HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > AGA治療薬「プロペシア」はなぜ薄毛対策に有効なの? 副作用は?
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として使われるプロペシア。薄毛治療に効果を発揮してくれると注目を集めていますが、そもそもプロペシアはどんな薬なのでしょうか?
プロペシアの効果やメカニズムのほか、副作用についてもチェックしてみましょう。
プロペシアは、AGA治療のために処方される飲み薬です。その主成分であるフィナステリドはアメリカの製薬会社で1991年に開発されたもの。
もとは前立腺肥大症や前立腺がんの治療薬として使われていました。前立腺疾患の治療にフィナステリドを使っていた人に、脱毛が減って毛髪が増えるという副作用がみられたことから、のちの研究を経てAGAの治療薬として使われるようになりました。
プロペシアはまだまだ新しい薬ですが、厚生労働省の臨床試験によると、1年間飲み続けた日本人の98%にAGA進行防止効果があったそうです。
プロペシアの効果が出るのは、早くとも3ヶ月、平均で6ヶ月程度とされています。
そもそもAGAというのは、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質が髪のサイクルを乱すことで起こります。髪のサイクルが乱れると細く短い軟毛が増えてしまったり、成長するはずの髪が途中で抜け落ちてしまったりするのです。
DHTは男性ホルモンのテストステロンと、還元酵素5aリダクターゼが結びつくことで発生します。プロペシアは、5aリダクターゼの働きを阻害し、DHTの発生を抑えます。
これによって髪のサイクルが整いやすくなり、脱毛や薄毛を防ぐことができるのです。
効果が出るまでの期間には個人差がありますが、きちんと飲み続けてヘアサイクルを整えいくことが大切です。
AGA治療に有効とされるプロペシアですが、その副作用についても正しく知っておく必要があります。プロペシアの副作用には、頭痛、腹痛、下痢、眠気、胃痛、頻尿といった副作用が報告されています。
プロペシアの服用を始めたところ、逆に抜け毛が増えてしまったという人もいます。プロペシアには初期脱毛がみられますが、これは薬の効果が現れ始めている証拠。
髪のサイクルが整い始める過程で、成長の止まった髪は1ヶ月程度かけて抜け落ちます。髪が抜けるからと不安になって服薬をやめてしまう人もいますが、プロペシアの服薬は継続が大切。この時期を乗り越えると髪のサイクルが整い、効果があらわれてくるため、服薬を中断しないようにしましょう。
AGA治療薬プロペシアは、AGAクリニックで症状を相談した上で処方してもらえば安心して使うことができます。プロペシアの効果を実感するためには、継続して使い続けることが何よりも大切です。