HARG+療法(ハーグ) > 今月の旬なニュース一覧 > HARG治療法は複数ある! フラクショナルレーザーとエレクトロポーション
HARG療法は毛髪の成長に必要な成分を頭皮に直接注入し、発毛サイクルを正常化させるという治療法です。HARGカクテルと呼ばれる有効成分を頭皮内に届けるための方法は複数あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回はレーザーを用いるフラクショナルレーザーと、パルス電流を用いるエレクトロポレーションについてご紹介します。
表皮の最も表側の部分、角質層はレンガ状の構造になっているため、表面に有効成分を塗っても奥までなかなか浸透しません。
そのためHARG療法では表皮に穴を開け、ダイレクトに有効成分を届ける必要があります。
フラクショナルレーザーは針の代わりにレーザーで細かく表皮に穴を開け、有効成分を毛母細胞のもとまで届けるという方法です。
フラクショナルレーザーの「フラクショナル」とは分解という意味で、細かいレーザー光線をたくさんの点状で照射します。
頭皮に多数の点状の穴を開けることで、傷を負った部分と負っていない部分が生まれ、細胞の生まれ変わるサイクルを活性化させる効果があります。
また真皮まで届く穴を開けることで、有効成分を毛母細胞に届けることが可能です。
フラクショナルレーザーは熱エネルギーによって頭皮にミクロ単位の穴を開けるため、施術中や施術後にチクチクとした痛みを感じることがあります。
また傷口は小さなやけどを負うようなものなので、施術後にほてりやヒリヒリとした痛みといった炎症反応が見られることもあります。
細かな傷がついて肌が敏感になっているため、こするといった刺激を与えるのもよくありません。
また紫外線も刺激になるので、日差しが強い季節は患部に日光が直接当たらないよう配慮することも必要です。
皮膚の表面にある角質層はレンガ上の構造をしているため、皮膚の表面に有効成分を塗っても、皮膚の奥に浸透しにくいものです。
フラクショナルレーザーを含む他の方法では、表皮にミクロサイズの穴を開け、有効成分を毛母細胞に届けます。
エレクトロポレーションは物理的に穴を開けるのではなく、パルス電流で細胞のつなぎ目を緩め、そこから有効成分を注入する方法です。
針を刺すタイプの方法に比べ痛みが少なく、開けた穴も数時間で元に戻るなど、体への負担が軽いというのが特徴です。
エレクトロポレーションの技術はAGA治療だけではなく、がん治療や表面麻酔にも使われています。
エレクトロポレーションは体に電流を流すため、体内にペースメーカーや金属プレートが入っている人には使用できません。
電流を流すことでペースメーカーが誤作動を起こしたり、金属プレートに電流が集まったりする可能性があるからです。
妊娠中の女性も、胎児に影響を与える可能性があるのでエレクトロポレーションでの施術はできません。
HARG療法のうち、フラクショナルレーザーとエレクトロポレーションについてご紹介しました。
フラクショナルレーザーはレーザーによってミクロサイズの穴を開ける方法で、比較的痛みが少ないのが特徴です。
エレクトロポレーションはパルス電流を頭皮に流すことによって細胞のつなぎ目を緩め、有効成分を真皮に届けます。
どちらともメリット・デメリットがあるので、クリニックで相談の上、自分に合った方法を選びましょう。