HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 男性も冷え対策が必須! 冬の薄毛・抜け毛を防ぐための温め方法とは?
本格的な冬を迎え、日増しに冷え込みが厳しくなってきました。寒さによる肩こりや頭痛、イライラなど体に不調が生じる方も多いと思います。
冬の頭皮環境でも乾燥と同様に気をつけたいのが、冷えによる血行不良。特に男性は女性と脳のつくりが異なるため、冷えに対して無自覚になりがちともいわれます。
自覚のないまま、薄毛やうつ病、ガンにつながる冷えを抱えている可能性もありながら、まだまだ冷え対策をしていない男性が多いことも報告されています。
そこで今回は、冬特有の冷えに対する意識を高めながら、頭皮の血行不良を改善する温め対策を探っていきます。
冷えは万病の元といわれ、冷えを放置すると体に様々な症状が現れてきます。
薄毛、抜け毛も冷えによって助長されますので、まず「冷え性」と「薄毛」の関係について見ていきましょう。
体が冷えると血液も冷えてしまい、血行不良になることをご存知ですか?
寒い季節は、外気温が低く血液も冷えて、体が冷えます。すると体内を巡っている血液は、脂分や老廃物が固まりドロドロとした状態に…。
そのような血液は、スムーズに流れることができずに血行不良になります。全身の血行が悪くなれば、頭皮の血流も悪くなりますから、必要な栄養が行き届きません。
代謝も下がって脂肪を溜めやすく、頭皮環境も悪化して発毛にも支障をきたし、抜け毛や薄毛の原因につながっていきます。
健康な方の体温は、通常36度から37度に保たれています。しかしながら近年は、平熱が35度台という方が男女ともに増えてきているそうです。
平熱が常に低いというのは、血液が巡りにくい状態が慢性化していますので、不眠や疲れなどといった不調が起こり、回復しにくくなります。
また十分な酸素や栄養が行き渡らないという状況が、頭皮で常に起こっていることになるので、髪が細く痩せて抜けやすく薄毛の原因につながります。
“冷え”といえば女性のものというイメージでしたが、近年は男性にも冷えに悩む方が増えています。
しかしながら、男性は女性よりも冷えに対する自覚が薄く、そのため対策ができていないというのです。冷えに対して無自覚なために、冷え性の男性は薄毛やガン、うつ病などにも発展する可能性があるとの報告もあります。
生命にかかわる体温調節は、色々なシステムが働くことで調節しています。中でも重要なのが脳にある視床下部から甲状腺、自律神経の伝達経路です。
体を流れる血液から脳が得た情報をもとに、外気温度を感知し体温を調節しているのが「視床下部」です。ここが「寒い」と感じると、甲状腺ホルモンや自律神経を通して、体温を上げようとします。
女性は男性にない月経や出産などでホルモンバランスが乱れやすいため、自律神経が影響を受けやすく、より冷えを感じる傾向にあるといえます。
また興味深いのは、脳にも男性ホルモンと女性ホルモンの分泌が関係しているということです。脳梁(のうりょう)という右脳と左脳を結ぶ神経は女性の方が大きく、ホルモンの刺激で変化するため、感覚や感情面においては女性の方が優位と考えられるそうです。
より女性が冷えに敏感で、男性が無自覚な傾向があることとも何らかの関係があるのかもしれません。
ユニクロが全国の10代~60代の男女1236名に調査した結果、4人に1人が冷え性で、以前より増えていることを報告しています。
さらに男性で温め対策をしている方は少なく、冷えが薄毛の原因になることにも意識が低めだと思われます。まずはご自身の冷えを自覚することから始めましょう!
