夏の抜け毛

夏には、皮脂や汗の増加、紫外線ダメージ、海水やプールの水による害が特徴的です。
中でも一番の原因となるのは、皮脂や汗の増加。皮脂や汗の量が増えると頭皮が蒸れて、湿った環境を好む雑菌が繁殖し炎症を起こしやすくなり、抜け毛が増加します。
またプールなどでアルカリ性の塩水で頭を濡らすと、弱酸性の髪の毛や頭皮がダメージを受けて切れ毛や抜け毛のリスクを高めます。
また、夏の強力な紫外線によって頭皮が日焼けしたり、地肌を覆う皮脂膜が酸化したりすると、頭皮環境の悪化を招きやすくなります。

 

秋の抜け毛

秋に抜け毛が増える主な原因としては、夏疲れの表面化、自律神経の乱れ、寒暖差などがあります。
夏には、気温の上昇で交感神経が優位に傾きがちですが、秋になると涼しい風が吹き始め朝晩の寒暖差も大きくなって、今度は副交感神経が優位になり始めます。
しかし自律神経の調整が苦手な方の場合、今まで交感神経が優位だった体に副交感神経によるブレーキがかかりすぎ、心身の不調にともなって抜け毛を招きやすくなります。
また、夏の疲れが秋の初め頃に出てくるため、頭皮環境が悪化して髪に悪影響が生じることもがあります。

 

冬の抜け毛

冬に抜け毛が増える主な原因としては、湿度の低下やエアコンによる乾燥、寒さによる血行不良などがあります。
湿度が下がり頭皮が乾燥すると、バリア機能が弱まり刺激を受けやすくなるため、抜け毛の増加を招く可能性があります。エアコンの風も屋内の空気や頭皮の乾燥を招く一因です。
また、冬になり気温が下がると血行が悪くなりやすいため、頭皮に届けられる栄養や酸素が不足して抜け毛リスクを高めます。

 

 

さらに詳しく、春の抜け毛の原因を解説!

春に抜け毛が増えたと強く感じるという方は少なくありません。
その原因として考えられることをさらに詳しく見ていきましょう。以下のことがいくつか重なったために抜け毛が増えるケースもあります。

 

春先のヘアサイクルの乱れ

髪の毛は、成長期から退行期、休止期を経て脱毛、新生期といったサイクルを繰り返しながら生まれ変わっています。
寒い冬から春に向けて、徐々に気温が上がり暖かくなる頃にこのサイクルが乱れやすく、それが原因で抜け毛が増えることがあります。
また気温が低い冬は、髪の毛の成長が遅くなりがちで、頭皮も乾燥していることが多いのですが、そんな冬に受けたダメージが春になってから現れてくることがあります。

 

気温の寒暖差の大きさ

3月〜5月にかけては一年の中でも朝晩や日中の気温差が大きく、自律神経のバランスが乱れやすい季節です。
自律神経が乱れると交感神経が優位になり、血管の収縮が起こって血行不良を引き起こしてしまいます。そのため頭皮に送られる栄養や酸素が不足すると、髪の毛を成長させることができずに抜け毛が増えてきます。

 

ストレスを感じやすい時期

3月は年度末ということで、仕事の締め切りに追われたり、新年度の準備に忙しかったりと、何かとストレスを感じやすい時期です。4月から新しい職場やクラスに馴染むための気苦労など、精神的に負荷が多くなるでしょう。
ストレスがかかると人はそれに抵抗するために、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。
このホルモンには男性ホルモンを活性化させる働きがあるため、抜け毛の増加を招いてしまうのです。
またストレスを感じることによって、活性酸素(体のサビ)が分泌されます。この活性酸素を取り除くため多量なビタミンやミネラルが使用されることとなり、髪の毛への栄養が減ってしまうことも抜け毛の原因になります。

 

 

生活の変化による睡眠不足

春は新入学や進級、就職、引っ越しなどで環境が変わる方が多いのですが、それによって緊張状態が続くと、リラックスすべき夜なっても交感神経が高まっていて、寝つきが悪くなり睡眠の質の低下につながります。
本来、夜の睡眠中に副交感神経が優位に働くことで、成長ホルモンが分泌され細胞分裂が活発に行われます。髪の毛が夜に成長するのも、毛母細胞の分裂が活発化するためです。
しかし、交感神経が優位になっているとなかなか寝付けなくなり、十分な睡眠が取れずに成長ホルモンの分泌量が減少し、髪の毛の成長を阻害して抜け毛も増えてしまうのです。

 

紫外線対策を怠りがち

冬の間は、日焼け止めを塗っていなかったという方もいるかもしれません。春先もまだ日差しは柔らかいから大丈夫だと、紫外線対策をせずに外出する方も多いのではないでしょうか?
しかし、日差しはまだそれほど強くないものの、春になると次第に紫外線が強まっていきます。頭は顔の2〜3倍の紫外線を浴びているといわれ、知らないうちに頭皮に大きなダメージを与えていることもあります。
頭皮の日焼けは血行不良を引き起こす原因となり、髪に必要な栄養素が行き渡らなくなるため抜け毛が増えることにつながります。

 

花粉症による影響も

春に抜け毛が増える原因には、花粉症が引き金になっていることも考えられます。
頭皮に花粉が付着することで炎症を起こしたり、免疫力が過剰に働いてしまったりすることで、抜け毛や円形脱毛症につながってくるため注意が必要です。
また花粉症による鼻づまりや目のかゆみなどの症状は、睡眠不足やストレスの原因にもなります。春先は、様々なアレルギー症状が発症しやすく、それらが間接的に重なって抜け毛を増加させる可能性があります。

春に優先したい薄毛対策はなに?
ここからは、春にする対策としてポイントになることをご紹介していきます。日常でも取り入れられることが多いのでぜひ実践してみて下さい。

 

緊張状態を緩和する

春はストレスが溜まりやすい時期のため、こまめにストレス緩和に努めましょう。
緊張している時間が続くとストレスが高まり、ホルモンバランスを乱して毛髪サイクルに悪影響を及ぼします。仕事の合間に軽いストレッチしたり、リラックスできる飲み物を口にしたりするといったことも良いでしょう。
また、休みの日は自分の好きなことに没頭してみるなど、普段の仕事や勉学などから離れて気分転換を心がけましょう。
「気分が良い」ことを意識的に行うことが良いですが、特におすすめなのは運動です。
運動すると筋肉がリラックス状態になるだけでなく、脳もリラックスしやすくなります。何よりもストレス反応を鎮めるホルモンが分泌されます。
ウォーキングやジョギング、ヨガなどを取り入れたり、通勤時に歩いたりなど簡単なことから始めてみることもおすすめです。

 

 

十分な睡眠時間を確保する

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、発毛や育毛を促進する効果があります。
睡眠が足りないと髪の成長が妨げられるため、十分な睡眠とともに質の良い睡眠であることも大切です。
睡眠の質を上げるため、寝る前にコーヒーやお酒を控え、カフェインやアルコール摂取しないようにしましょう。就寝前の飲料としては、ルイボスティーやハーブティーなどの ノンカフェインのものがおすすめです。
そして、スマホやテレビなどの画面も見ないようにして脳をリラックスさせること。
また寝室はエアコンや加湿器を活用して、室内の温度や湿度を快適な状態にしておくと入眠しやすくなります。寝る際には照明は切るなど寝室の環境を整えるのも効果的です。

 

早めに紫外線対策をスタート

頭皮は顔よりも紫外線の影響を受けやすいため、春先であっても頭皮にダメージを与えていることがあります。
外出時には、帽子などで頭皮を紫外線から守るようにしましょう。最近は、紫外線防止効果のある素材で織られたUVカット帽子も増えています。
ただし陽気の良い日に帽子を被ると汗で蒸れる場合があるので、その点は気をつけましょう。
また頭皮専用の日焼け止めには、クリームタイプやスプレータイプなど様々ありますので、ご自分の使いやすいものを選び、今から紫外線対策を怠ることないようにしましょう。
アルコール系溶剤や界面活性剤などが配合されているものの場合、かゆみが生じたり、肌がヒリついたりすることもあるので購入前に確認してみて下さい。

 

まとめ

3月から4月にかけて急に抜け毛が増えたと悩まれる方がいらっしゃいますが、季節の変わり目に抜け毛が増えるのは自然であり、一過性といったこともあります。
その場合の春の抜け毛は、生活習慣の改善によって対策することができます。ぜひ、今回ご紹介した対策を実践して、健やかな髪を維持しましょう。
もし1、2か月たっても継続的に抜け毛が止まらない、薄毛が進行しているという場合は、別の要因で薄毛が進行していることが考えられます。
春の抜け毛がなかなか改善せず気になる場合は、早めに皮膚科やAGAクリニックなどの専門医療機関に相談することをおすすめします。

今年は花粉の飛散量が倍増⁉ 頭皮を守るために1月下旬から花粉対策を!

