HARG療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > 育毛剤が効かない⁉ 知っておきたい薄毛&AGAの治療法
「育毛剤を使っているが、毛が生えてこない」と感じて、すぐ薄毛治療クリニックに相談に行く方は少ないかもしれません。「違う育毛剤にしたら治るかも」という誤解から、ずるずると治療を遅らせてしまうケースも多いのではないでしょうか。
確かに、薄毛、抜け毛対策の発毛剤や育毛剤の中には薄毛が解消できる!ことをうたうものもありますが、実はAGAの薄毛に関しては育毛剤では完治しない、ということをぜひ知っておいていただきたいと思います。
育毛剤を使っていても、AGA薄毛は進行していく恐れがありますから、まず育毛剤について正しい知識を知っておきましょう。そして、AGA薄毛治療にも様々な治療法がありますから、何を選んだら良いのかご参考になるように、治療法の特徴などを注意点をふまえながらご紹介していきます。
市販の育毛剤とは、頭皮の環境を整えるということを重点的に考えられたヘアケア商品です。つまり、頭皮の血行を良くする、頭皮を清潔に保つための成分などを含んでいて、毛髪が生えてきやすい頭皮に整えて、健康に保つことができます。
育毛剤に含まれている成分には、抗炎症成分や保湿成分などで、血液中にまで入り込み、その効果が直接作用させるような成分は含まれていません。
では、いったい何に効くのが育毛剤なのかといいますと、次にまとめてみました。
頭皮の皮脂は、常在菌によって分解される時にニオイを発生します。通常でしたら気にならなくても、仕事のストレスや不衛生な生活などで頭皮が不潔になり、脂質や汚れが溜まってくるとニオイは強くなります。
さらに外食続きで糖質や油の過剰摂取などにより皮脂が過剰に分泌されると、不快なニオイは深刻になります。そんな時に、育毛剤を使うことで効果が期待できます。血行を良くし、保湿して過剰な皮脂を抑えるなど、頭皮環境が整えば不快なニオイが軽減できます。
頭皮が乾燥した時や、皮脂の分解が活発になると、フケやかゆみが現れることがあります。フケとかゆみがひどいと頭皮をかきむしって、さらに悪化してしまいます。
かゆみは炎症が起きて起こり、抜け毛の原因にもなりますから、そんな時にも、育毛剤に含む保湿成分でうるおいを与え、炎症を抑える成分でケアすることで、改善できるでしょう。
育毛剤に含まれる保湿成分が髪や頭皮の水分を与えてくれるので、髪のパサつきを改善してハリやコシが生まれ、髪のボリュームも出てきます。
新しい髪が生えてくるのではありませんが、ボリューム不足に悩んでいる場合には効果が期待できそうです。
育毛剤の中には、AGAの治療で用いられるフィナステリドが含まれたものもあります。現在、日本国内では販売されていないはずですが、もし海外から個人輸入や通販で購入することがあったら、注意をしましょう。
フィナステリドは、ホルモン分泌に働く成分のため、男性機能に副作用が生じる可能性があります。もしそういった育毛剤の使用を考えていたら、ぜひ医師のアドバイスに従ってください。トラブルを避けるためには、利用しないことをおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)の主な原因は、男性ホルモンのテストステロンが、酵素によってジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンに変わり、それが毛根を弱らせて起こることにあるといわれています。
またAGAは遺伝性ともいわれ、AGAになりやすい遺伝子を持った人が、悪玉男性ホルモンにさらされると発症します。
こういった男性ホルモンの異常や、遺伝性によって発症するのがAGAなので、育毛剤では完治しないということなのです。
AGA治療で代表的なものを5つほどあげてみました。それらの治療がどういうものかを知った上で、自分にはどの治療が良いのか見つける参考にしてみてください。
・内服薬
・外用薬(ミノキシジル)
・HARG療法
・植毛術
・最新治療
比較的試しやすい治療なのは「内服薬治療」です。薄毛というと頭皮に直接注射する治療をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、AGA薄毛の主な原因は、加齢や生活習慣の乱れが引き金となって増えた悪玉男性ホルモンです。内服薬によって体の内側から改善していくこともできます。
薄毛を防ぐ飲み薬で、代表的なものとしてプロペシア、フィナステリド錠、ザガーロなどがあります。
外用薬というと主に塗り薬になりますが、代表的な薬にロゲインがあります。「ロゲイン」は、ミノキシジルを主成分とした塗り薬(外用薬)で、ジョンソンエンドジョンソンの子会社であるマクニール社から販売されています。
