HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 腸活が髪にもたらす効果とは? 乳酸菌やエリンギで育毛対策!
腸内環境が整えば、様々な体調不良の改善につながることが良く知られています。
コロナ禍でも、免疫力アップのための腸活が話題になりましたが、実は腸内環境の正常化が、育毛や薄毛対策にも良い影響を与えると考えられています。
腸がしっかり働けば、栄養の吸収や体の代謝も良くなり、血行も促進して、髪にもたらすメリットも大きいというわけですね。
これから腸内環境が薄毛や抜け毛にどんな影響があるのかを解説しながら、育毛や髪の老化を防ぐために良い食べ物も紹介していきましょう。
食べたものを消化吸収するのが腸の役割です。その腸内環境に良い影響を与えて、腸の活動を良好にしていくのが、腸活です。
人の腸内には、善玉菌、悪玉菌、そのどちらにも傾く日和見菌が存在します。善玉菌は、消化をサポートして免疫力を高め、悪玉菌は体に悪影響を及ぼす物質を発生させるといわれます。
これらの腸内菌がバランス良く存在していると「腸内環境が正常」といえ、吸収された栄養が十分頭皮に届いて、育毛環境も良くしてくれると考えられています。
仕事やコロナストレス、食生活の偏りなど、なにかと悪玉菌の増加に傾きがちな今こそ、
頭皮環境のための腸活習慣をつけて、抜け毛や薄毛対策してみませんか?
腸の環境が悪化して腸内にガスが充満すると、小腸の働きも悪くなって消化吸収率が落ちてきます。
体内に吸収された栄養素は、生命維持のための器官に優先的に運ばれますから、髪まで十分な栄養が運ばれなくなってしまうこともあります。
人の腸内は、500~1000兆個もの細菌が存在するといわれています。食物繊維などの不足で悪玉菌が優位になり、便秘が慢性化、老廃物や有害物質が排出されずに体内に蓄積させます
そうなると血液が汚れ、血行不良につながり、むくみ、冷え、肌荒れとともに、頭皮環境も悪化へと働きます。
十分な栄養が届かず、健康な髪の毛が生まれなくなってしまったり、乾燥、かゆみを引き起こす恐れがあるのです。
腸活をして腸内環境を整えれば、便通がよくなり血行促進に高い効果があります。
血行が悪ければ、髪を作る元となる毛母細胞に栄養分が行き届かず、毛根は小さく、細くなり、ハリのない髪へと変化します。そのため髪は抜けやすくなります。
反対に、血流の巡りが良くなれば、冷え性が改善され、基礎体温が上がり新陳代謝が活発となって免疫力もアップ。この血行促進作用が、髪にも良い影響を与えます。
頭皮に血液が十分に運ばれると、毛根細胞にも行き渡り、発毛サイクルが整って栄養をたっぷり含んだ抜けにくい髪が生成されます。
腸活で腸内環境が改善されれば、血行促進作用により頭皮と育毛にも貢献するのです。
健康な髪を作り出すためには、腸内環境を改善するような食べ物に目を向ける必要があります。これから何を摂れば効果的なのかを、ポイントを押さえながら見ていきましょう。
腸のコンディションの良し悪しは、セロトニンという幸せホルモンの分泌が司るといわれています。
その分泌を促すための最も有効な手段は、味噌や納豆、チーズなどの乳製品などの発酵食品を摂ること。
発酵食品に含まれる乳酸菌が、腸内コレステロールの善玉と悪玉のバランスを保ち、環境改善に働くということが、育毛や美髪にもつながりますよ。
【乳酸菌を含む食べ物】
ヨーグルト、ナチュラルチーズなどの乳製品。
納豆や味噌、キムチ、ぬか漬け、甘酒などの発酵食品
食物繊維は、腸で善玉菌を増やすのに役立つとされています。栄養分の分解、消化吸収の働きを活発化させることができますから、腸内環境を整えるためには、欠かせない栄養素。