 

いよいよ憂鬱な花粉シーズンが始まります。花粉の飛散中はずっと、くしゃみや鼻水に悩まされ、さらには頭皮がかゆくなる、炎症を起こす、抜け毛が増えるなどの症状を訴える方もいらっしゃいます。
それらの症状は、頭皮に付着した花粉によって起こるアレルギー反応かもしれません。
そこで気になる今年の花粉状況ですが、ウェザーニュースが発表した2025年春の花粉飛散予想によると、2月上旬に飛散が始まり、その量は平年を超える地域が多く、特に西日本は平年比200%以上に達する所もあるとのこと。
飛散量が昨年を大きく上回る見込みと聞いて、ますます頭皮や髪への影響が心配されますね。今回は、そんな花粉と薄毛の関係や、今からすべき対策法について解説していきます。

 

花粉は髪にどんな影響を及ぼす?

花粉が大気中に飛散していると、衣服だけではなく髪の毛や頭皮にも花粉が付いていますから、それがいったいどんな影響を与えるのかをまず知っておきましょう。

 

髪に付いた花粉が頭皮をむくませる

花粉を吸いこむことによって、体内で水分の停滞が生じます。花粉症の症状である涙や鼻水が止まらないといったことは、その溜まった水分を外に出すためといわれています。
そして、その水分の滞りは顔や足にむくみを引き起こしますが、花粉が髪や頭皮に付いた場合は、頭皮にむくみが起こり頭皮環境に悪影響を与えます。
むくみは頭皮の血流を悪化させますから、毛髪を作り出す毛母細胞に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、細胞の働きも阻害することになるのです。
 

花粉のアレルギー反応による毛乳頭の炎症

花粉症は、体がアレルギー反応を起こした状態です。アレルギー反応は、外から侵入した花粉などの刺激物を体が異物と判断して、それを排除しようとして起こる反応のことで、くしゃみや、鼻水、涙がそれにあたります。
この花粉アレルギー反応が、頭皮の奥の毛根にある毛乳頭で起こると炎症を引き起こし、毛乳頭の細胞がダメージを受け続けます。よって健康な毛髪が成長する前に抜けていくという症状が出てきます。
また炎症によって痒みが起これば、頭をかく回数が増え、頭皮を傷つけて環境を悪化させてしまうことにもつながります。
 

頭皮が荒れてバリア機能が低下

花粉の季節には、頭皮に赤みやくすぐったいようなかゆみ、チリチリした痛みが現れることがあります。
冬は頭皮も乾燥し、本来備わっているバリア機能が低下してしまい刺激に弱くなっています。そのような状態の中、花粉が髪の毛や頭皮に付着してしまうと、肌荒れを起こし、体が過剰に反応してしまうことがあるのです。
そうしたことで、かゆくなった頭皮を掻くと頭皮が傷つけられ、ますますバリア機能が弱まりフケや炎症を引き起こします。
炎症は頭皮の血流を悪くさせてしまうので、抜け毛が増えて薄毛へとつながる原因になります。

髪には想像以上に花粉が付着!?

毎年のことだから、十分、花粉対策には気を付けているという方でも、意外と盲点となっているのが髪に付く花粉。実は、髪の毛には衣服よりも大量の花粉がついてしまうのですが、それは次のような理由から起こります。

 

乾燥による静電気が生じている

まず挙げられるのが髪の静電気です。空気が乾いている日や、髪のうるおいが不足して乾燥している時は静電気が発生しやすくなっていて、大気中の花粉を引き寄せている可能性があります。

 

皮脂分泌が多く、ベタついている

髪の表面に頭皮から分泌された皮脂が付いていて、ベタベタしている時は、花粉も付きやすくなります。
べたつくタイプのスタイリング剤を使っている方や、朝シャンして髪が乾ききっていないうちに外出する方も花粉が付きやすくなるため、油断せずにしっかりと対策を!

 

キューティクルが開いている

髪の表面は、うろこ状のキューティクルで覆われていますが、乾燥や間違ったお手入れのダメージによりキューティクルが開いてしまうと、その隙間に花粉が侵入しやすくなります。
乾燥やキューティクルの開きは、花粉だけでなくPM2.5や黄砂などの汚染物質も付いてしまう原因にもなるので注意が必要です。

 

突起のある花粉の形

花粉の形状が髪の毛に引っ掛かりやすいという点もあります。スギ花粉には、大きな突起が一つあって角のような形をしており、ヒノキ花粉は、ごく小さな突起がたくさんついた丸い形をしていますから、髪に引っ掛かりやすいのです。

 

花粉シーズンに取り入れたい対策とは?

残業や飲み会で帰宅が遅くなった日には、玄関から寝室に直行してすぐ寝たい!と思うことがありますよね。
でも、そのようなことは、髪に付着した花粉を室内にまき散らして歩くことになり、着替えの際に床に落ちたり、寝ている間に枕まわりに散らばったりして頭皮に広がってしまいます。
花粉の時期には、朝起きたら突発的に症状が強まる、花粉のモーニングアタックに悩まされる方もいらっしゃいます。
これは、髪に花粉がついたまま起きぬけに歩き回ったり、暖房を付けたりした時に、室内に持ち込まれた花粉が舞い上がることが原因と考えられています。
このように花粉が毛髪や頭皮に与える影響は少なからずあり、薄毛や抜け毛を進ませる要因になっています。
では、花粉症の症状があり薄毛ケアもしたいという方は、どのような対策をしたら良いのでしょうか。
基本的には一般に行われている花粉症の対策と同じで、「花粉に触れない」、「家に持ち込まない」に尽きます。具体的にどうしたら良いのか、そのポイントについてご紹介します。

 

玄関でブラッシング、花粉を落とす

帰宅したら室内に入る前に、玄関で衣類や髪の毛から花粉を払い落とす習慣をつけましょう。できれば玄関に、衣類用のブラシと一緒にヘアブラシも用意しておいて下さい。
ブラッシングにおすすめの素材は、豚毛や椿油仕上げの柘植(つげ)などの天然素材や、静電気防止加工が施されたものです。
プラスチックやポリエステルなどの静電気が起きやすいものは、できるだけ使わないようにします。

 

髪や頭皮のうるおいを保つヘアケア

帰宅したらなるべく早めにお風呂に入り、シャワーを使って髪や体に付いた花粉を洗い流すのは大切な対策になりますが、髪を洗った後の保湿ケアにも気を配りましょう。
痛んでいたり乾燥していたりする髪は、静電気を帯びやすく花粉を引き寄せてしまいます。うるおいを残してくれる優しい洗い上がりのシャンプー、コンディショナーを使い、乾燥しないように優しく洗い上げましょう。
乾かした後には、髪の毛用のローションや美容液などを使って保湿に努めましょう。

 

洗髪後はドライヤーでしっかり乾かす

洗髪後の濡れた髪は、キューティクルが開いていて一番傷つきやすい状態です。傷んだ髪は絡みやすく、傷んだ部分に花粉が入り込みやすくなります。
洗髪後は、素早く乾かすようにしましょう。乾かす際は、はじめ清潔なタオルで水気を十分に吸い取ってから、少し低めの温度にしたドライヤーで根元からしっかり乾燥させることが大切です。
生乾きのままにすると頭皮に雑菌が増え、臭いの原因にもなるので、時間をかけて乾かすことは頭皮と花粉対策の両方に良い効果をもたらします。
ブローやブラッシングをする時は、洗い流さないタイプのトリートメント剤などをなじませると、摩擦を抑える効果も高まりますよ。

 

加湿器を使い、部屋の湿度を保つ

髪や肌の乾燥を進ませないためにも、エアコンを効かせた室内では加湿器を使用し、湿度が40〜60%になるようにするのが理想的です。
適度な湿度がある部屋は、空気中の花粉が水分を含んで重くなり、床に落ちやすくなる効果もあるため掃除機で排除しやすく、髪に付いたり鼻から吸い込んだりする量の軽減も期待できます。

 

室内はこまめに掃除を行う

花粉の季節はどんなに気をつけていても、完全に室内に花粉を持ち込ませないことは難しいかもしれませんが、部屋の掃除はこまめに行うようにして、毎日花粉を取り除きましょう。
室内の換気も欠かせませんが、空気の入れ替えをする時に花粉を大量に入れてしまう恐れがあります。換気のタイミングに気を付け、花粉の飛散が比較的少ない朝や夜に、窓を小さめに開けて短時間で済ませるようにしましょう
枕やシーツなどの寝具もこまめに洗濯したり、花粉が付着しにくい素材を選んだりすると良いでしょう。

 

外出する際は、髪に花粉が付きにくい工夫を

出かける時は、帽子を被るなどして髪の毛の露出を減らす、もしくは髪を短いスタイルにするなど花粉が付着しにくく工夫することも大切です。
また、ボサボサした髪の毛には花粉が付きやすくなるので、静電気が起きにくい獣毛や木製のブラシで髪を整えてから外出しましょう。

 

花粉対策用のヘアケアアイテムを活用!

