HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 頭皮がヒリヒリして痛い! 薄毛との関係やそうならないための対策とは
乾燥する季節に起こりやすいのが、頭皮のヒリヒリ感。
冬は頭皮も乾燥して皮膚のバリア機能が低下してしまうため、感覚神経が活性化され、過敏になる方も多いといえます。
外部からのちょっとした刺激でも頭皮がヒリヒリしている場合は、何らかの危険信号である可能性も! 放置した結果、髪の成長に悪影響を及ぼす恐れもあります。
そうならないためにも、なぜ起こるのか、どういった対策をしなければならないのかを知っておきましょう。そこで考えられる原因と、日頃からできる予防法を紹介するとともに、薄毛や抜け毛との関係についても解説します。
頭皮がヒリヒリしているのには、いくつか理由があります。これから要因となることをご紹介します。
湿度が低下し気温も下がると、頭皮がつっぱり感を覚えたり、ピリピリしたりすることがあります。
頭皮の一番表面に近いところにある角質層は、通常、細菌の侵入を防いで外からの刺激から守るバリア機能の働きを持っています。
しかし乾燥する冬はこのバリア機能が弱まって感覚神経が敏感になってしまい、ちょっとした刺激にも反応してこういった違和感が発生するようになります。
頭皮に皮膚疾患が生じているため起こっている場合があります。具体的な疾患については後でご説明しますが、これらが頭皮に起こると、ピリッとした痛みのほか、赤みや発疹、かゆみなどの症状を伴うことがあります。
体や顔以上に頭は日焼けしやすく、顔の2倍以上の紫外線を浴びているといわれます。
それによって炎症を起こしバリア機能も低下することで、皮膚が剥ける際にヒリヒリすることがあります。
湿疹やニキビなどができていてそれを掻いてしまう、またはシャンプー中に爪を立てて傷をつけてしまったなど、気づかないうち地肌に傷がついていることも考えられます。
冬の乾燥で頭皮がデリケートになっていると、ちょっとのことでも傷つきやすくなっているため注意が必要です。
皮膚疾患によってヒリヒリが起きているケースには、薄毛を進行させてしまうものもあるため注意しなければなりません。具体的にどんなものが考えられるのか解説します。
接触性皮膚炎は、一般的に「かぶれ」と呼ばれているもので、その時の体調や頭皮の状態で急に現れることもあります。
シャンプーやトリートメント剤、カラーリング薬剤などに含まれる成分が皮膚に触れることで炎症が起き、かぶれや赤み、ヒリつきが起こることがあります。
こめがみや後頭部、頭頂部に電気が走るような鋭い痛みが突然に起こることがあります。だいたい1日程で治まりますが、繰り返す可能性もあります。
肩こりやスマホ、パソコンの使用時の姿勢など、様々な要因から生じると考えられています。
毛穴の奥の毛根を包んでいる部分に起こる炎症です。
乾燥していたり皮脂分泌が過剰だったりすると、頭皮で細菌が繁殖しやすく、それの感染によって起こります。皮膚が赤み帯びたり、白色の吹き出物ができたりすることもあります。ニキビも毛包炎の一種です。
円形や楕円形に髪が抜ける脱毛症によって、毛が抜ける前や脱毛が広がる際に軽いかゆみやヒリヒリ感があり、淡い紅い斑点が現れることがあります。
それらの症状は、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。
皮膚の乾燥やシャンプー剤、整髪料の付着など、なんらかの刺激によって皮膚の一部が赤く盛り上がり、ヒリヒリやかゆみ、痛みが現れる病気です。
原因となる物の使用をやめると、症状が収まることがほとんどです。
普段の生活から生じた頭皮トラブルからもヒリヒリ感が起こることがありますので、それぞれについて、詳しくみていきましょう。
シャンプーは一日一回以上すると頭皮に過度な刺激を与え、痛みを感じることがあります。