また腸内で便に適度な水分を持たせたり、老廃物を吸収したりするためにも、水溶性と不溶性両方の食物繊維を摂っていきましょう。
【食物繊維を含む食べもの】
水溶性食物繊維…キャベツ、大根、こんにゃく、アボカド、わかめ、こんぶ
不溶性食物繊維…キノコ類、玄米、りんご、おから、ココア、ブランパン
腸内の善玉菌のエサになって善玉菌を増やしたり、悪玉菌が作られるのを防いだりする働きのあるのが、オリゴ糖です。
乳酸菌とともに腸の中を弱酸性に整えてくれます。発酵食品で乳酸菌を摂り入れることも大切ですが、腸内で善玉菌を増やしてくれるようなオリゴ糖や食物繊維も積極的に食べていきたいですね。
【オリゴ糖を含む食べ物】
たまねぎ、ごぼう、白ネギ、バナナ、アスパラガス、トウモロコシ
エリンギ、チコリ、ヤーコン
エリンギはヒラタケ科のキノコです。キノコ類には食物繊維が沢山入っているので、便秘や整腸に効果があるのですが、エリンギはさらにカリウムやβグルカンという成分が含まれています。
これらが、高血圧症の予防や免疫力の強化、コレステロール値を低下させるよう働きます。また脂肪の吸収を抑制し、毛穴詰まりを防ぐ手助けをしてくれるので、頭皮の状態が良化し薄毛予防になります。
髪のハリうるおいに大切な、コラーゲンを作るのにも関係があります。
エリンギは値段もリーズナブルで、いつでも気軽に手にすることができますし、焼いたり揚げたりしても美味しいです。
また冷凍保存も可能で約1か月程度はもちます。栄養素もアップするので沢山購入して冷凍保存するようにしましょう。
チコリは日本であまり馴染みのない野菜ですが、菊苦菜(キクニガナ)という和名もあって葉や根を料理に使用します。
サラダやソテーのほか、隠し味につかったり、チコリの根の苦みをコーヒーに配合したり、ハーブティーにしたりして用いられます。
チコリには消毒、抗炎症、免疫力向上、消化機能回復、デトックス作用といった効果が挙げられます。
これらは頭皮で雑菌が繁殖するのを抑え、湿疹を予防し、髪や頭皮へ栄養促進が図られることにつながるという点で非常に優れた効能です
美髪や育毛は髪の栄養状態がとても重要になります。そのため、消化器系をはじめとする内臓機能を高める事は、健康な毛髪を生むための必須条件といえるのです。
チコリは油で調理すると苦みを抑えられ、ビタミン成分の吸収を助ける場合もあるので、ソテーやドレッシングをかけてサラダで食べると良いですね。
見た目がサツマイモに似ているヤーコンは、ポリフェノール、ビタミンB1、B2、亜鉛などのミネラルの含有量に優れています。
ポリフェノールは抗酸化作用があり、髪の老化を遅らせ抜け毛予防に。ビタミンは特にB2が毛髪細胞を活性化、皮脂分泌を正常にして、薄毛防止にとって大事な成分です。
ミネラルの中でも亜鉛も、抜け毛予防と髪の健康維持に欠かせない成分です。
さらにフラクトオリゴ糖や食物繊維のイヌリンも豊富で、腸内のビフィズス菌や善玉菌を増やし、血糖値の上昇を抑制するなどの効果をもちます。
美容効果のある野菜として注目されているヤーコンは、実は頭皮ケアや若々しい毛髪を保つのにも効果大。揚げても炒めても美味しいですが、シャキシャキ食感を活かしてサラダ感覚で食べるのもおすすめですよ。
腸活と、抜け毛・薄毛予防に関係があると思っていなかった方も多いと思います。
しかし腸内環境が良いことは、栄養の吸収も活発に行われ、頭皮や髪に十分な栄養を運ぶためにも実は大切なポイントです。
今回は、そんな薄毛や抜け毛とも関わってくる腸と髪についてお伝えしてきました。
腸内環境は、乳酸菌や食物繊維、ビタミンなどの摂取や、適度な運動を毎日の習慣に取り入れることで改善してきます。
育毛剤などで外側からケアするだけではなく、体の内から整えていく腸活の視点も持ちながら、抜け毛、薄毛対策に取り組んでいきましょう。