スプレーするだけで手軽に花粉&PM2.5対策できる製品も多く販売されています。
髪や衣服に花粉が付くのを抑えて、目がゴロゴロしたり、開けづらくなったりする不快感も軽くしてくれる、こうしたアイテムも積極的に活用しましょう。
花粉が付きにくく、細菌、カビなどの微生物が増殖するのを抑える効果があるといわれる天然由来のグレープフルーツ種子エキスや、ユーカリオイル、ヨモギエキスを配合したものなどは頭皮への刺激も少なくおすすめです。
髪のスタイリング後に、髪の内側や表面など全体にスプレーするだけで、空気中の花粉やホコリなどの浮遊物によるダメージから髪をしっかりガードしてくれます。

 

まとめ

花粉が飛散するシーズンは、毎日の生活の中で花粉にできるだけ触れないよう、また、室内に花粉を持ち込まないよう、習慣づけていくことが大切です。
お伝えしたように、髪の毛についた花粉は意外と見逃しがちで、抜け毛を増やすことにもつながってきます。
室内に入る前にブラッシングして花粉を払い落とす、ヘアケアに気を配り、静電気が起こりにくい髪にするなどの、基本的でこまめな対策を取り入れてみて下さい。
髪の毛や頭皮を守る意識で対策していくことで、花粉対策そのものも一層より安心したものになりますので、ぜひ実践して頂き花粉の時期を乗り切りましょう。

頭皮がヒリヒリして痛い! 薄毛との関係やそうならないための対策とは

 

乾燥する季節に起こりやすいのが、頭皮のヒリヒリ感。
冬は頭皮も乾燥して皮膚のバリア機能が低下してしまうため、感覚神経が活性化され、過敏になる方も多いといえます。
外部からのちょっとした刺激でも頭皮がヒリヒリしている場合は、何らかの危険信号である可能性も! 放置した結果、髪の成長に悪影響を及ぼす恐れもあります。
そうならないためにも、なぜ起こるのか、どういった対策をしなければならないのかを知っておきましょう。そこで考えられる原因と、日頃からできる予防法を紹介するとともに、薄毛や抜け毛との関係についても解説します。

 

頭皮がヒリヒリする原因

頭皮がヒリヒリしているのには、いくつか理由があります。これから要因となることをご紹介します。

 

乾燥によるバリア機能の低下

湿度が低下し気温も下がると、頭皮がつっぱり感を覚えたり、ピリピリしたりすることがあります。
頭皮の一番表面に近いところにある角質層は、通常、細菌の侵入を防いで外からの刺激から守るバリア機能の働きを持っています。
しかし乾燥する冬はこのバリア機能が弱まって感覚神経が敏感になってしまい、ちょっとした刺激にも反応してこういった違和感が発生するようになります。

 

何らかの病気の影響

頭皮に皮膚疾患が生じているため起こっている場合があります。具体的な疾患については後でご説明しますが、これらが頭皮に起こると、ピリッとした痛みのほか、赤みや発疹、かゆみなどの症状を伴うことがあります。

 

紫外線による日焼け

体や顔以上に頭は日焼けしやすく、顔の2倍以上の紫外線を浴びているといわれます。
それによって炎症を起こしバリア機能も低下することで、皮膚が剥ける際にヒリヒリすることがあります。

 

掻き過ぎによる傷

湿疹やニキビなどができていてそれを掻いてしまう、またはシャンプー中に爪を立てて傷をつけてしまったなど、気づかないうち地肌に傷がついていることも考えられます。
冬の乾燥で頭皮がデリケートになっていると、ちょっとのことでも傷つきやすくなっているため注意が必要です。

 

 

痛みやピリピリを引き起こす病気について

皮膚疾患によってヒリヒリが起きているケースには、薄毛を進行させてしまうものもあるため注意しなければなりません。具体的にどんなものが考えられるのか解説します。

 

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、一般的に「かぶれ」と呼ばれているもので、その時の体調や頭皮の状態で急に現れることもあります。
シャンプーやトリートメント剤、カラーリング薬剤などに含まれる成分が皮膚に触れることで炎症が起き、かぶれや赤み、ヒリつきが起こることがあります。

 

頭皮神経痛

こめがみや後頭部、頭頂部に電気が走るような鋭い痛みが突然に起こることがあります。だいたい1日程で治まりますが、繰り返す可能性もあります。
肩こりやスマホ、パソコンの使用時の姿勢など、様々な要因から生じると考えられています。

 

毛包炎

毛穴の奥の毛根を包んでいる部分に起こる炎症です。
乾燥していたり皮脂分泌が過剰だったりすると、頭皮で細菌が繁殖しやすく、それの感染によって起こります。皮膚が赤み帯びたり、白色の吹き出物ができたりすることもあります。ニキビも毛包炎の一種です。

 

円形脱毛症

円形や楕円形に髪が抜ける脱毛症によって、毛が抜ける前や脱毛が広がる際に軽いかゆみやヒリヒリ感があり、淡い紅い斑点が現れることがあります。
それらの症状は、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。

 

蕁麻疹(じんましん)

皮膚の乾燥やシャンプー剤、整髪料の付着など、なんらかの刺激によって皮膚の一部が赤く盛り上がり、ヒリヒリやかゆみ、痛みが現れる病気です。
原因となる物の使用をやめると、症状が収まることがほとんどです。

 

 

生活習慣から起こる頭皮のヒリヒリ

普段の生活から生じた頭皮トラブルからもヒリヒリ感が起こることがありますので、それぞれについて、詳しくみていきましょう。

 

シャンプーのし過ぎ

シャンプーは一日一回以上すると頭皮に過度な刺激を与え、痛みを感じることがあります。
皮脂をスッキリ落としたいと朝晩髪を洗う方がいますが、かえって乾燥が進む原因になることがあります。
また、爪を立てて洗うなども地肌が傷ついてしまいます。洗浄力の強いシャンプーを使うのも避けた方がよいでしょう。

 

ストレスなどの生活習慣の乱れ

緊張やストレスを感じると血管が収縮して血流の悪化を招きます。血管の収縮は頭皮への血流を低下させ、痛みやヒリつきを引き起こすことがあります。
冬は寒いため縮こまりがちで、手足や体全体の血液の流れが滞り、それが原因で頭皮の痛みを引き起こすことも。
また、タバコや過度のアルコール摂取など、生活習慣の乱れも血流を低下させる原因になります。

 

暖房の効いた室内に長くいる

頭皮は汗をかきやすい場所で、蒸れやすく菌が好む環境といえます。
暖房を効かせた室内や電車などに長くいることで汗をかき、蒸れた状況で毛穴に皮脂や汚れが詰まるとアクネ菌が繁殖し、炎症やニキビが発生してかゆみやヒリヒリが起きることがあります。

 

頭皮のヒリヒリは薄毛や抜け毛に関係がある?

