HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 「サーファーは薄毛になりやすい」の真相
「サーファーは薄毛になりやすい」
そういう噂をよく耳にします。
サーファーでも薄毛でない人はたくさんいます。しかし、火のないところに煙は立ちません。ではなぜこのような噂が流れているのでしょうか。
その理由は、サーフィンのときの紫外線と海水が薄毛の原因になることがあるからです。
今回はサーフィンのときに受ける髪へのダメージとその対策を紹介します。
海水はアルカリ性の水なので髪のしなやかさを作っているケラチンを溶かしてしまいます。また、身体に比べて浸透圧が圧倒的に高いので髪と頭皮に含まれる水分も奪ってしまうのです。
そのまま放置すると海水の影響でどんどん乾燥に頭皮や髪が乾燥してしまいます。
サーファーの人にはこの影響で髪の毛が茶色がかっている人がいますが、これは海水で髪の毛が傷み、色が抜けている状態ということです。
また、塩分が頭皮の毛穴を詰まらせ、頭皮の細胞周期が乱れて頭皮が血行不良にもなります。この血行不良は薄毛の大きな原因です。
海水のダメージのほかに日差しによる紫外線のダメージがあります。紫外線は髪の毛のメラニンを分解し、たんぱく質を構成するシスティンという結合部分にもダメージが与えてしまいます。これは切れ毛や枝毛の主な原因です。
髪の毛の元となる毛母細胞にもダメージを与えているので、深刻になると細胞自体の働きが悪くなり、薄毛へとつながってしまいます。
紫外線にもっともダメージを与えられているのは頭皮です。頭頂部などは顔の2~3倍の紫外線を受けているといわれています。それによって頭皮を保護する働きのある皮脂を酸化させてしまい、酸化した皮脂が正常な皮脂膜や細胞を攻撃する過酸化物質となり、毛穴で炎症を起こします。
最近ではサーフハットや頭皮にも使える日焼け止めなども販売されているので、それらを使って紫外線や塩水から頭を守るのもオススメです。
海で遊んだ後はすぐに真水でしっかりと海水を流しましょう。
髪や頭皮は海水を洗い流したとしても、まだ乾燥している状態なので保湿が必要になります。なので洗浄力の強いオイリー肌専用のシャンプーなどではなく、刺激の少ないアミノ酸系の弱酸性シャンプーがオススメです。さらに、シャンプーの後は傷んでいる髪のキューティクルを補正するトリートメントなどのケアをすると良いでしょう。
「サーファーは薄毛になりやすい」
そんなことはありませんが、髪や頭皮へのダメージはあるのでしっかりとケアをすることが、薄毛にならない秘訣です。