皮脂をスッキリ落としたいと朝晩髪を洗う方がいますが、かえって乾燥が進む原因になることがあります。
また、爪を立てて洗うなども地肌が傷ついてしまいます。洗浄力の強いシャンプーを使うのも避けた方がよいでしょう。
緊張やストレスを感じると血管が収縮して血流の悪化を招きます。血管の収縮は頭皮への血流を低下させ、痛みやヒリつきを引き起こすことがあります。
冬は寒いため縮こまりがちで、手足や体全体の血液の流れが滞り、それが原因で頭皮の痛みを引き起こすことも。
また、タバコや過度のアルコール摂取など、生活習慣の乱れも血流を低下させる原因になります。
頭皮は汗をかきやすい場所で、蒸れやすく菌が好む環境といえます。
暖房を効かせた室内や電車などに長くいることで汗をかき、蒸れた状況で毛穴に皮脂や汚れが詰まるとアクネ菌が繁殖し、炎症やニキビが発生してかゆみやヒリヒリが起きることがあります。
このように様々な理由から頭皮のヒリつきが起きてきますが、実際に薄毛や抜け毛に関係があるのでしょうか。
頭皮のヒリヒリが起こっている場合、次のような兆候が出ていたら薄毛につながるサインともなるので注意したほうがいいでしょう。
ヒリヒリした痛みとともに円形や楕円形の抜け毛が見られる場合は、円形脱毛症の疑いがあります。
円形脱毛症は、自己免疫疾患と考えられていて、免疫細胞が誤って毛包を攻撃してしまうために抜け毛や痛みが起こります。
ヒリヒリとした痛みと皮膚の赤みが一緒に出ている時は、接触皮膚炎や蕁麻疹などが起きている可能性があります。
これらは、かさぶたやフケが発生するだけでなく、抜け毛につながることがあります。
湿疹は、接触皮膚炎や蕁麻疹などで起こります。化学物質へのアレルギー反応や、ストレスや免疫力が落ちることでも生じることがあります。
ブツブツともにヒリヒリしたら、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。
ヒリつきとともにかゆみが起こる場合は、蕁麻疹や帯状疱疹、乾燥、傷が原因で起こっている可能性があります。
我慢できずに掻いてしまうとさらに皮膚が傷つき、抜け毛を増やす恐れがあります。
もし頭皮にヒリヒリした感覚が出たら、どのように対処するとよいのでしょうか。
脱毛症や傷、湿疹などがある場合など、頭皮を鏡で見たり触ったりして自分でチェックしてみると分かることが多いでしょう。
もし、炎症や吹き出物、脱毛が見つかったら頭皮環境を清潔に保ち、掻かないよう気をつけたり、シャンプー剤を変えたりするなど刺激を軽減するように努めましょう。
洗浄力の強いシャンプー剤を止めてみる、または洗髪の仕方を見直すなどで適度に皮脂や汚れを落とすとともに、頭皮用の日焼け止めや化粧水を利用して頭皮を健康に保つ工夫をしましょう。
頭皮の状態を改善するためには、生活習慣の見直しも重要です。
摂り入れた栄養によって髪は作られます。そのため必要な栄養素であるタンパク質、ビタミンB、C、E、亜鉛などを積極的に摂るようにしたいものです。
また血行促進のための運動習慣を持つことや、質の良い睡眠を心がけることも頭皮の新陳代謝を促して、育毛や発毛に大切な成長ホルモンが分泌されます。
ヒリヒリ感が日焼けや外傷が原因で起こっている場合は、ご自分でも判断できると思います。しかし皮膚疾患で起きている場合は、なかなか判断するのは難しいでしょう。
頭皮のヒリヒリの原因には様々なものがありますが、はっきりと特定することは難しいともいえます。
何も対策しないでいると、薄毛を進行させることもあるため、心配な場合は早めに必要な治療を受けて改善しましょう。
頭皮環境を健やかに保つには、保湿やマッサージ、運動などご自身で行えることもあります。それらを取り入れていくとともに、もしすでに抜け毛も進んでいる場合には、HARG専門のクリニックで受診することをおすすめします。