HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > AGAってなぜ起こる? 薄毛の原因と今すぐできる予防セルフケア
どうして薄毛になるのでしょうか。遺伝や生活習慣や、ホルモン、ストレスなど様々な要因がありますが、注意したいのは、それが「自然脱毛」なのか、「異常脱毛」のものなのか、ということです。
髪が成長期を過ぎて次第に抜けるのは、普通に起こる自然脱毛の薄毛です。対して、シャンプーアレルギーや、頭皮の乾燥・皮脂過剰といった頭皮環境の悪化、さらにAGA(男性型脱毛症)から起こるのが異常脱毛です。
男性の脱毛症で一番多いとされるAGAは、治療が必要になってくるので心配という方も多いでしょう。でもまず、薄毛や抜け毛が気になるようになったら、“予防セルフケア”からはじめてみましょう。
毎日のシャンプーや食生活などを見直し、正しいヘアケアを実践して、自分の薄毛の原因がなにかを知るということは、とても大切なことです。
これからAGAの原因もふまえながら、まずは「今すぐできる対処法」という点をお伝えしていきます。
毛髪サイクルが乱れる原因は、大きく分けて5つあります。
AGA(男性型脱毛症)の主な原因は、男性ホルモンのテストステロンが、酵素によってジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンに変わり、それが毛根を弱らせて起こることにあるといわれています。
そのようなメカニズムが起こる原因は、以下のようなことがあります。
男性も更年期を迎えると男性ホルモンが減少しますが、これによりジヒドロテストステロンが発生して、それが毛髪を弱める原因となります。
薄毛が増加している理由のひとつが、食生活の欧米化です。一週間ほとんど外食というサラリーマンも多く、どうしても高脂肪な食事になりがちです。高脂肪を摂りすぎると血行が悪くなり、髪に栄養が行きません。低脂肪で野菜多めのバランスのいい食事が必要です。
ストレスは、老化を促進する活性酸素を発生させます。この活性酸素はもちろん毛根にも悪影響を及ぼし、ジヒドロテストステロンが増える要因といわれています。
日本人は欧米に比べ慢性的に睡眠不足といわれています。睡眠不足は髪だけでなく肝臓や腸などの細胞が生まれ変わるのに悪影響を与えています。また、良質な男性ホルモン分泌は質の高い睡眠から得られます。
最近は女性だけなく男性も紫外線対策が必要になっていますが、紫外線による炎症は頭皮にも悪影響があります。暑い夏は汗と皮脂とが加わりAGA(男性型脱毛症)を引き起こす原因となります。
AGA(男性型脱毛症)の原因が分かったところで、では自分の抜け毛がAGAなのか、自然脱毛なのか知りたいですよね。それは、抜け毛を見ればわかります!
まずは自分の抜け毛や頭髪を観察することから始めましょう。
抜けた毛の毛根は、自然脱毛の髪の毛なら、毛根の部分は黒色で根本へ向かってだんだん白くなって、先はマッチ棒のように少しふくらんでいます。もし、色が全体的に白くて触るとベタつく、色が全体的に黒い場合は、自然脱毛でない可能性があります。
抜け毛の毛根の形が尖っている、形にくびれがない、先からしっぽのようなものが出ているというようなら、何らかの異常な原因があって抜けている可能性があります。
自然脱毛の抜け毛なら、ある程度の太さがあります。しかし抜けた毛が細くて貧弱な感じか、もしくは短いというような場合は、成長できずに抜けてしまっていると考えられます。
1日に抜けても良い髪の本数は100本から200本までで、それを超えると心配があります。お風呂の排水溝に溜まる毛が増えた、枕にごっそり髪の毛がついているようなら、AGA対策をすることをおすすめします。
抜け毛に加えて、「かゆい」「ポツポツができる」「フケが出やすい」という症状がある方や、「すぐ脂っぽくなる」と感じたら、一度、使っているシャンプーをやめてみましょう。シャンプーの成分が、頭皮環境を悪くしている可能性もあります。
父も祖父も薄毛なので、もしかして自分もAGAになるかもしれない、という方も多いですよね。 正しいヘアケアをすることでAGAの予防や、抜け毛や薄毛を抑えることは可能です。
AGA予防として効果が期待できるのが、食生活と生活習慣の改善、そして頭皮ケアです。この二つは、今日からすぐできて、健康にも良いケアですので、ぜひ参考にしてみてください。