このように様々な理由から頭皮のヒリつきが起きてきますが、実際に薄毛や抜け毛に関係があるのでしょうか。
頭皮のヒリヒリが起こっている場合、次のような兆候が出ていたら薄毛につながるサインともなるので注意したほうがいいでしょう。

 

【一緒に出たら要注意の症状】

抜け毛

ヒリヒリした痛みとともに円形や楕円形の抜け毛が見られる場合は、円形脱毛症の疑いがあります。
円形脱毛症は、自己免疫疾患と考えられていて、免疫細胞が誤って毛包を攻撃してしまうために抜け毛や痛みが起こります。

 

頭皮の赤み

ヒリヒリとした痛みと皮膚の赤みが一緒に出ている時は、接触皮膚炎や蕁麻疹などが起きている可能性があります。
これらは、かさぶたやフケが発生するだけでなく、抜け毛につながることがあります。

 

湿疹

湿疹は、接触皮膚炎や蕁麻疹などで起こります。化学物質へのアレルギー反応や、ストレスや免疫力が落ちることでも生じることがあります。
ブツブツともにヒリヒリしたら、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。

 

かゆみ

ヒリつきとともにかゆみが起こる場合は、蕁麻疹や帯状疱疹、乾燥、傷が原因で起こっている可能性があります。
我慢できずに掻いてしまうとさらに皮膚が傷つき、抜け毛を増やす恐れがあります。

 

 

頭皮がヒリヒリする際にすべきこと

もし頭皮にヒリヒリした感覚が出たら、どのように対処するとよいのでしょうか。

 

頭皮を鏡でチェック

脱毛症や傷、湿疹などがある場合など、頭皮を鏡で見たり触ったりして自分でチェックしてみると分かることが多いでしょう。
もし、炎症や吹き出物、脱毛が見つかったら頭皮環境を清潔に保ち、掻かないよう気をつけたり、シャンプー剤を変えたりするなど刺激を軽減するように努めましょう。

 

頭皮をケアする

洗浄力の強いシャンプー剤を止めてみる、または洗髪の仕方を見直すなどで適度に皮脂や汚れを落とすとともに、頭皮用の日焼け止めや化粧水を利用して頭皮を健康に保つ工夫をしましょう。

 

生活習慣を見直す

頭皮の状態を改善するためには、生活習慣の見直しも重要です。
摂り入れた栄養によって髪は作られます。そのため必要な栄養素であるタンパク質、ビタミンB、C、E、亜鉛などを積極的に摂るようにしたいものです。
また血行促進のための運動習慣を持つことや、質の良い睡眠を心がけることも頭皮の新陳代謝を促して、育毛や発毛に大切な成長ホルモンが分泌されます。

 

まとめ

ヒリヒリ感が日焼けや外傷が原因で起こっている場合は、ご自分でも判断できると思います。しかし皮膚疾患で起きている場合は、なかなか判断するのは難しいでしょう。
頭皮のヒリヒリの原因には様々なものがありますが、はっきりと特定することは難しいともいえます。
何も対策しないでいると、薄毛を進行させることもあるため、心配な場合は早めに必要な治療を受けて改善しましょう。
頭皮環境を健やかに保つには、保湿やマッサージ、運動などご自身で行えることもあります。それらを取り入れていくとともに、もしすでに抜け毛も進んでいる場合には、HARG専門のクリニックで受診することをおすすめします。

冬も抜け毛が多いのはなぜ? 乾燥によるフケは頭皮環境悪化の信号?

 

朝晩が急に冷え込むようになる11月。この時期、秋に増えた抜け毛が相変わらず続いていると感じている方や、最近はフケも気になっている、という方が少なくありません。
大気が乾燥する季節でもあり、頭皮の乾燥にはくれぐれも注意したいものです。
薄毛対策としては、湿度と気温の低下による乾燥や冷えなどによって起こる、抜け毛やフケには特に気を付けなければなりません。
なぜなら抜け毛もフケも、不潔な印象を人に与えるだけでなく、頭皮トラブルのサインでもあるからです。
そこで今回は、冬に起こる抜け毛やフケの原因と対策方法を紹介します。できることから改善して頭皮トラブルを未然に防いでいきましょう。

 

冬に抜け毛が多い原因

乾燥するこれからの時期は、大気中の湿度の低下によって頭皮環境が悪化して抜け毛が多くなります。そんな冬特有の要因から以下のようなことが起こってきます。

 

頭皮の乾燥

冬は湿度が低く、さらに室内での暖房の使用のために、春や夏よりずっと頭皮や髪が乾燥しています。
頭皮が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下して、皮膚炎のような炎症が生じることがあります。この炎症が、抜け毛だけでなく、かゆみやフケなど様々な髪トラブルを招くことになるのです。
また、髪の毛が乾燥すると髪のタンパク質の密度が下がり、切れ毛とともに抜け毛も増えることにつながります。

 

頭皮の血行不良

冬は気温も下がりますので、体温を下げないために頭皮の毛細血管も収縮して対応します。すると血流が悪くなって、必要な栄養素が頭皮に届きにくくなってしまいますので、頭皮の栄養不足によって抜け毛のリスクも高まります。

 

 

体温低下に伴う免疫力の低下

体温が下がるごとに免疫力も低下するといわれています。免疫力が弱まると頭皮では常在菌が繁殖し、頭皮環境の悪化につながります。
そのため、抜け毛や炎症によるフケ、かゆみなどが起こってきます。

 

首や肩、頭皮のコリ

寒さから体全体がこわばってしまい、背中から首、肩にかけて張っている僧帽筋という筋肉が固くなることで首や肩、頭皮が凝りやすくなります。
こうした凝りは頭皮の血行不良をさらに悪化させるため、抜け毛の原因と考えられます。

 

冬にフケが増える原因

冬になって突然増え出したフケには、他の季節とは違う次のような理由があります。

 

乾燥による頭皮のターンオーバーの乱れ

湿度が下がり空気が乾燥すると、皮膚の角質をくっつける細胞間物質を減少させます。そのため、角質がはがれやすくなりフケの増加につながります。
また、頭皮が乾燥しているため、つい爪を立ててかいて頭皮を傷つけてしまうと、バリア機能が弱まっている頭皮環境がさらに悪化して、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
フケは頭皮の古い皮膚細胞がはがれ落ち、新しい皮膚細胞に変わることで起きます。
この生まれ変わるサイクルをターンオーバーといいますが、その周期が乱れ短縮されるとフケが増える恐れがあります。

 

血行不良によるバリア機能の低下

寒いと体温を維持するために血管が収縮し、血行不良が起こりやすくなります。頭皮の血管も例外ではありません。
頭皮への血流が悪いと、血液によって運ばれる栄養が行き渡らなくなるため、皮膚のバリア機能も低下してしまいます。それにより、例え小さな刺激でもターンオーバーが乱れてフケが出やすくなるのです。

 

乾燥による過剰な皮脂分泌

屋外の乾燥に加え、室内でも暖房使用により湿度が低下している環境では、頭皮の保湿機能が低下してしまいます。
そのため、乾燥した頭皮の水分不足を補おうと、今度は皮脂が多く分泌されます。
皮脂の過剰分泌によって、常在菌である黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌などの繁殖が起こり、頭皮に炎症を起こしフケやかゆみの原因となります。

 

抜け毛やフケを放置してはいけない理由

頭皮も体の皮膚と同様に新陳代謝を繰り返しています。健康な頭皮だと約1か月で新しい頭皮に生まれ変わり、この時にはがれ落ちる角質がフケです。
しかし、新陳代謝のターンオーバーが先にお伝えした様々な要因で崩れると、目に見えるほどの大きさのフケが落ちるようになります。
抜け毛やかゆみを伴うのであれば、それは頭皮からのSOS。放置しておくと、薄毛が進む原因にもなるので、早めの対処が必要です。
乾燥からバリア機能が落ちた頭皮が傷つき、炎症を起こすと深刻な脱毛症を引き起こすこともありますので、注意しなければなりません。

 

抜け毛やフケがAGAに与える影響は?

AGAの発症は、男性ホルモンのジヒドロテストステロンが増えることによって起こります。このジヒドロテストステロンが発毛サイクルの成長期を短縮させることで、抜け毛が増え徐々に薄毛が進行していきます。
そしてまた、頭皮環境も重要な要素になります。抜け毛やフケが異常に出る場合は、頭皮の状態が悪化しているということですので、そのままにしていると増々薄毛が進行するリスクがあります。

 

 

冬に増えるフケの対策方法

この時期の乾燥や血行不良によって増えた抜け毛やフケは、どのように対策していけば良いのでしょうか。
重要なのは、頭皮の乾燥を防ぐことと、血行を良くすることの2点です。ここからは冬の環境から頭皮を守るためのおすすめの対策法をご紹介します。

 

ドライヤーの使い方を見直す

髪を洗った後は、タオルドライをしっかりしてからドライヤーを使いましょう。
またドライヤーの熱風が頭皮に近いと乾燥の原因になりますので、使う時は15センチ以上離し、同じ場所に長時間当てて一カ所に熱がたまらないようにしましょう。
同じ場所に当て続けると、乾きムラが起こるだけでなく頭皮を乾燥させますので、こまめに動かし、風が髪全体に行きわたるように乾かします。

 

高温のシャワーを避け、湯船に浸かる

寒いからといって洗髪の際に熱いお湯を使用すると、必要以上に皮脂が取り除かれて、頭皮の潤いが失われてしまいます。お湯は38~40℃くらいに設定して行いましょう。
さらにシャワーだけで入浴を済ませず、ゆっくり湯船に浸かって深部から温まり、血行を促進しましょう。頭皮の栄養不足を防ぐ効果が期待できます。