次の項目をチェックしてみて下さい。こういったことに心当たりがあれば冷えている可能性が大いにあります。
・集中力がなく、イライラしやすい
・頭が疲れる、仕事の能率が落ちた
・下痢や便秘をしやすい
・寝て起きても疲れを感じる
・肩こり、頭痛、腰痛、ひざ痛がある
・顔色が悪く目の下にクマ
・手のひらが白い、青い、赤い
・唇、舌、爪が白っぽい
冷えとは関係がなさそうでも、冷え性が原因で起こっていることが考えられます。1~3つ当てはまった方は、冷えていると思われ、4つ以上の方は立派な冷え症です。
対策として意識を変えていきたいのが、「適度な運動」「お湯に浸かる入浴法」「ストレス発散」「体を温める食事」などが挙げられます。
通勤時に歩く距離を増やし、デスクワークの方は、休憩時間にストレッチをするなどを実践して運動量を増やすことを心がけて下さい。
運動は、激しく動くよりも1日40分程度のウォーキングやヨガ、ストレッチで効果が期待できます。
体を動かせば血行が良くなり、筋肉量も増えるので代謝が上がり冷えが改善に向かっていきます。
入浴は、湯船にゆっくり浸かりましょう。適度な運動と湯船に浸かる入浴は、血行が良くなるだけでなく、ストレス解消にも効果的です。
食事では、冬野菜や玉ねぎやニンニク、ショウガなど血行を良くする食材を積極的に取り入れます。また温かい飲み物を飲むようにして、体の内側からも温める方法を習慣にしましょう。
先の調査で、男女ともに冷えを感じる場所について挙がったのが、「足先(73.5%)」と「手先(45.0%)」という結果でした。
手先や足先を温めるためには、お腹から下半身の温め強化が大切です。これからの季節は、衣服や温めグッズもプラスしてみて下さい。
冷えを感じやすい足先を温めるには、ヒートテックのレッグウェアがおすすめです。
温かいだけでなく、吸水性に優れたものや着心地やデザインも納得できるものがたくさんあります。
ぜひ男性用のインナー防寒着を活用して、体を温めるよう意識していきましょう。
洋服の下に1枚着れば、保温効果がアップしますので、吸湿性や動きやすさ、襟ぐり、布地の厚みや色などを吟味して購入してみて下さい。
また首も冷やさないように。通勤時はストールを巻き首の後ろを温めると頭皮まで血流が届きやすくなります。
手足の末端冷え症や下痢をしやすい方には、お腹も温めることをおすすめします。おへそ下5㎝のところを温めると効率的に体を温めることができます。
昔からお腹を温める定番といえば、腹巻ですが、今は大人の男性用に黒やグレーなどのお色のものが販売されています。
裏起き毛で厚手なのにフィット感も抜群で、動いてもたつかずに着用できるタイプがおすすめです。
仕事中の下半身の冷えには、ブランケットがおすすめです。シックな色の無地を選べばオフィスで使っても悪目立ちはしないはずです。
膝にかける以外にも、羽織ったり腰に巻いたりして、自宅でテレビを観る時や、車の移動やアウトドアなど様々なシーンで活用できるブランケットは一つ用意しましょう。
男性には馴染みがないかもしれませんが、小さな湯たんぽは冷たい手を温めたり、布団の中に入れたりして便利にお使い頂けます。
お湯を注ぐタイプだけでなく、レンジで温めるものや、充電式のフットウォーマーなど種類も豊富です。自然な温かさは一度試したら手放せなくなるほど。
昔ながらの湯たんぽは、大容量サイズだと約8時間は温かさが持続するので、寝てから起きるまで温めてくれるでしょう。
これから年末年始に向けて、寒さも一段と厳しくなっていきます。足が冷えて熟睡できない、朝起きてもなかなか布団を出られない、という方は一度“冷え性”を疑ってみて下さい。
今回は、冬に抜け毛が増える二大理由が、「頭皮の乾燥」と「頭皮の血行不良」ということから、近年増加している男性の冷えを解説してきました。
冷えによる薄毛は改善することが可能です。これまでの生活習慣を見直し、体を温めて抜け毛の進行を防いでいきましょう!