HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 髪にも影響?糖分の過剰摂取が招くもの
疲れた時には甘いものが欲しくなりますね。
一口食べればみるみる元気になる飴やチョコレート。
砂糖はおいしくて幸せな気分になりますが、何事も過剰摂取はよくありません。
砂糖の過剰摂取による害といえばちょっと考えるだけでも
虫歯や肥満などが思い出されますが、もっと厄介なこともあるのです。
砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖が結びついたものです。
ご飯やイモ類などの炭水化物も体内で消化吸収され、
ブドウ糖の形で血液に混ざり、エネルギー源として身体中に流れているのです。
いわゆる血糖値とは血液中の糖分の割合のことです。
低血糖でも高血糖でも身体にいい状態ではありません。
糖分は保存料や隠し味、食べ物の照りや歯ごたえを出す
添加物としても使われています。
現代人は炭水化物や砂糖そのものという形以外でも糖分を摂っているので
気づかぬうちに過剰摂取になっていることがあるのです。
歯に糖分が残っていると、それを細菌が分解して酸に変えます。
この酸が歯のカルシウムを溶かしてしまうのが虫歯です。
ハチミツや飴を思い出してもらうといいのですが、
糖分はネバネバして歯に残りやすいので細菌の栄養源になりやすいのです。
頻繁に間食したり清涼飲料水を飲み続け
糖分の過剰摂取をすると虫歯になりやすいのはこのためです。
肥満はそれ自体も身体に悪いのですが、
ほかの健康被害の原因になるので厄介です。
肥満が引き起こす害としては、
心臓病、高血圧、糖尿病、胆石、腰痛、関節炎など枚挙に暇がありません。
糖分を過剰摂取すると体内のブドウ糖をエネルギーにしきれずに残ります。
これが中性脂肪に変化し、肥満となるのです。
低血糖の状態になるとイライラしたりストレスが溜まったりします。
血糖値が下がると空腹感を覚えます。
小腹が空いて甘いものを食べたりしますよね。
果糖やブドウ糖は吸収がいいので血糖値が急激に上昇します。
この変化があまりに急で大きいと、
インシュリンというホルモンが分泌されて血糖値を抑えようとします。
すると食べる前よりも血糖値が低くなってしまい、
ストレスがますます増すことになるのです。
摂り過ぎたブドウ糖がたんぱく質と結びつく現象を「糖化」と言います。
糖化したたんぱく質は本来の機能を失ってしまいます。
通常は食べ物から摂取したたんぱく質は
アミノ酸に分解されてコラーゲンなどの材料になります。
糖分の過剰摂取によってこのコラーゲンの材料が劣化し、
肌や骨の老化も加速させることになります。
糖分は身体を動かすエネルギーになります。
ブドウ糖のエネルギー代謝にはビタミンB群が使われます。
ところが髪の毛を伸ばすことにもビタミンB群は必要なのです。
糖分の過剰摂取は、糖化によってアミノ酸を劣化させビタミンB群を大量消費します。
髪の毛にとって重要な栄養素を濫用してしまい、
薄毛や抜け毛につながってしまう恐れがあるのです。
糖分の過剰摂取にはいろいろな悪影響があります。
しかし、甘いお菓子を食べて幸せな気持ちになったり
仕事の合間に元気になったりということも大事です。
あくまで過剰摂取がよくないだけなので、
適度な量の糖分摂取で元気で幸せな毎日を過ごしましょう。