HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 筋トレ、ストレッチ、サウナの落とし穴! 薄毛に良くないのは?
気候も良くなり体を動かす機会も増えてきました。週末のスポーツや筋トレ後のサウナを習慣にしている方も多いでしょう。筋トレやストレッチなどの軽い運動は代謝がアップして体も温まり、サウナは頭皮デトックスできるから、薄毛対策に良いと思われがちです。
でも筋トレ、ストレッチ、サウナには注意点もあって、やり方やアフターケアを間違えるとより薄毛になる、はげるという意見もあります。一体どんな落とし穴があるのかを見ていきながら、効果的に行う方法を解説していきたいと思います。
抜け毛が急に増えたり、AGAかもしれないといった不安があると、SNSや口コミにも敏感になってきますよね。
そんな中、筋トレすると薄毛が進行する、そんな話を耳にしたことありませんか? まずはこの噂、信じていいのか、本当に気を付けるべきは何かを見てみましょう。
薄毛やAGAには男性ホルモンが関係することから、筋トレで筋肉が増強すると男性ホルモンが過剰分泌して薄毛になる、という構図が浮かびます。
まずは、薄毛やAGAの原因について確認しておきましょう。
AGAによる薄毛は、テストステロンという男性ホルモンが、ある特定の酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンに変化することが引き金になります。
毛乳頭細胞に取り込まれたジヒドロテストステロンは、薄毛を引き起こすよう作用するため、髪の成長が阻止されて抜け毛の量が増えます。
ここで知っておきたいのが、テストステロンが直接薄毛の原因にはならないということ。問題視すべきなのは、筋トレそのものより「やり方」と「アフターケア」の方なのです。
ここから、筋トレする際に見落としがちな注意点を挙げてみましょう。そしてどんな点が薄毛に悪影響を及ぼしていたのかについて掘り下げます。
例えば、筋肉を増やすのが目的になっている場合、タンパク質を摂ろうと肉ばかり食べる方がいます。
確かにタンパク質は頭皮や髪には大切な栄養素ですが、つい脂の多い肉を食べることになると、脂質の摂りすぎから皮脂分泌が増え、毛穴をつまらせる原因になります。
筋トレは、筋肉増強よりも代謝アップや、体を温めることに視点を変え、適度に身体全体を動かしましょう。食べる肉の部位にも要注意ですね。
髪や頭皮のためにタンパク質が欠かせないと知っていても、ビタミンやミネラルを摂ることは忘れがちです。
しかし毛母細胞を活発にするには、タンパク質だけでなくビタミンやミネラルをバランスよく摂取することが必要です。緑黄色野菜や海藻、キノコ類も食べることと、タンパク質も、魚、卵、大豆などからも摂りましょう。
栄養素はまず生命維持のために消費されるので、十分に補給していないと頭皮や毛根まで回らないことになります。
休息日なしで筋トレを行うことにも問題があります。筋トレでは、筋肉が一度壊れて、回復する過程で増強していく仕組みを持つため、1~2日ごとに行うのが効果的といわれます。
しかし毎日筋トレすると、筋肉が回復する前にさらに破壊されて、疲労やストレスを溜めることになります。
ストレスを感じると体内でコルチゾールというホルモンが作られ、または活性酸素を発生させて抜け毛を加速させてしまうのです。
さらにストレスは、血行の悪化や自律神経の乱れを生じさせ、頭皮や髪に血液や栄養が行き渡らなくなります。筋トレはストレスのない程度で、が重要なポイントです。
筋トレはやり方を間違えると薄毛のリスクが上がる可能性がありますので、次の点に注意して行うようにしましょう。
体はもちろん頭皮に汗をかいたら、シャワーを浴びて洗いましょう。汗をそのままにすると雑菌が繁殖し頭皮環境が乱れて、嫌なニオイを出すようになります。
雑菌で頭皮が炎症を起こし、発毛に悪影響が及ぶことを覚えておきましょう。シャンプー
剤で皮脂汚れはきれいに洗い流します。