 

髪を洗い過ぎない

フケが気になるからといって、一日に何度も髪を洗うと頭皮にとって大切な皮脂まで溶け落ちてしまいます。
シャンプーは一日一回。洗う時は爪を立てず、指の腹を使い、軽くマッサージするように洗います。汚れがきれいに落ちきるように、すすぎは丁寧に行って下さい。

 

 

頭皮の保湿は必ずする

冬の乾燥シーズンには、保湿性の高いシャンプーや頭皮用ローション、ヘアオイルを使用することでうるおい効果が期待できます。
頭皮用ローションを選ぶ際には、保湿成分に加えて抗炎症成分が配合されている物を選ぶと、フケとかゆみの改善につながります。
また、ローションなどを付ける際には、指の腹で優しくもみながら馴染ませると、保湿とともに血行促進も期待できます。

 

加湿器で部屋の湿度を保つ

暖房によって室内が乾燥した場所で長時間過ごしていると、頭皮も乾燥してしまいます。
加湿器を使用して、部屋の湿度が50~60%になるようにしてみて下さい。
ただし60%以上になるとカビやダニの繁殖しやすくなるので、適切な湿度を保つように設定するようにします。
部屋の乾燥は、フケなどの頭皮トラブルだけでなく様々な不調の原因にもなりますので、暖房器具を使用する際は、必ず加湿器も合わせて使用するようにしましょう。

 

まとめ

今回はこの時期にフケや抜け毛が多くなる原因と、その対策法を紹介しました。
両方とも放置することで深刻な頭皮トラブルにつながってきますので、乾燥する冬に合った対策をして薄毛のリスクを減らしていきましょう。
いつもより抜け毛やフケが多いなと感じたら、速やかに普段の生活を見直して対策をとることが大切です。
もし、なかなか症状が改善しない、または悪化している、と感じる場合には別の理由が隠されているかもしれないため、専門クリニックなどへ相談することも検討してみましょう。

健康な髪に必要な栄養素! 男性ホルモンを抑えるイソフラボンは効果的?

 

10月から11月にかけて、薄毛がより顕著になるというケースが多く見られます。
これは夏に蓄積した紫外線ダメージで脱毛が起きるほかに、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが増えることも関係しているかもしれません。
秋になると気温や湿度の変動が大きく、ホルモンバランスが乱れやすくなります。そして
それが自律神経にも影響してストレスを感じたり、体の不調を訴えたりする方が増えるのですが、そのことが薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの量を増やすことにつながるというわけです。
そこで、毎日の食事で摂る栄養素から、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを減らすものをお伝えしたいと思います。

 

どんな時に、ジヒドロテストステロン(DHT)は増える?

ジヒドロテストステロンそのものは体に欠かせないホルモンですが、一方で薄毛の原因になるともいわれています。
偏った食生活や睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れや、ストレスや気温の寒暖差などによってホルモンバランスが乱れることも、DHTが増える原因になります。
例えば体を動かす習慣がない方、水分の摂取量が少ない方の場合、汗や尿からジヒドロテストステロンが排出されにくくなりますので、体内のDHT濃度が高い傾向にあるといえます。
また、喫煙によって男性ホルモンの量が増えると、ジヒドロテストステロンの分泌量を増加させることも分かっています。

 

注意したい自律神経の乱れ

季節の変わり目や、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が増加することが報告されています。
そして、その結果としてジヒドロテストステロンの量も増える可能性が高くなってしまうというのです。
なぜなら、ジヒドロテストステロンは、テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びついて生成されますので、テストステロンの量が多ければ、それだけ5αリダクターゼと結びつく確率も高くなるということなのです。

 

ジヒドロテストステロン(DHT)と薄毛の関係

髪には周期があり、成長期、退行期、休止期と移っていって成長が止まり、自然に抜けるようになっています。
DHTは、発毛の元になる毛母細胞へ栄養を送る毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれると、毛母細胞の働きを低下させます。
そうして髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすシグナルを出すことで成長期が短縮されてしまい、髪が早く抜け健康な髪も生えにくくなるのです。

 

食事でジヒドロテストステロン(DHT)を減らす方法


AGAの発症に関わるジヒドロテストステロンを減らすことで、抜け毛を防ぐ作用が期待できます。そしてそれには、5αリダクターゼを抑えることが重要になってきます。
それを踏まえて、DHTを抑えることにつながる栄養素や成分について解説していきます。

 

大豆類に含まれるイソフラボンの効果

ジヒドロテストステロンの抑制が期待できるものといえば、大豆に含まれるイソフラボンです。イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれていて、体内で女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをします。
イソフラボンによって女性ホルモンが増えると、相対的に男性ホルモンが減って結果的にDHTが作られにくくなるというのです。
また、5αリダクターゼの働きを阻害する作用もあるため、テストステロンと結びつくのを防ぎ、薄毛の原因であるDHTが増えるのを抑えられるといわれます。
毎日、豆腐や納豆、厚揚げ、豆乳などの大豆製品のいずれかを意識的に摂りましょう。

 

牡蠣や牛肉、レバーなどに含まれる亜鉛の効果

亜鉛には5α-リダクターゼを阻害する作用があり、DHTの生成を減らすことが期待できます。AGAは、テストステロンが5α-リダクターゼと呼ばれる酵素と結びつきDHTへと変化し、抜け毛が増え進行します。
AGA予防のためにも、亜鉛が含まれる牡蠣や牛肉、レバー、しじみなどは意識して摂りましょう。
また亜鉛は髪を構成するケラチンを合成する働きもありますが、ストレスを受けると亜鉛が大量に消費されるので、日頃からできるだけ食べるようにしたい栄養素です。

 

 

味噌、キムチ、チーズなどの発酵食品の効果

キムチやチーズなどの発酵食品もDHTの抑制を期待でき、抜け毛を予防する効果が期待されています。
発酵食品には、アミノ酸の一種であるポリグルタミン酸が多く含まれています。
ポリグルタミン酸は旨味成分ですが、この成分が5α-リダクターゼの作用を抑制して、テストステロンがDHTへと変化するのを抑えるというのです。

 

ミカンの皮に含まれるd-リモネンの効果

d-リモネンにも、5αリダクターゼの抑制作用があるといわれています。ミカンの皮を細かく刻んで、料理やサラダやお菓子に使ってみましょう。
スダチにも含まれるので皮をすりおろし、風味付けにするのもおすすめです。

 

生活習慣からジヒドロテストステロン(DHT)を減らす方法

毎日の生活が乱れていると、ホルモンバランスが崩れてテストステロンの分泌量が増加し、結果的にDHTの量が増える可能性があります。
ホルモンバランスを整えるためにも、次のような点を意識してみましょう。

 

良質で十分な睡眠

睡眠不足を改善することで、ストレスを和らげられ、ホルモンバランスを整えることができます。適切な睡眠時間は個人差がありますが、7時間を目安にしましょう。
また、睡眠の質を高めるためには、寝る前のスマホチェックや激しい運動、熱い風呂につかるといったことも避けて下さい。
入浴は寝る2時間前までに、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることをおすすめします。また、寝る前には軽めのストレッチをし、血流を促すことで良質な睡眠へと導かれます。

 

 

有酸素運動で汗や尿から排出

DHTを減らすためには、ウォーキングや軽いジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動をして排出を促すことも効果的です。
運動の際に適度な水分を摂ると筋肉などが伸縮し、古くなった水分が出やすくなります。
また軽めの運動は、ストレスを和らげてホルモンバランスを整える働きが期待できます。長く続けられそうな運動を選び、景色を楽しんだり音楽を聴いたりするとストレスを解消しやすくなります。

 

お酒やタバコを控える

アルコールは、肝臓で代謝されますが、その際に亜鉛が多量に消費されます。飲酒はできるだけ控えることが大切です。
意識的に亜鉛を摂ったとしても、毎日お酒を飲むという方はどうしてもDHT量が増える傾向になりがちです。
また、タバコを吸うとDHTは増えやすく、喫煙者は非喫煙者に比べて14%も多いという報告があります。禁煙ですることでジヒドロテストロンを抑制する効果が期待できるでしょう。
また、タバコに含まれるニコチンは、頭皮の毛細血管を収縮させ、髪の成長に必要な酸素や栄養が行き渡るのを妨げます。
喫煙習慣をやめることで、発毛や育毛をストップさせる要因を少なからず取り除けるはずです。

 

クリニックでの治療も考えてみる

これまでご紹介した生活習慣の改善や、食事、運動などによってDHTの抑制に努めることはできますが、やはり限界もあります。
素早くかつ確実にDHTの量を抑えて、AGAを防ぐことは難しいかもしれません。
その点、薄毛専門クリニックでは、5αリダクターゼII型を阻害する薬剤のプロペシアや、5αリダクターゼI型II型を阻害する薬剤のザガーロなどが処方されます。
抜け毛が気になる方や、AGAかもしれないとお悩みの方は、まずはクリニックを受診して相談してみましょう。

 

まとめ

秋は、食生活や生活習慣を見直すには良い季節です。
これまでファストフードや外食などで栄養バランスが偏った食生活を送っていた方は、これ以上薄毛の原因となるDHTの量を増やさないためにも、ご紹介した栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。
男性ホルモンを抑えることには薄毛改善効果を見込めるといわれますが、それとともに薄毛治療を始めてみたいとお考えの方は、専門機関にて医師による診察を受けてみることをおすすめします。

こんな抜け毛だったら要注意! 危険な抜け毛を見分けるポイントとは?