また日本でも外用薬はAGA治療薬として認められており、大正製薬の「リアップシリーズ」のほか、アンファーとロート製薬からも外用薬が市販されています。
内服薬に比べるとやや効果は落ちるといわれていますが、リスクは少ないので安心して使えるのが外用薬のメリットです。
頭皮に直接、育毛や発毛成分を注入する方法が注入治療です。毛根や頭皮の細胞を再生させる成分を頭皮に注入することで、効果が期待できる治療です。
注入治療には、育毛メソセラピー(毛髪再生メソセラピー)とHARG療法があります。
数種類の毛髪を成長させる成分を含んでいて、病院や製薬会社による薬を使うのが育毛メソセラピー。それに対して、HARG(ハーグ)療法は、150以上の毛髪を成長させる成分や栄養分などを配合したHARG治療専用の薬を使う治療で、より高い効き目が期待できるものです。
※なお入治療の方法や費用などは、病院やクリニックにより異なりますので、チェックしておくと良いでしょう。
薄毛部分にうぶ毛もなく、毛根が死んでいる状態の場合は、投薬や注入などの方法をとれない場合があります。そのようなケースでも、効果が期待できるのが「自毛植毛」です。
自毛植毛は、自分の毛根を薄毛の箇所に移植するという方法を取ります。メスを使う方法や使わない方法もありますが、最近はデジタル画像をコンピューター処理して、ロボットアームが植毛を行う方法があり、ミクロサイズでの植毛が可能なため、傷が目立たずに植毛できるようになっています。
薄毛の治療法の中には、なかなか効果が出なかったり、持病があるため受けらなかったりすることもあります。そんな場合には、これまでにない技術を用いた最新の薄毛治療法もありますのでご紹介します。
投薬や注入、植毛などの治療を行っている場合に、併用してさらに効果を高めるために行うサブ的な治療です。低出力のレーザーを頭皮に照らすことで、血流を改善させ頭皮に栄養と酸素を供給することができます。髪が伸びるのを助け、安眠効果もあり、発毛を促進するというものです。
最新の注入治療の一つで、メソセラピーなどに使われる毛髪成長成分よりも、さらに効果を高める「ペプチド化合物」を薬に使うのが特徴です。
これも最新の注入治療の一つで、薬剤を使わずに、自分の血液から採取した毛髪成長成分を使うのが特徴。薬剤を使うのに比べて副作用によるリスクが低いといわれる方法です。
ひと口にAGAといっても、薄毛にはいくつかタイプがあり、進行の仕方やスピードは患者様によってさまざまです。だからこそ、今の自分の薄毛の状態と、どうしたいのか明確にしておきましょう。
例えば、もうこれ以上薄毛を進行させたくないという方は、現状維持の薬を選ぶこと。
薄くなってしまった髪の毛を発毛させたいという方は、植毛やHARG治療などがおすすめ
というように、ご自身の目的に合った治療方法を選んでいきましょう。
内服薬のプロペシアやザガーロを服用すると、まれに黄疸や発熱、吐き気などの肝機能に副作用が見られることがあります。肝臓のほかにも、心臓、血圧や糖尿病など自分の健康状態を医師に使えて、持病がある方はその旨を相談するようにしましょう。心臓機能に異常がある方は、ミノタブを服用するには注意が必要です。
保険適用外・継続的な治療を視野に入れて検討してください。AGA治療はいわゆる病気ではないので、保険が適用されません。病院でかかる治療費は費全額自己負担になります。
さらにAGAの治療は、最低でも3か月ぐらい継続的に行わないと効果がでてきませんから、ある程度まとまった費用が用意できるかどうかを考慮しましょう。
病院やクリニックによっても、AGA治療にかかる費用は異なります。できれば通いやすい場所の薄毛専門病院を選んで、治療費がどの程度かかるのか、薬代はいくらになるのか、カード支払いは可能かなどを調べ、無理なく継続できるのかを判断してください。
AGA治療には様々な方法がありますが、けして自己診断だけで治療法を決めないようにしたいものです。薄毛専門クリニックや病院では、お悩みの薄毛がAGAによるものか、そうでないかを毛髪検査して遺伝子の状態も調べてくれます。
また、ご自身の病歴や、現状維持を望むのか、発毛を望むのかによっても治療は違ってきますので、自己診断だけで判断するのでなく、専門の医師に相談してみましょう。
もし、今お使いの育毛剤が効かないという方は、遺伝による薄毛やAGA薄毛を疑ってみるべきといえます。そして、AGA薄毛の場合には、育毛剤では完治できないということもお分かりいただけたかと思います。
自分の薄毛の原因を知りたい方のために、薄毛専門クリニックや病院がありますので、毛髪検査や相談などを行い、自分に合った治療法をみつけましょう。自己診断ではAGA薄毛は治らない、ということを念頭に置いて、治療のための一歩を踏み出してみましょう!