筋トレは、長く続けることが大事なことです。体全体を動かしてストレス発散する目的で行いましょう。ハードな筋トレはストレスを溜めやすく、長続きしないことが多いといえます。軽いダンベル運動や20~30回ほどのスクワットなどはおすすめです。
寝る前の筋トレは交感神経が優位になって、睡眠に支障が出る可能性があります。寝つきが悪くなると眠りの質も低下し、成長ホルモンの分泌が十分行われなくなる恐れがあるのです。
寝る直前には、軽いストレッチがおすすめです。筋肉がほぐれたり血流がよくなったりして、心身ともにリラックスできます。
前提としてストレッチは頭皮環境を整える上では、良い効果の方が認められます。
血行を促進し、体を温め頭皮に十分な栄養が行き渡り、リラックス効果もあってストレス軽減にもなります。しかしながら、次の点だけは注意しておきましょう。
ストレッチでつい息を止めてしまうという方は多いかもしれません。でも、呼吸は止めずに自然に続けましょう。
呼吸しないと体は緊張して、筋肉が硬くなり弛緩できません。すると血圧が上がって体に負担がかかることがあります。
鼻と口の両方で、細く、長く息を吸ったり吐いたりしながら、リラックスして心地よい屈伸をしてみてください。
ストレッチは、わざわざ勢いや反動をつけないようにしましょう。筋を急に伸ばすと断裂したり、筋を収縮させたりすることもあります。
そうなると血流は滞り、代謝もアップしなくなるので、頭皮環境に影響を及ぼす恐れがあります。
ストレッチは気持ちいい範囲内で留めましょう。日ごろ運動をしない方は、硬い筋を伸ばすと痛みを伴うこともあります。
だからといって痛みをこらえてストレッチすれば、筋を痛めストレスの原因になってしまいます。
気持ちいいところで伸ばしている筋を意識すること。それだけでも効果があります。おすすめはスローな腹筋です。仰向けでひざを立て、手を胸の前に置いて行います。腸内環境の改善になりますし、代謝がアップし血流も良くなります。
サウナに行くとはげるという話もあれば、サウナは育毛や発毛に効果的という話も耳にします。どっちが正しいのかというと、どちらも正解といえそうです。
これから、サウナはなぜはげるといわれるのか。その理由について解説していきます。
サウナではげるといわれる原因は、まずサウナの温度にあります。
そもそも髪の毛は高温に弱く、濡れている場合は60度、乾いていたら90度以上はダメージを受けるとされ、平均100度というサウナは頭皮や髪から水分を奪っています。
その乾燥が原因で皮脂の過剰に分泌し、頭皮環境が悪化、抜け毛が増加するので、はげるといわれるのです。
またサウナでは大量に汗をかくことになります。当然、皮脂や古くなった角質や毛穴汚れなどが浮き上がってきて、これ自体は毛穴の掃除になるのです。
問題は、サウナから上がってそのまま放置すること。汚れが酸化して、細菌が繁殖します。
これが頭皮の炎症や、毛根細胞でのトラブルに繋がるため、薄毛につながります。
サウナではげるとされる原因について解説してきましたが、ただサウナは頭皮デトックスにもなるし、血流も促すため育毛発毛に良いことも確かです。
そこでサウナで薄毛を進行させない対処法をお教えておきたいと思います。
サウナの熱や乾燥から髪の毛を守る方法として、ヘアオイルを使用することをおすすめします。
濡らした髪と頭皮に少量のヘアオイルを塗り、タオルを巻いてからサウナに入りましょう。
直接熱に晒されないようにすると、熱による乾燥を防ぐことができます。
サウナ後に細菌が繁殖するのを防ぐためにも、頭皮はしっかり洗い流しましょう。
浮き出た汚れを洗い流せば、頭皮デトックスしたのと同じ効果が得られますよ。
その際、擦り過ぎや洗浄力の強いシャンプーには注意。必要な皮脂まで取り除かないよう、保湿成分のアミノ酸が配合されたものなどを選ぶようにしましょう。
筋トレやサウナは、やり方やアフターケアを間違えると危険?という話をもとに、その真相や正しい方法などをお伝えしてきました。
汗を大量にかいたら頭皮を清潔にする、十分な栄養素を取り入れる、軽めのストレッチでリラックスするなどに気を付ければ大丈夫です。
正しいやり方で筋トレ、サウナ、ストレッチをしながら頭皮環境を整え、発毛を活発にしていきましょう。