HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 自毛植毛の手術後に多発するニキビの原因と対策
ニキビとは、毛穴に皮脂が蓄積されることで肌に炎症が起こる皮膚病ですが、男性の薄毛治療法である自毛植毛をした後にニキビが多発する場合があります。
自己ケアで改善しないときは、専門医による治療が必要になる場合もあるので、自毛植毛とニキビに関係性についてはしっかりと覚えておきましょう。
自毛植毛は自分の頭皮と毛髪を薄くなっているところに移植する、薄毛の治療法です。
自毛植毛の方法は、健康な髪が生えている頭皮を毛髪と一緒に採取して、移植する頭皮に穴をあけて植えます。
植毛された髪は当然抜けますが、頭皮が定着することで新しい髪が生えてくるのです。
薄毛の原因で多い男性型脱毛症は、特に後頭部の毛髪が耐性に強くなっているため、自毛植毛では頭髪部の毛髪を利用することが多くなっています。
移植された植毛は後頭部の性質を受け継いでいるため、定着すれば安定して成長します。
自己植毛のメリットは、自分の毛髪なので拒絶反応を起こすことがないということが挙げられます。
また、ほかの植毛法に比べて頭皮の定着率も高いです。
一度植毛が済めば自分の毛髪と同じなので、特別な補修をする必要がなく、元の毛と同じように白髪も生えるなど自然に成長します。
自己植毛のデメリットは、健康な毛髪と頭皮の場所を植え替えるだけなので本数に限りがあり、薄毛が進行している場合は手術できないことが挙げられます。
ほかにも同時に多くの採取と植毛を行うと定着率が低下するので、回数を分けて手術しなければならないことや、個人で程度の差はありますが縫合部分に手術跡が残ることなどがあります。
また手術による頭皮の化膿や知覚異常などの副作用が生じることもあります。
加えて費用については、医療保険の適応ではないので高額になります。
植毛した部分に、手術後1~3か月後ぐらいの間にニキビができることがあります。
このニキビの原因には、以下のようなことが挙げられます。
・本人の体質
頭皮が脂性肌の人に多く発症します。
・外的な要因
蒸れやすい環境の中で皮脂が過剰分泌されることによってニキビが生じるので、気温の高い季節やカツラを装着している場合に起こりやすくなります。
・技術的な要因
植毛時の医師の不注意が原因となる場合もあります。
採取した頭皮や自毛を植え付けるときに汚染があった場合や、深く植毛しすぎた場合に生じることがあります。
また、説明された手術後のアフターケアの方法をきちんと守らないことも、ニキビの原因となる場合もあります。
正しいアフターケアを行い、清潔の保持に努めることが大切です。
小さなニキビが数カ所できることはよく起こる症状であり、自然に治癒していくので心配いりません。
多くの人は手術後6か月を過ぎた頃から、ほとんどできなくなります。
ニキビができた部分は、あまり刺激を加えないようにシャンプーを行いましょう。
ニキビが原因で、植毛部の定着率が下がることや発毛しないということはありませんが、たくさんできてしまった場合や炎症がひどい場合は診察を受けるほうが良いでしょう。
医師が処方した抗生剤の内服薬や塗り薬で改善することもできます。