髪の毛の主成分はタンパク質ですので、薄毛はたんぱく質が不足することで進みが早まります。そのため、タンパク質を作るのに欠かせないビタミンや亜鉛を多く含む食材も一緒に摂ることで、薄毛を改善する効果があります。
<薄毛対策に効果的な食材とは>
タンパク質 肉・魚・卵・大豆・乳製品 など
ビタミン 大豆・野菜・豚肉・レバー など
亜 鉛 レバー・カキ・高野豆腐・アーモンド など
<薄毛対策として控えたい食材>
糖 分 日本酒、ビール、チョコレート、ケーキ
塩分・脂肪分 揚げ物、ポテチ、カップラーメン など
髪の毛の成長を促すホルモンは、22時~2時のあいだに分泌されます。22時をすぎてからの食事は、胃腸に血流が集中して、毛髪に栄養が届きにくい状態になります。仕事で夜遅くなってしまう場合でも、20時までに簡単な食べものをとるようにするなど、食事時間を見直しましょう。
髪の成長に欠かせない成長ホルモンは、深い眠りについた睡眠中に分泌されます。そのため、質の高い睡眠が大切になりますが、できれば、22時〜2時の間に就寝して、最低でも6時間の睡眠時間を確保してみてください。
就寝する1時間までに入浴をすませて、落ち着いた気持ちでリラックスしてから眠ります。
軽くストレッチやヨガをしてもいいですよ。寝る前にスマホを見るのは、やめましょう。スマホのブルーライトは、深い眠りにつきにくくします。
お酒やタバコは、血液の循環を悪くし、内臓への負担をかけるだけでなく頭皮への血行も悪くなるので髪に栄養が行きづらくなります。例えば、お酒は週に5日までにして、2日は完全に飲まないようにしたいものです。
タバコはできれば禁煙、もしくは減煙をしてください。ニコチンは血管が収縮して血流を悪くし、薄毛の進行を早めます。まずは少しずつ量を減らすようにしてみましょう。
過剰にストレスを溜め込んでしまうと、血流が滞り、頭皮環境が悪化して栄養が足りずに、毛が成長しないまま抜け落ちるということになります。
ストレス発散には、スポーツジムでの運動や有酸素運動のウォーキングなどがおすすめです。または趣味に打ち込む時間を作る、友達に会う、意識的にリラックスできる状態を作ることによっても、薄毛を予防・改善することができます。
AGAは、フケやベタつきなどの頭皮の過剰な皮脂によっても発症してしまいます。そこで、毎日使うシャンプーやリンスの選び方にも注意したいですね。
頭皮を健康な状態に保って、髪が育ちやすい環境にしてあげるのも薄毛予防で大切なことです。
お湯でちょっと髪にぬらすだけではなく、しっかりお湯を使い髪についた軽い汚れやほこりを落としましょう。
シャンプーを髪の毛と頭皮に直接つけて泡だてたり、ゴシゴシと爪を立てて洗うと、頭皮が傷つきやすくなります。シャンプーは先に泡立ててから、指の腹で洗ってください。
十分なお湯で前頭部は髪をかき上げるように、後頭部は頭を下げて流すとすすぎ残しがありません。そして頭皮の地肌を意識して洗うことで、毛穴に詰まった汚れや皮脂を取り除くことができます。
シャンプー後は、リンスやコンディショナーもしましょう。乾燥は皮脂分泌を活発化させてしまうことがありますから、リンスやコンディショナーで栄養と保湿を与えてください。コンディショナーが頭皮に残っているとトラブルの原因となるため、きれいに洗い流してください。頭皮につけずに髪の毛を中心に使うと、すすぎ残しの心配もなくなります。
これまで、対処ポイントをお伝えしてきましたが、さらにシャンプーと合わせて頭皮マッサージと育毛剤を使うことで、薄毛セルフケアに関しては、ほぼ完ぺきになります。
頭皮が刺激され、血行促進につながり、薄毛対策のシャンプーの成分が奥まで浸透しやすくなります。
シャンプーをしたら、指の腹をやさしく頭皮にあてて揉みこむように、頭皮の血行を良くするイメージで行います。順序は後頭部→耳の後ろ→側頭部→頭頂部→前頭部の順でマッサージしましょう。
ここまでの薄毛対策だけでも効果は期待できますが、より高い効果を出したい方は、育毛剤も一緒に使ってみましょう。育毛剤に含まれる成分には、抜け毛を防ぐ、毛を太く育てる、頭皮の状態を整えるといった働きがあるため、薄毛改善の効果が期待できます。
一般的な自然脱毛による薄毛は、お伝えした予防セルフケアで改善してきます。もし、それでも薄毛が深刻になってくるようであれば、AGAかもしれません。
ちなみにAGAの予防や治療中でもスカルプ予防ケアは有効ですから、継続しても大丈夫です。
ただAGAは早期に発見して、適切な治療をすることがなにより大切になってきます。