 

秋に抜け毛が気になるという方はとても多く、薄毛クリニックなどに相談にいらっしゃる方も秋が一番多い傾向にあります。
ではなぜ、秋になると抜け毛が増えるのでしょうか。
動物の換毛期のように、人も秋に毛が生え変わりやすいという説の他、夏の強い紫外線や冷房による冷えが頭皮に影響して、秋に髪が抜けやすくなるといわれています。
最近シャンプー中の抜け毛が増えたような気がするけれど、原因が分からない…。
そんな不安をお持ちの方に秋に抜け毛が増える理由をお伝えしながら、気をつけるべき抜け毛の見分け方を解説していきます。

 

秋になると抜け毛が多くなる理由とは?

秋に抜け毛が増える原因の1つが、動物にとって秋が換毛期に当たるからといった考えがあります。
動物の体毛は秋に冬毛に生え替わるため、大量の抜け毛が見られます。人間も秋になると換毛期を迎え、抜ける量が増えるのかもしれません。
また、夏の強い紫外線を浴びて頭皮へのダメージが蓄積されているため、ということが考えられます。頭皮環境が悪化すると脱毛の要因となります。
夏の疲れが秋になると出るように、頭皮環境の悪化もジワジワ進み、時間をおいて起こるために秋に抜け落ちる髪の毛の量が増加します。
そして冷房による冷えや、室内が乾燥するために起こるとも考えられています。
男女問わず夏の冷えを訴える方は年々増加しており、当然体の冷えは頭皮の冷えにもつながってきます。
その結果、血行不良が起こって発毛や育毛に必要な栄養素が行き渡りにくくなって、抜け毛が増えるということに。
さらに冷房で頭皮が乾燥すると、かえって皮脂の分泌量が増加して脂漏性皮膚炎を発症し、頭皮環境の悪化にともなって脱毛のリスクも高まるのです。

 

 

髪の毛が抜けるのは、こんな理由から

AGA(男性型脱毛症)を含む男性の脱毛症は、加齢によるものだけでなく20代でも発症することがあります。
以下のような原因が絡み合って起こってきますので、抜け毛の増えるこの時期にご自身の生活などを見直すためにも参考にして、対策に役立てて下さい。

 

紫外線のダメージ

紫外線を浴びることは、頭皮にとって悪影響を及ぼします。頭皮は太陽の日差しを一番浴びやすく紫外線の刺激は深刻です。
紫外線UV-Aは特に皮膚の表皮を通り越して真皮まで到達し、毛母細胞や毛包幹細胞を損傷させる恐れがあります。
また、皮膚の老化を早める危険性も潜んでいます。髪で覆われているから安心というわけではなく、一年を通した紫外線ケアが必要です。

 

加齢

40代50代になると男性更年期と呼ばれる症状が見られるようになり、男性ホルモンであるテストステロンが減少することも原因の一つと考えられています。
更年期障害によって、薄毛の原因といわれるテストステロンが減少するのに、なぜ薄毛が進行してしまうのか。
それは更年期が精神不安を引き起こしてしまう要素を持っており、体調やメンタルをコントロールできないことによるストレスが、抜け毛につがなる可能性があるからです。

 

睡眠の質が落ちる

発毛や髪が成長するためには、成長ホルモンは欠かせません。
夏の寝不足が続き、慢性的に睡眠不足の方は、髪だけでなく皮膚や内臓の細胞の生まれ変わりにまで悪影響を与えています。
また、良質な男性ホルモン分泌には、質の良い十分な睡眠は大切な要素です。

 

偏った食生活

薄毛人口の増加には、食の欧米化が関わっているといわれます。肉中心の高脂肪な食事は血行を悪くして、髪に栄養が届きにくくなります。
また、脱毛症と肥満体質の関係性も報告されていますので、暑い夏にはできなかった運動を復活させ体を動かし、低脂肪で栄養バランスの良い食事を心掛けていきましょう。

 

ストレスを抱える

ストレスは活性酸素を発生させることをご存知でしょうか? 活性酸素は様々な老化現象を加速させるのはもちろんのこと、毛根にも悪影響を与えています。
また、ストレスで薄毛の原因となるジヒドロテストステロン生成が促進するともいわれています。

 

異常な抜け毛とはどんなもの?

健康な方の髪の生え変わりの周期は、2~6年の成長期を経て次第に退行期、休止期へと移り、最後に抜けていきます。
これは自然な脱毛で、誰にでも普通に起こる現象ですから、それほど心配はいりません。
しかし、これがシャンプーや整髪料によるアレルギー、ストレス、生活習慣の乱れ、頭皮の乾燥や皮脂過剰、AGA、FAGAなどが原因で頭皮の状態が悪化すると、髪の毛の成長期が短くなって、十分育たないうちに抜けてしまうように。これを「異常脱毛」といいます。

 

どうやって「異常な抜け毛」を見分ける?

異常脱毛が起こっているかどうかは、抜けた毛を見れば分かります。以下のチェックポイントからよく観察してみましょう。

 

毛根の色や形

抜けた毛の根本の部分「毛根」はどうなっているでしょうか。
自然に抜けた毛は、黒で根本へ向けて次第に白くなっており、毛根はマッチ棒のように丸くふくらんでいます。
しかし、色が全体的に白く、触るとベタベタする、全体が黒色、形が尖っている、くびれがない、末端からしっぽみたいなものが出ているという場合には、何らかの問題があって抜けている可能性があります。

 

抜け毛の太さや長さ

自然に抜けた毛には、ある程度の太さがあります。しかし毛が細くて弱々しい、短いというような場合は、成長しないまま途中で抜けてしまっているサインです。

 

抜け毛の本数

1日に抜ける髪の本数は、健康な状態の方だと100本程度。もし200本を超えていると、薄毛が進行している可能性があります。
そのほか、急に排水溝に溜まる毛量が増えた、枕に大量の髪がついている、いつも床に髪の毛が落ちているなどがあるようなら、抜け毛対策を考えたほうがいいでしょう。

 

根元に謎の白い塊が付いていたら?

抜けた毛を見た時に、白いぷるぷるした半透明のゼリー状のものが根本に付いているのを見たことありませんか? それは、毛根鞘(もうこんしょう)といいます。
毛根鞘とは、毛包の一部で髪と頭皮を固定している大事なものです。
もし毛根鞘が一緒に抜けてしまったら、もう髪は生えてこないのかと不安になるかもしれませんが、毛乳頭と毛母があれば発毛がストップすることはありません。
毛乳頭は、毛細血管から毛の成長に必要な栄養素を受け取っている器官で、毛母はその栄養を受け取って分裂を繰り返して発毛を行なう細胞です。
毛根鞘が抜けたとしても、このような役割のある器官や細胞が残っているので、髪は生え続けます。

 

根元に付いた白い物体が皮脂の場合は対策を!

抜けた毛を見た際に、根元に毛根鞘が付いているのは問題ないのですが、もし皮脂が付いていたとしたら、頭皮トラブルが起きている可能性があります。
見分け方としては、毛根鞘は半透明ですが、皮脂は真っ白です。そしてまた皮脂は触るとベタつきを感じます。
皮脂は乾燥から頭皮を守ったり、保護したりするために必要ではありますが、過剰になると臭いやフケの原因になります。
さらに皮脂汚れをエサに雑菌が繁殖して脂漏性皮膚炎になって、脱毛が起こることもあります。そのため、抜け毛に皮脂が付いているのを見つけた時は、早めに対処するようにしましょう。

 

トリコチロマニア(抜毛症)という病気

もし、抜けた毛に付いている毛根鞘を見るとスッキリするとか、快感を覚えるというのであれば注意が必要かもしれません。
トリコチロマニア(抜毛症)という病気の可能性がありますので、ご説明しておきます。

 

トリコチロマニアとは

ご自分の髪の毛を引き抜いてしまう病気で、強迫性障害の疾患の一つとされています。
「毛を抜くと安心する」「抜いた毛に毛根鞘が付いていると幸せな気分になる」「髪の毛や毛根鞘を食べたくなる」などの感情があり、毛を抜きたい衝動に駆られてしまいます。
原因は明確ではありませんが、遺伝や環境などが組み合わさって発症するのではないかと考えられます。
思春期に多く見られ、年齢とともに自然に治る場合もあれば、大人になっても治らず悩んでいる方もいます。
薄毛の原因にもなってしまうので、毛を抜くのがどうしても我慢できないという方は、精神科・心療内科のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
毛を抜いたり、食べたりする行為を軽視せずに、病気であることを受け止めて早めにしっかり治療していきましょう。

 

まとめ

秋になって抜け毛が増えるのは、主に夏の紫外線ダメージなどによるのですが、中にはAGAなどにつながる抜け毛の場合もあります。
これまでお伝えしたように、抜けた毛の毛根の色や形、太さ、そして本数をチェックすれば、今の抜け毛が深刻なものなのかどうかがわかります。
もし生え際や頭頂部の薄毛が顕著な方は、AGAを発症している可能性が考えられますので、急な抜け毛の増加で不安を感じたら、できるだけ早くクリニックを受診してみて下さい。

夏の日傘男子が増えている! 紫外線から頭皮を守るメリットとは?

 

暑さが本格化すると、熱中症の心配や頭皮の日焼けの心配があると思います。
夏は紫外線や高温多湿の気候などで、頭皮には有害な脂である過酸化脂質が溜まりやすく、毛髪の成長が阻害される危険も高まります。
そんな夏におすすめしたいのが、日傘。
帽子をかぶることも紫外線を遮るという点では良いのですが、長時間被っていると頭皮が蒸れて、逆に不衛生な状態になってしまうことが難点です。
今、これまで女性が使うものというイメージがあった日傘を男性でも使う方が多く見られるようになっています。
薄毛対策にとってなぜ日傘がおすすめなのでしょうか。そのメリットや日傘の選び方についてお伝えしていきます。

 

日傘が薄毛対策におすすめできる理由

一般的に薄毛の方の場合、頭皮で皮脂がより分泌されることや、地肌の見える箇所に紫外線を浴びやすくなることから、ダメージのリスクが高まると考えられています。
夏の紫外線が秋の抜け毛の原因になることも知られており、髪の成長を阻害する要因をできるだけ避けるための対策を取っていきたいものです。
そんな日焼け対策として、帽子をかぶったり、日焼け止めを塗ったりする方法もありますが、中でも特に日傘の効果が優れているといえるでしょう。

 

 

夏の帽子は、蒸れから汗や脂質が流れ出す

帽子を被るのは紫外線から頭皮を守る上では良いのですが、蒸れるため頭皮は汗で濡れ、脂質も必要以上に流れてしまうという点が難点です。
自ら分泌する脂で頭皮を外的な刺激から守っているといった面もあるので、流れ過ぎてしまうのは良くありません。またそれらを補おうとして皮脂が過剰分泌し毛穴詰まりを起こす可能性もあります。

 

日焼け止めは、皮脂汚れと混ざって雑菌が増える

また頭皮用の日焼け止めは、日焼け対策になりますが、頭皮で皮脂や汚れと混ざり合い毛穴詰まりや雑菌が繁殖する可能性もあるということも注意しなければなりません。
屋外でのスポーツ観戦や、運動するといった場合には有効といえますが、普段の生活では日傘の方がおすすめできます。

 

日傘は、薄毛対策&熱中症対策にも効果的

直射日光を遮り、紫外線をカットするという点に関しては、帽子や日焼け止めと同様かもしれません。
でも日傘は、頭部が空気に触れることができ、通気性があるので蒸れを防ぎ、日陰にいる状態にするため頭の温度上昇を軽減できるという点がメリットです。

 

熱中症で薄毛のリスクも上がる

気温の高い場所に長くいることによって体に熱がこもり、大量の発汗によって水分や塩分が不足したことが原因で起こる熱中症。
人間の体には、環境に適応するための体温調節を行う機能が備わっているのですが、高温の場所に長時間いるとその機能が乱れて、体に熱が溜まり多量の発汗を引き起こして熱中症が発症します。
熱中症は脱水症状も伴い、体のミネラルバランスが崩れるだけでなく、内臓にもダメージを与えてしまうため気を付けなければなりません。
ひどい場合には生命の危険も伴ってくるため、本来は髪へまわるはずだった栄養や酸素が急遽生命維持のために使われることになります。
そうして、髪や爪などへの供給がしばらくストップされるという事態になるので、薄毛リスクも上がってしまうということなのです。

 

 

薄毛の方に適している日傘のメリットとは?

近年の酷暑といわれる環境から、「日傘男子」という言葉も生まれるくらい日傘を利用する男性が増えています。そこで薄毛を気にする方にとっても最適な日傘のメリットについて、整理してご紹介します。

 

紫外線によって起こるダメージを防止

紫外線には毛髪の元となる毛母細胞にダメージを与え、発毛機能を弱らせてしまう力があります。
頭皮が紫外線を浴びることで薄毛の進行につながる危険があるため、それを遮断することができる日傘が最適なのです。
日傘は紫外線をブロックすることを目的に作られていますが、遮光率によって差が出ますので、選ぶ時は遮光率100%に近い物を探してみて下さい。

 

蒸れを防いで抜け毛防止

汗で蒸れてしまい雑菌が繁殖すると、頭皮に炎症を起こし頭皮環境が悪化し、髪の毛が生え変わるサイクルを乱す可能性があり抜け毛が増えることも考えられます。
また、汗をかきやすい男性は肌や髪の毛がベタついてしまい、見た目にも清潔感が半減してしまうなんてことも…。こういった状況を防ぐためにも通気性の良い日傘が効果的です。

 

体感温度の軽減で薄毛対策

普通の日傘を使った場合でも、体感温度が3~5℃下がることが証明されており、完全遮光効果のある日傘を選べば、10℃も下がるのだそうです。
この酷暑の中で、これだけ体感温度が下がれば汗もかきにくくなるので、ありがたいですよね。
人の体温は、全体の60%は筋肉によって作られるといわれていますが、男性は女性よりも筋肉量が多い分、熱をたくさん作りだしてしまい、それによって体温も上がってしまうのです。
そのため女性よりも暑いのが苦手な男性には、日差しを避けてくれる日傘は何より心強い味方になってくれるでしょう。

 

 

男性用日傘はどんなものを選べば良い?

強い日差しの中でも快適に過ごせて薄毛対策にもなる日傘は、もはや夏の必需品。
でも、どんな日傘を選べば効果的なのか分からない、という方もいらっしゃると思いますので、何をポイントに選べば良いのかご紹介しましょう。

 

まずは、遮光率とUVカット率をチェック

日差し対策には、「一級遮光」を選びましょう。遮光率とは直射日光を遮る割合です。遮光率の高い日傘は光を通しにくく、眩しさと暑さを防ぐことができます。
そして紫外線対策には、UVカット率(紫外線遮蔽率)で日傘を選びましょう。UVカット率とは、紫外線をカットする割合を表しています。
日焼けの原因となる紫外線をカットしてくれるかどうかの判断基準となるので、日常的な紫外線対策を行うならUVカット率90%以上のもの、より抜け毛防止や薄毛対策をしたい方は95%以上のものを選ぶのがおすすめです。
できれば、遮光率99.99%以上、UVカット率99.99%以上のものが、より安心でしょう。最近では「完全遮光日傘」と呼ばれる遮光率最強の日傘も売られています。

 

便利な「折りたたみ」や「晴雨兼用」タイプ

コンパクトで鞄に入れられ、邪魔にならずに携帯できるのが折りたたみタイプの日傘。
長傘タイプと比べて耐久性が低めの傾向にありますが、やはり荷物を軽くしたいといったニーズが高いために人気です。
長傘タイプはサイズが大きく、体格の良い男性もゆとりをもって使用できるのですが、荷物になってしまうので、日差しが特に強い日やレジャーシーンなどの使用がおすすめです。
また昨今の気候変動によるゲリラ豪雨への備えも考えたいところです。
そんなことから折りたたみタイプとともに人気なのが、晴雨兼用の日傘。
晴雨兼用傘は、傘の裏側にコーティングが施されているので、雨でも晴れでも使用できます。日常的に携帯していれば、日差しが強い時間帯も、急な雨にも両方対応できます。

 

まとめ

薄毛のリスクを高める紫外線や暑さから頭皮を守ることができ、夏場の体力消耗も抑えられる日傘のメリットについてご紹介してきました。
特に仕事で外回りが多い方には、もはや夏の必須アイテムといえそうですね。
メンズ用の日傘も最近は種類も豊富に販売されており、持ち歩きしやすい折りたたみ傘や大きめサイズの長傘、ブランドものまで多種多様です。
遮光率やUVカット率の機能性とともに、ご自分に合った色やデザインが選べます。
男性の皮膚は丈夫そうに見えても、実は女性と同じで乾燥しやすく痛めやすいもの。
頭皮にも言えることですので、日傘を使うことで薄毛対策できるのならば積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

頭皮のニオイはなぜ取れない? 原因や対策、AGAとの関係にも注意!

 

梅雨から夏にかけて、特に気になるのが頭皮の臭い。「頭が常に臭いような気がする…」と、過敏になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
原因を知ってちゃんと対策したいけれど、なかなか人には相談しづらい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
頭皮からニオイがする場合は、脂漏性皮膚炎やAGA発症の前触れである可能性もあるため、臭いの元が何かを突き止めることが大切です。
毎日髪を洗っているのに臭いが取れない状態が続いている方は、すでに頭皮トラブルが起きていることも考えられます。
今回の記事では、この時期の頭皮のニオイの原因や、注意すべき理由をお伝えしながら、専門クリニックでの治療についても解説していきます。

 

頭皮が臭うのは、AGAの前ぶれ?

頭の臭いは、毛穴に皮脂汚れが詰まったり、炎症を起こしたりしているなど、頭皮環境の乱れによって生じてきます。
さらに、この状態は毛髪の成長を促す成分が十分に行き届いていないサインでもあり、放置しているとAGA(男性型脱毛症)の原因となることもあります。
頭皮の状態が良好でないまま放置していると、将来的にAGAを引き起こすこともあるため、頭皮の臭いを改善するよう適切なケアが必要です。
AGAは基本的に、男性ホルモンが5αリダクターゼと結合して作られるジヒドロテストステロンが発症に関係していますが、他にも、頭皮環境の乱れや加齢、偏食など、様々な要因が重なって症状が現れるといわれているのです。
臭い自体はAGAの症状ではないものの、頭皮環境の悪化は早めに改善しておくことが将来的にAGA予防には大切になってきます。

 

 

臭いと脂漏性皮膚炎の関係は?

高温多湿の気候に加え紫外線の強い梅雨時から夏にかけては、肌のトラブルに気をつけたい時期です。
中でも注意したいのが、カビの一種である真菌が繁殖して炎症や湿疹などが生じる、脂漏性(しろうせい)皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い鼻のまわりや頭皮などに起こる皮膚炎です。
皮脂は、本来皮膚や髪を保護し潤す働きがありますが、分泌量が多過ぎると吹き出物やニキビを生じさせるほか、皮脂が酸化すると嫌な臭いを発したりします。
また地肌が赤みを帯び、かゆみを伴い、かさつきや脂ぎった黄色いフケが出るようにもなります。

 

頭の臭い対策をしないとどうなる?

お伝えしたように、頭皮から臭いが出ているのは、何かしらの問題が起こっているサインといえます。では、具体的にどのようなことが懸念されるのかを次に紹介します。

 

頭皮環境の悪化が進む

臭いが発生していることはすでに、頭皮環境が悪くなっていることが考えられます。
例えば、頭皮に皮脂や汚れが溜まっていたり、皮膚が乾燥したり、細菌が繁殖したりしているという可能性があります。
そしてフケや赤み、湿疹などの症状を引き起こし、頭皮のバリア機能や水分量が低くなって毛根周辺にもダメージを与えている可能性があるので注意しましょう。

 

抜け毛が増える

髪の脱毛が進行してしまう可能性も考えられます。臭いのほかに湿り気のある大きめなフケもあるという場合は、脂漏性皮膚炎が起きていることが考えられます。
これは、皮脂を栄養源とするマラセチアという常在菌が繁殖することで起こる病気で、抜け毛を進行させることがあります。

 

男性型脱毛症(AGA)のリスク

さらには、男性型脱毛症(AGA)が起きてくる可能性もあります。
ある製薬会社と大学の薬学部との共同研究では、AGAを発症している方の頭皮には、皮脂成分のトリグリセリドやアクネ菌、マラセチア属菌が多いことが報告されています。
菌が原因で臭いが出ている場合にも、同様の状態であるケースもあるのです。
このように、頭が臭っているということは頭皮環境も悪化が進んでおり、病気を引き起こしたり、抜け毛を進行させたり、AGAを発症させるきっかけにもなるので早めに対処しましょう。

 

不衛生な印象を周囲に与える

体臭も頭の臭いも、職場などで接する人たちや家族に不快感を与え、不潔な人という印象を与えてしまいます。
本人はそれほど感じていなくても、意外と周囲は感じ取っていることが多いので注意しましょう。

 

頭皮の臭いは放置せずに、早めにクリニックで相談を!

シャンプー剤を変えたり、髪の洗い方を改善したり、脂っこい食事を控える、ストレスを貯めないなど、生活習慣の見直しで臭いが薄らぐことはあるかもしれません。
ただし、脂漏性皮膚炎やAGAの前触れが関係している場合の臭いは、専門クリニックでの受診をおすすめします。
頭皮が臭うのは、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、粉瘤などの病気が原因で発生する場合があります。
梅雨から夏にかけて多く発症する脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌というカビが頭皮で増殖して、皮脂と混ざって悪臭を発します。
また、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の場合は、フケのように角質の粉が落ちるまで悪化すると、その部分から組織液が出て独特の臭いが出ることも。
他には、皮脂が溜まって皮膚が盛り上がる粉瘤も、臭いが発生する場合があります。
もし一緒に炎症やかゆみ、湿疹なども見られるならば、皮膚科や薄毛専門クリニックで治療が必要になってきます。

 

 

薄毛専門クリニックでの診察について

頭皮の健康状態も併せてより詳しく調べたい場合は、AGAや薄毛の専門クリニックに相談すると良いでしょう。
臭いに関してクリニックでは、医師が頭皮の臭いを測定器で測り数値化する方法もあります。頭皮にセンサーを当てるだけで、測定後は数字が表示されて、その程度によってどんな治療が必要なのかを教えてくれます。
AGA専門クリニックでは、そのほかにマイクロスコープで頭皮を観察し、血液検査や遺伝子検査も併せて行い、AGAのリスクも知ることができます。

 

医療機関やクリニックで相談するメリット

 

頭皮の臭いの原因がわかる

臭いの原因がはっきりすることで、正しい対処ができます。原因が分からないまま市販薬などを使っていても改善するどころか、悪化してしまうこともないとはいえません。
臭いがかえって強まり、お悩みやコンプレックスを長期にわたって感じる原因になるでしょう。

 

AGAの治療を早く始められる

医師の診断で、自分がAGAなのかどうかもわかります。もしAGAだった場合も治療を早期に始められますから、より薄毛の進行を抑えられる可能性が高まります。
季節がら、単なる皮脂汚れが原因と思い込んでしまったために対策が遅れることを防ぐことで、臭いに対しての根本治療と薄毛治療の両方に取り組めるでしょう。

 

コンプレックスを早く解消できる

クリニックで適切な治療を受けることで、お悩みを早く解消できます。これまでストレスに感じていたことが改善に向かうことで心が軽くなるでしょう。
ストレスはより一層臭いを強くしますし、また臭いが強くなることでさらにストレスが溜まるという、悪循環もリセットできるはずです。

 

まとめ

頭皮の臭いが発生する理由には、皮脂汚れや、シャンプーの洗い残しだけでなく、病気やAGAなど様々な影響が考えられます。
特にこれからの時期には頭皮環境が悪化する要因がたくさんありますので、将来的な薄毛を招くきっかけを作ってしまう危険もあるでしょう。
かゆみや炎症などの症状があったり、自分では症状を改善できなかったりする場合は、長いこと悩んでいないでまずは医療機関に相談しましょう。
頭皮からの臭いが気になるとストレスが溜まり、さらに状態を悪化させることにもなり、ます。さらにAGAの前兆の可能性もあります。
頭皮の臭いがセルフケアで消えないといった場合は医師の診断を受けて、適切に対処しましょう。